信じられない事件が起こってしまいました。
昨年12月、京都市山科区の高齢女性宅に窃盗目的の男が侵入。室内を物証するという事件が発生しました。
この男は女性が利用するデイケアの職員で、なんと「介護リーダー」。女性がデイケアを利用中で不在の時間を狙って侵入したとみられています。
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昨年12月、京都市の女性(85)の自宅に男(34)が窃盗目的で侵入した「窃盗未遂」の疑いで逮捕されました。
逮捕した山科署によると、なんと男は女性が利用しているデイケアの職員。男は、送迎のために預かっていた合鍵を利用して女性宅に侵入。室内を物色しましたが、盗んだものはなかったそうです。
しかも、男はそのデイケアで「介護リーダー」を務めており、利用者の貴重品を管理する立場だったそうです。そのため、女性宅の鍵を使って簡単に侵入できたようです。
また、男が侵入したのは女性がデイケアを利用しているタイミングでした。男は女性のデイケアの利用スケジュールを把握していたとみられています。
女性がデイケアから帰宅すると、室内を荒らされた形跡があったことから山科署に相談。設置していた防犯カメラに勝手口から侵入する男の姿が映っていたそうです。
このようなほんの一部の人による事件が、介護業界全体の信頼をゆるがす原因となってしまいます。
介護サービスの多くは事業者や職員との信頼で成り立つもの。介助を受けるのもそうですが、ときにはお金や貴重品を預けることもあるでしょう。
利用者としては「きちんと管理してくれるだろう」という思いで預けているのに、今回のような事件が起きてしまうと、その信頼関係を壊しかねません。
それに事業所としても何かあったときに疑われてしまうリスクを懸念して、貴重品を預かれなくなってしまいますよね。
もうすでに、鍵や貴重品を預からない事業所も多いそうです。しかし、認知症で鍵の管理ができないなど、どうしても鍵を預からないといけない場面も出てくるはず。
そのとき、今回のようなことが起こらないように、「預り証を作る」「職員が持ち出すときの記録を残す」といった対策が要るでしょう。
ただ、今回の事件のように「貴重品を管理する責任者」が、鍵を持ち出してしまえば意味がないかもしれませんが…。
この事件の容疑者のような介護サービスを悪用するごく一部の人のために、対策をするのは釈然としませんが、安心して介護サービスを提供する・利用するために、お互いに防犯対策をしておくのが良いのかもしれません。
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