今まで、何も気にせず食べられたものでも、年齢を重ねるにつれて食べることが難しくなったり、制限がかかってしまうことがあります。体のためと分かっていても、好きだったものが食べられないというのはとてもストレスになりますよね。今回は、そんな状況の助けになるかもしれない介護食品のお話です。
森永乳業グループのクリニコから発売されているつるりんこシュワシュワは、同社のとろみをつけて飲みやすくした「つるりんこシリーズ」の炭酸商品です。 飲み込む機能が低下した高齢者でもコーラなどの炭酸飲料を飲みたいという人は多くいるとみて、とろみをつけてもシュワシュワした味わいを手軽に楽しめるように開発されました。
国立長寿医療研究センターが1100人の高齢者に実施したアンケートでは、炭酸飲料を飲むことを禁じられた場合「受け入れられない」と答えた人の割合は全体の60.5%と高いことが分かりました。このことからも炭酸飲料に対するニーズは十分にあるといえます。
高齢化などで食事や水分を飲み込む嚥下機能(えんげきのう)が低下してしまう人は多いと言われていますが、とろみをつけるとゆっくり流れ込むので嚥下機能が低下しても飲み込みやすくなります。
つるりんこシュワシュワは粉状になっており、とろみを付けたい炭酸飲料のペットボトルに入れて振って混ぜます。それを冷蔵庫で3時間冷やせば、とろみが付いた炭酸飲料ができ上がります。
ちなみに、これまでのとろみ調整食品では、かき混ぜる段階で炭酸が抜けてしまうことが課題でしたが、ペットボトルに入れて使うことを前提に少量で素早く溶けるように工夫されています。
この商品の価格は、2.5グラムのスティック30本入りで税込2160円ほど。薬局や介護商品を扱う通信販売サイトで入手できます。
とろみがついた炭酸、聞いただけで興味をそそる商品ですね。
高齢になると、飲み込む力や噛む力が衰えることで食べられるものが減ってしまい、さみしい思いをしている人もいるかもしれません。しかし、今回の商品の他にも様々な発想や工夫をこらし、飲む、食べることを助けてくれる商品がたくさんあります。気になった方は探してみてはいかがでしょうか。
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