地域の過疎化や運転免許の返納などにより、移動手段がなくて困っている高齢者が増えています。
移動手段がないことで買い物や通院ができなくなるため、生活に影響が出ているのです。
そこで、神奈川県ではそうした移動困難者を支援するためのサービスが2つ登場。鎌倉市の湘南鎌倉総合病院の周辺を中心に、移動困難者と介護タクシーをつなげるサービスが開始され、横浜市の西菅田団地では地域住民による移動支援車が導入されました。
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神奈川県鎌倉市では、湘南鎌倉総合病院を中心としたエリアで移動困難者と介護タクシー事業者を結びつけるサービスの実証実験が開始されました。
この事業は、高齢者や車いす利用者などの自分で移動が難しい移動困難者と、空いている介護タクシーをアプリでマッチングするものです。
このサービスを利用することで利用者は外出がしやすくなり、介護タクシー事業者は利用率がアップ。さらに、病院と連携することで患者の帰宅時のタクシーの待ち時間が削減できるそうです。
また、横浜市の西菅田団地では地域の自治会が中心となって、移動支援車が導入されました。
この地域では、高齢化率が深刻になっており、特に西菅田団地の高齢化率は44%。そのうえ、坂道が多くて平坦な道が少ない地形のため、買い物するのにも高齢者には大変な状況だそうです。
そこで、自治会は地域のデイサービスの車両を借り受け、ボランティアによる移動支援サービスを開始しました。
このサービスの運行は、毎週火曜日の午前中。団地内の各エリアやスーパーなどを行き来する予定です。
高齢になって運転免許を返納したものの、体力の低下によって徒歩では長距離を移動できなくなったり、公共交通機関の撤退などによって移動手段がなくなるという問題が全国的に起こっています。
また、移動手段がなくなって外出する意欲がなくなってしまうことも。すると、家にこもりがちになり、うつ病や認知症を発症するきっかけになりかねません。
そこで、今回の2つのサービスのように移動支援サービスが気軽に使えるようになれば、外出する意欲が出て活動しやすくなるのではないでしょうか。
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