介護現場の人手不足は深刻なもの。今後、さらなる高齢化によって2035年ごろまでには介護人材が55万人も不足するという推計も出ています。
そんななか、業務の効率化は必須。しかし、介護記録や書類を手書きで作成するなど、デジタル化による効率化はまだまだ進んでいないのが現状です。
そこで、介護施設の運営もしているさくらコミュニティサービスはAI介護ソフト「CareViewer」を開発し、他社のデジタル端末などと連携できる機能を追加しました。
これによって、より効率的で具体的な介護記録が残せるようになり、利用者のQOL改善やケアの質の向上ができるそうです。
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さくらコミュニティサービスは、介護ソフト「CareViewer」の新機能が追加されたことを公表しました。
このソフトは、スマホやパソコンから簡単に介護記録を入力可能。同じ時間帯でおこなうサービスやイベントに関して一括で登録できるので、大幅に記録時間を短縮できます。
また、スマホからもケアプランをいつでも閲覧できるので、「事務所に戻って書類が保管されているファイルを探して…」という手間が省けるそうです。
今回、追加された機能は、他社のデジタル端末やソフトと連携する機能。例えば、ベッドセンサー「LASHIC-sleep」と連携することで、利用者の体動や姿勢、睡眠状態、心拍数などのデータを自動で転送できます。
これらのデータを「CareViewer」の画面で確認できるので、より詳細に利用者の健康状態の管理ができるようになりました。
今後は、ケアマネジャーのケアプラン作成を支援する「AIケアプラン」機能が追加予定。今回の機能追加によって収集できたデータを活用して、健康予測AIも実用化していく計画もあるそうです。
なかなかデジタル化が進まない介護現場。その原因のひとつに、パソコンになじみがなくて記録ソフトを使いこなせないというものがあります。
今回の介護記録ソフトであればスマホからも簡単に利用できるので、パソコンソフトに苦手意識がある人でも使いやすいのではないでしょうか。
デジタル化によって業務が効率化すれば、仕事に余裕ができて職員は働きやすくなりますし、ケアの質の向上にもつながるでしょう。慣れるまでは大変かもしれませんが、そろそろ手書きの介護記録からデジタルへの切り替えを検討する時期なのかもしれません。
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