ニュース
東京都が、都内のインフルエンザ感染数が増加傾向にあるとして注意を呼びかけました。 東京都の報告によると、都内31ヵ所の保健所のうち、9ヵ所で1週間あたりのインフルエンザの患者報告数が10人を超え、「注意報基準」に達したことが明らかになりました。 インフルエンザが流行の兆し 東京都では、都内における感染症の感染状況が一定の基準に達した場合に発表をおこなっています。具体的には、各医療機関の1週間あたりの患者報告数が10人を超えた場合に「感染者数が注意報基準に達した」として発表されます。 また、この患者報告数がさらに増えて、1週間あたり30人を超えると「警報基準」となります。 東京都によると、都内の31ヵ所の保健所のうち9ヵ所で、1週間あたりのインフルエンザの患者報告数が10人を超え、「注意報基準」に達したそうです。 また、八王子市と荒川区の患者報告数は20人を超えており、インフルエンザが特に流行している地域と見られています。 インフルエンザを予防するために 今のところ、インフルエンザの感染状況は初期段階にありますが、今後さらに流行が拡大していくことが予想されます。 東京都は、インフルエンザと新型コロナの基本的な対策は同じなので、引き続き対策を徹底してほしいとしています。 改めて、感染対策を確認してみましょう。インフルエンザや新型コロナに有効だとされる感染対策は以下のとおりです。 ワクチンを接種する こまめに手を洗う 会話するときなど、必要な場面ではマスクを着用する 栄養バランスを考慮した食事を心がける 咳が出そうなときは口をハンカチなどで覆い、飛沫を減らす 適度に部屋を換気する 乾燥を防ぐために加湿器などを使う 人混みを避ける ワクチンは、人によってはアレルギー反応を起こすこともあります。以前アレルギー反応が起きたことがある人は、事前に医師に相談しておくと良いですね。
2023/02/08
今年の冬は、新型コロナとインフルエンザが同時に流行する可能性が専門家から指摘されています。 新型コロナの感染者数は、今年の夏に大流行した第7波以降は落ち着いていますが、また徐々に感染者数が増え始めており、冬には新たな流行となる第8波が予測されています。 一方、インフルエンザは直近2年間の国内での流行は見られていないものの、今年の8月頃オーストラリアでは大流行。インフルエンザの抗体を持っている人が減少していることも相まって、今年の冬は日本でも流行する可能性が指摘されています。 今年の7月には感染症学会が、今冬のインフルエンザ流行に関する提言を発表。「しばらくインフルエンザの流行がなかったため、社会全体の集団免疫力が低下している状態にある。誰かが感染したら、そこから一気に流行する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。 今からできる感染対策 特に高齢者は免疫力が落ちている人が多いため、感染したら重症化するリスクが一般成人に比べて高いです。そのため、新型コロナやインフルエンザの感染対策をしっかりすることがより重要です。 新型コロナとインフルエンザの感染経路は、感染者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んで感染する飛沫感染か、ウイルスが付着したものを触れた手で、自分の粘膜に触ってしまうことで感染する接触感染がほとんどだと言われています。 新型コロナもインフルエンザも感染経路はほぼ同じだと考えられているため、共通した感染対策で両方とも予防可能です。 厚生労働省は感染を防ぐために以下のことを呼びかけています。 会話するときは必ずマスクを鼻まで装着する 小まめな手洗いと手指消毒を実施 近い距離で人と話す「密接場所」大人数が集まる「密集場所」換気が悪い「密閉場所」という3つの密を避けて行動する また接触感染を予防するために手を洗うまでは鼻や口元など粘膜を触らないことや、マスクの表面に手を触れないことも大事ですね。 感染してしまったら 万全な感染対策をしても、新型コロナやインフルエンザに感染してしまうことも考えられます。 感染症学会は、高齢者をはじめ、妊婦や基礎疾患のある人など重症化リスクが高いと考えられる人には、かかりつけ医に相談したうえでの早急な受診を勧めています。 一方、それ以外の比較的重症化リスクが低いと考えられる人には、自宅療養を促しています。万が一、感染しても自宅療養ができるように効率的な水分補給ができる経口補水液(OS-1)や市販の解熱鎮痛剤を買っておくと良いでしょう。 感染対策を万全にして、今年の冬を乗り越えましょう。
2022/12/09
この数年、「感染症」といえば新型コロナウイルスのイメージがありますが、特に高齢者は、それ以外の感染症にも注意が必要です。 というのも、先月に熊本県でレジオネラ属菌の感染者が3人発生。感染経路は不明なものの、高齢者は肺炎を起こす危険性のある感染症なので、熊本県健康危機管理課が注意を呼びかけています。 さらに、愛知県名古屋市のスーパー銭湯の利用客がレジオネラ属菌に感染したことが判明。銭湯から基準値の25倍のレジオネラ属菌が検出され、今月6日から2日間の営業停止となりました。 レジオネラ症とは? 熊本県が5月23~29日の県内の感染症情報を発表。それによると、レジオネラ症の患者が3人発生したことが判明しました。 レジオネラ症とは、レジオネラ属菌による感染症のこと。感染すると、頭痛や全身の倦怠感、高熱、呼吸困難などの症状が現れます。 特に免疫力の低い高齢者は、肺炎を発症したり命に関わることもある危険な感染症です。 人から人へうつることはなく、菌に汚染された飛沫や粉じんを吸い込むことによって感染。レジオネラ属菌に汚染された土や温泉施設などの水を吸引して感染した事例が多く報告されています。 今回、熊本県で感染したのは50~60代の男性2人と女性1人。現在のところ、感染経路は不明だそうです。 また、愛知県名古屋市ではスーパー銭湯で基準値を大幅に超えるレジオネラ属菌が検出されました。 名古屋市によると、先月16日、医療機関からスーパー銭湯の利用客がレジオネラ症を発症したという報告があり、保健所が調査をしたそう。その結果、スーパー銭湯の浴槽の湯から基準値の25倍のレジオネラ属菌が検出されました。 感染したのは80代の男性。肺炎や発熱の症状が出ているため入院していますが、命に別状はないそうです。 このスーパー銭湯は、今月2日から2日間の営業停止処分となっています。 感染症はコロナだけじゃない! 新型コロナにばかり関心が行ってしまいがちですが、それ以外にも危険な感染症があるので注意が必要であることが今回の2つの感染例でよくわかりますね。 また、手洗い、うがい、マスク着用といった感染対策は、多くの感染症に対して有効なので、新型コロナの拡大が落ち着いても継続していく方が良いのかもしれません。 それに加えて、栄養や運動にも気をつけて、免疫力を高めておくことがさまざまな感染症の予防策と言えそうです。
2022/06/03
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。