新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、高齢者など重症化リスクの高い感染者への対応が変わってきています。
例えば、大阪市では新型コロナウイルスの感染「第7波」に対応するため、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者向けの専用ダイヤルを設置することになりました。
また、大阪・枚方市の保健所では業務のひっ迫を避けるため、電話をかけて連絡する対象を高齢者などのリスクの高い人に絞って対応することになりました。
大阪市では新型コロナウイルスの感染「第7波」に対応するため、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者向けの専用ダイヤルを設置することを明らかにしました。
大阪市では、感染が判明した患者へ家で体調が悪化した際に備えて緊急連絡先などを伝えています。
しかし、第6波では患者からの電話がつながりにくい状況があったため、今回65歳以上の高齢者向けの専用ダイヤルの設置を決めたそうです。松井大阪市長は「リスクの高い方々のサポートができるような形を作りたい」と話しています。
一方で、大阪・枚方市の保健所では業務のひっ迫を避けるため電話をかけて連絡する対象を高齢者などリスクの高い人に絞って対応しています。
枚方市では、これまで感染が確認されたすべての人に電話をかけて症状を聞き取り入院調整などを行ってきました。しかし、今年1月から始まった第6波の際は業務がひっ迫し、感染の確認から電話まで5日程度かかったケースもあったそうです。
そのため、今回の感染拡大からは保健所から電話をかける対象を高齢者や持病がある人など重症化するリスクの高い感染者に絞りました。
現在、枚方市保健所では対応する新型コロナの感染者が急増。1週間前に比べておよそ2倍のペースで感染が確認されています。今月21日もおよそ700人の感染が新たに確認されましたが、保健所から電話をかけたのはこのうち1割程度だということです。
保健所は「入院が必要な重症患者などを優先するため理解してほしい」と呼びかけています。
重症化するリスクの高い人が感染した時に、体調悪化を伝えるための電話が繋がらなかったり、保健所から電話がかかってこないという状況は大きな不安につながります。
今回の大阪市や枚方市の対応は、第6波の時の対応を見直した取り組みと言えます。感染が再び拡大する中、リスクの高い人が感染した時に取り残されないように対応を急ぐ必要がありそうです。
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