全国の後期高齢者1万人あたりの施設定員数について、調査結果が発表されました。
その結果、定員数が最も多かったのは、大阪市浪速区の3009人。その次に石川県野々市市、大阪市生野区が続きます。
一方で最も少なかったのは、京都府八幡市の603人。そして山梨県韮崎市、大阪市中央区が続いています。
医療・介護業界のさまざまな調査をおこなっているTRデータテクノロジーが、全国の入居系介護施設についての調査結果を公表しました。
それは、全国970市区部の後期高齢者1万人あたりの施設定員数。この調査の対象となったのは、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設(老健)、有料老人ホーム(介護付/住宅型)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などの7種の入居系介護施設です。
その調査の結果、最も多かったのは大阪市浪速区、その次に石川県野々市市(2920人)、大阪市生野区(2579人)と続いています。
最も少なかったのは、京都府八幡市。そして山梨県韮崎市(612人)、大阪市中央区(614人)と続きます。
ちなみに同社は、2018年夏にも同様の調査をおこなっています。
それによると、2018年に1万人あたりの定員数が多かったのは、石川県野々市市、大阪市浪速区、浜松市北区という結果でした。
上位10市で見てみると、顔ぶれに大きな変化がないとのこと。以前から施設数の多い地域では変わらず新規施設の開設が続いているようです。
対して、定員数が少ない地域には大きな変動があります。
2018年のワースト3位は、東京都千代田区、京都市上京区、愛知県あま市。前回調査で最も定員数が少なかった東京都千代田区は、今回の調査では下位10市には入っていません。
同社によると、「高齢化率が低いまま推移して新規開設が進んだため、東京都千代田区の順位が上がった」とのことです。
今回の調査結果を、施設探しに生かしてみるのもひとつの手かもしれません。
というのも、今回上位に入った地域では入居の競争率が低い可能性が。1万人あたりの定員数が多い地域の方が、施設探しをしている高齢者も少ないと考えられるので、すぐに入居できるかもしれません。
もちろん、空室のある施設が「自宅からの距離などの希望条件に合うか」というポイントもあるため、この地域が良いとは一概には言えません。
加えて、今回の調査では、特養やグループホームなどの特定の入居条件を満たさないと入れない施設も対象になっています。そのため、空室があっても入居条件を満たしていないために入れないこともあるでしょう。
とはいえ、もし今回の調査で上位に入った地域の近くに住んでいるのであれば、その地域も視野に入れて検討してみると良いかもしれませんね。
特養やグループホームの入居条件については、こちらの記事で詳しく書いています。入居条件が気になった人は、こちらで確認してみてください。
▼特別養護老人ホームについて
https://e-nursingcare.com/guide/kinds/tokuyou/
▼グループホームについて
https://e-nursingcare.com/guide/kinds/grouphome/
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