この数年、「感染症」といえば新型コロナウイルスのイメージがありますが、特に高齢者は、それ以外の感染症にも注意が必要です。
というのも、先月に熊本県でレジオネラ属菌の感染者が3人発生。感染経路は不明なものの、高齢者は肺炎を起こす危険性のある感染症なので、熊本県健康危機管理課が注意を呼びかけています。
さらに、愛知県名古屋市のスーパー銭湯の利用客がレジオネラ属菌に感染したことが判明。銭湯から基準値の25倍のレジオネラ属菌が検出され、今月6日から2日間の営業停止となりました。
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熊本県が5月23~29日の県内の感染症情報を発表。それによると、レジオネラ症の患者が3人発生したことが判明しました。
レジオネラ症とは、レジオネラ属菌による感染症のこと。感染すると、頭痛や全身の倦怠感、高熱、呼吸困難などの症状が現れます。
特に免疫力の低い高齢者は、肺炎を発症したり命に関わることもある危険な感染症です。
人から人へうつることはなく、菌に汚染された飛沫や粉じんを吸い込むことによって感染。レジオネラ属菌に汚染された土や温泉施設などの水を吸引して感染した事例が多く報告されています。
今回、熊本県で感染したのは50~60代の男性2人と女性1人。現在のところ、感染経路は不明だそうです。
また、愛知県名古屋市ではスーパー銭湯で基準値を大幅に超えるレジオネラ属菌が検出されました。
名古屋市によると、先月16日、医療機関からスーパー銭湯の利用客がレジオネラ症を発症したという報告があり、保健所が調査をしたそう。その結果、スーパー銭湯の浴槽の湯から基準値の25倍のレジオネラ属菌が検出されました。
感染したのは80代の男性。肺炎や発熱の症状が出ているため入院していますが、命に別状はないそうです。
このスーパー銭湯は、今月2日から2日間の営業停止処分となっています。
新型コロナにばかり関心が行ってしまいがちですが、それ以外にも危険な感染症があるので注意が必要であることが今回の2つの感染例でよくわかりますね。
また、手洗い、うがい、マスク着用といった感染対策は、多くの感染症に対して有効なので、新型コロナの拡大が落ち着いても継続していく方が良いのかもしれません。
それに加えて、栄養や運動にも気をつけて、免疫力を高めておくことがさまざまな感染症の予防策と言えそうです。
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