7月に入ってから急速に感染の再拡大を始めた新型コロナウイルス。世界的にも感染は収まっておらず、各国でこの新しいウイルスについての研究が進められています。
そのようななか、イギリスの大学の研究チームが、新型コロナに関する新しい研究結果を報告しました。
それは、新型コロナに感染した人は回復後しばらく間、糖尿病と心血管疾患の発症するリスクが高くなる、というもの。回復後も特別な警戒が必要としています。
イギリスのロンドン大学キングス・カレッジの研究グループが、新型コロナに感染したことがある人の糖尿病と心血管疾患の発症リスクについての実験結果を発表しました。
研究グループは、新型コロナに感染したことのある人と感染したことのない人の、感染した翌年の糖尿病・心血管疾患の発症リスクを比較しました。
それによると、感染した人は、感染後の4週間で糖尿病の診断が81%も増えることが判明。感染後12週間では27%も上昇していたそうです。
さらに、心血管疾患のリスクは、不整脈と肺塞栓症のリスクが6倍も上がっていました。
こうした結果になるのは、新型コロナに感染することで身体の炎症を引き起こす経路が作動してしまい、全身のさまざまな器官に影響を与えることが理由に考えられるそうです。
今回の結果を受けて研究グループは、「新型コロナに感染後、少なくても3ヵ月は特別な警戒が必要」と警告しています。
糖尿病や、不整脈や心筋梗塞といった心血管疾患は、発症リスクが普段の生活習慣に大きく左右されるため、生活習慣病とされています。
糖尿病も心血管疾患のどちらを予防するにも、食事や運動が重要。特に脂肪の多い食事は、血管壁に塊を作り、それが心臓の血管を詰まらせることが心血管疾患の原因になります。さらに、血液中の脂肪が多くなることで血糖値も下がりにくくなるため、糖尿病のリスクが高くなってしまうのです。
このように、日常的に食べるものなどが大きな影響を与える糖尿病と心血管疾患。新型コロナから回復した後は、バランスの良い食事や適度な運動など、これまでよりも健康的な習慣を心がける必要があるのかもしれませんね。
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