介護美容専門スクール「介護美容研究所」を運営する株式会社ミライプロジェクトは、介護美容サービスをケアプランのひとつとして導入するプロジェクトを1月から開始することを明らかにしました。
定期的に化粧などの美容サービスを提供し、その都度サービス提供者会議でプランの見直しを図って高齢者の生活の質の向上に努めたいとしています。
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介護美容専門スクール「介護美容研究所」では、受講生が実際に高齢者に美容を提供して個人の変化を見るという卒業課題があります。
この課題の一環で、スクール講師の母親に化粧やネイルなどの施術をおこないました。その後「母親に今後も継続して美容サービスを受けてもらいたい」という家族からの要望があり、介護美容サービスをケアプランに導入することが決まったそうです。
介護美容研究所の取締役である大倉武彦氏は「今回のケアプラン導入をきっかけに、これからは当たり前のケアのひとつとして受けられるようにしていきたい」と話しました。
介護において、美容とはどんな意義があるのでしょうか?
まず、髪を切ってさっぱりすることで、利用者の気分が前向きになります。気分が前向きになれば、「自分でも髪飾りをつけたりできることをしたい」と意欲が出ます。意欲的に生活するようになれば、脳も活発に動き、認知機能の維持や改善も期待できるでしょう。
また、「美容師」という外部の人とコミュニケーションを取ることも脳に対して良い刺激になります。外部の人と話すと、普段と違う会話をしたり介護士とは違う反応をもらえたりすることがあります。そういった他者との関わりが、認知機能の維持や改善につながるのです。
介護において「高齢者の美容」は、食事や入浴などと比べてどうしても後回しになりがちです。しかし、ケアプランで決まっていれば、会議でこれまでやってきたケアの確認などをおこなうため、定期的に美容の機会を設けられそうですね。
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