米国心理学会の調査により、現代の中高年者が感じている「高齢期」の始まりが数十年前と比べて遅くなっていることがわかりました。
米国心理学会は40~85歳の参加者に「何歳から高齢者だと思うか」という質問をしたところ、「75歳」と答えた人が多かったそうです。
米国心理学会は40~85歳の1万4056人の対象者に対して老化の始まりの認識を調査。1996~2021年の25年間にわたって、最大8回の調査をおこないました。調査の中で「何歳から高齢者だと思うか」という質問をしたところ「75歳」と答えた人が多かったそうです。
また、米国心理学会は65歳の時点で答えた、高齢者だと思う年齢に着目。1911年生まれの人が65歳になった際には高齢者だと思う年齢を「71歳」と回答し、1956年生まれの人が65歳になった際には「74歳」と回答したことにより、高齢者だと思う年齢が年々遅くなっていることがわかりました。
米国心理学会は、高齢者だと思う年齢が遅くなった原因を「平均寿命が伸び、老化の始まりが遅くなったため」と考えています。
平均寿命は世界的に伸びてきている傾向にあります。2022年の日本の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.09歳です。日本の平均寿命は世界的に見ても高く、日本は長寿の国とも呼ばれています。
奈良県医師会では日本の平均寿命が高い理由として以下を挙げています。
日本の伝統的な食文化は魚介類や野菜の摂取量が多かったり、食材の調理法も焼く、煮る、蒸すなど多彩で、栄養バランスが良い傾向にあります。健康を保つためには栄養バランスの良い食事が重要になるため、健康的な食事が身についているのは良いことですね。
参考:「令和4年簡易生命表の概況」(厚生労働省)
参考:「なぜ日本は長寿国なのか」(奈良県医師会)
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