アメリカのワシントン大学などの調査チームが、2050年には世界の認知症患者数が約3倍になると発表しました。その中で日本の増加率は最下位。それでも約1.3倍も認知症患者が増えるとしています。
ワシントン大学などの研究の結果、世界の認知症患者数は、2050年には2019年の5700万人から1億5280万人に増えるそうです。
認知症患者が増える主な原因は、人口の増加と高齢化。最も増加率が高かったのは、カタールの約19倍。その次にアラブ首長国連邦とバーレーンが続きます。特に中東やアフリカ諸国は増加率が高い傾向があるようです。
一方で最も増加率が低いのは、日本を含めたアジア地域。生活習慣の改善などの予防策によって、認知症リスクは下がると予想されています。日本の増加率は世界で最も低くなりましたが、それでも2019年から1.3倍も認知症患者が増える予想になりました。
調査では日本は最も認知症の増加率が低く、ひとまず安心できる結果となりました。しかし、認知症の患者数が増えることは確かですし、自分が認知症にならないと決まったわけでもありません。
認知症対策に予防が大切なのは、よく知られていることです。では具体的にはどのようなことが認知症リスクを上げているのでしょうか。
過度のアルコールや肥満、運動不足、糖尿病といった生活習慣によるもの、また社会的孤立や大気汚染といった社会的な環境も認知症になる可能性を高めます。こういった要因を避けて生活すれば、発症を遅らせたり予防することができるそうです。
個人では防ぎようのない要因もありますが、生活習慣の改善など自分でできる予防策もたくさんあります。「日本は増加率が低いから」と油断せず、地道に認知症対策をしていきましょう。
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