新型コロナウイルスの感染拡大によって、外出自粛を余儀なくされて自宅にいる時間が長くなっている人も多いでしょう。もしかしたら、人との交流が減って「なんだか気力がわかない」という人もいるかもしれません。
特に高齢者にとって、気持ちが落ち込むのは要注意。なぜなら、そのまま活動量が減って身体機能が落ち、そのまま要介護状態に…ということもありえるからです。
そこで埼玉県吉川市では、オリジナルの「脳トレドリル」を作成。迷路になった吉川市が表紙を飾り、表紙から脳トレをスタートできる本格派です。
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今月10日から吉川市のワクチン接種会場では、市の長寿支援課が中心となって作成した脳トレドリルの配布をおこなっています。
これは、コロナ禍による外出自粛で交流が減り、脳への刺激も少なくなっている高齢者に楽しんで脳トレをしてもらおうと作成されたものです。
中身はクイズやクロスワードパズル、間違い探しなど。地元の祭りや農産物、歴代首相が食べた名物料理など、地域の知識も深められる内容になっています。
また、表紙には吉川市が迷路化したイラストを掲載。作成したのは、市内に住む吉川めいろさん。単行本「めいろどうぶつえん」では子ども向けの迷路イラストを作成しており、多数の「迷路イラスト」を作っています。
普段は企業とのコラボレーション迷路や、葛飾北斎の「富嶽三十六景」を迷路化したりと、かなり難易度の高く細かい迷路を制作しているめいろさん。しかし、今回は市から「高齢者でも取り組みやすい難易度で」と注文されていたそうで、初めての人でも取り組みやすい難易度に仕上げています。
吉川市では、この脳トレドリルの定期発行を検討しているそうです。
今回、吉川市はワクチン接種から配布を始め、今後は介護事業所や公共施設などの高齢者が利用する施設で配布する予定だそうです。
ワクチン接種会場では接種後に待機時間が設けられていますし、市役所などで手続きをするときは何かと待ち時間が長くなりがち。そういうときに、ちょっと集中できるものがあると暇つぶしに良いかもしれませんね。
また、このドリルが定期的に発行されるようになったら、コロナ禍の楽しみのひとつになるかも。地元を題材にしたクイズも掲載されているので、持ち帰って孫と一緒に取り組めば子どもたちが地域のことを学ぶきっかけにもなるでしょう。
もしかしたら、このドリルは脳トレだけではなく、地元の人も知らなかった地元のことをPRするツールにもなるかもしれませんね。
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