飲み込む力や噛む力が衰えた人向けに作られた介護食。もともとは介護施設や病院で一人ひとりの状況に応じて調理されていましたが、市販品が増えたことで安定した品質が求められるようになり、2002年に日本介護食品協議会が統一の規格を公開しました。
それから20年という節目である今年、キユーピーは7月11日の「UDF(ユニバーサルデザインフード)の日」を前に“やわらかさに配慮した食品”のイメージについて調査をおこないました。
それによると、「UDF」という言葉の認知度は4割にとどまっていること、その名前からどんな商品なのかがイメージしにくいものであることがわかりました。
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食品メーカーのキユーピーが、7月11日の「UDFの日」を前にUDFをはじめとするやわらかさに配慮した食品についての認知度・イメージについてアンケート調査を実施しました。
まず、「介護食」「やわらか食」「UDF」「スマイルケア食」という4つの言葉について知っているか質問したところ、「介護食」の認知度は95%以上でした。
その一方で、「UDF」は「今回初めて知った」が約6割、「スマイルケア食」では約7割という結果に。さらに、「内容も理解している」と回答した人は1割前後にとどまりました。
ちなみに、UDFは日常の食事としても介護食としても使える食べやすさに配慮した食品。飲み込む力やかむ力によって4つの区分に分けて、食べる人の状況に応じて利用しやすいようになっています。
また、スマイルケア食とは農林水産省が定めた枠組みのこと。「栄養補給が必要な人向け」「噛むことが難しい人向け」などの区分けがされています。
続いての質問で前述の4つの言葉のイメージを聞いたところ、「栄養バランスがよさそう」というポジティブなイメージと「おいしくなさそう」というネガティブなイメージも高いことが判明。加えて、「UDF」と「スマイルケア食」については「イメージがわかない」という回答が最も多い結果になったそうです。
キユーピーをはじめとして、さまざまなメーカーから市販の介護食が販売されています。しかし、やはり「味が薄くておいしくないのでは?」と思う人も多いのではないでしょうか。
もし、介護食の味が「物足りない」と感じたときには、レモン汁や香辛料を活用してみるのも一つの手。酸味や辛味の刺激をプラスすることで、きっと満足感が高まりますよ。
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