高齢者の就業を促進する取り組みが各地でおこなわれています。
例えば、兵庫県尼崎市では高齢者の生きがい就労事業を実施。企業と働きたい高齢者を結びつけることで高齢者が活躍できる環境を整え、フレイル予防や介護予防に取り組んでいます。
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高齢者就労支援などをおこなう「あをに工房」が、尼崎市の「高齢者生きがい就労事業に係るプロポーザル」に採択され、今月より高齢者の生きがい就労を開始することがわかりました。
この事業は、尼崎市がおこなってきた生きがい就労事業を引き継ぐもの。より効率的な運営と活動地域を広げることで、高齢者の生きがいの創出や社会参加の促進をすることを目的としています。
この事業を請け負うあをに工房は、高齢者施設などで高齢者の就労支援を実施。箱詰めや袋詰めといった梱包作業、古くなった着物ほどきなどの軽作業を請け負い、高齢者に作業を委託しています。
同社を通じて作業を請け負う高齢者は、作業をすることが生きがいや認知症や介護予防にもなります。また、家族や友人などの身近な人以外と交流をすることで、社会とつながるきっかけにもなるそうです。
元気な高齢者のなかには「働きたい」と思いつつも、採用する企業が少ないために働けない人が多くいます。
企業としては、高齢者は体力面から長時間働けなかったり新しく技術を習得するのに時間がかかるなどの問題があるため、採用をためらってしまうのです。
そこで、働きたい高齢者と依頼したい仕事のある企業を結びつけるコーディネーターを間にはさむことで、円滑に依頼が進むようになるそう。あをに工房では、高齢者が働きやすい物理的な環境や条件を整備することで働く高齢者を確保し、製品の品質の向上をおこなっています。
また、高齢になっても働き続けることは認知症やフレイル、要介護状態の予防につながるとのこと。「年を取っても働かないといけないのか」と思う人もいるかもしれませんが、生きがいのひとつとして就業を考えるのも良いのかもしれませんね。
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