愛知県名古屋市に住む70代の女性が、介護職員を名乗る人物から現金およそ4400万円をだまし取られるという詐欺事件が発生しました。
愛知県警は詐欺事件として、捜査を進めています。
警察の調べによると、2022年の8月頃、名古屋市緑区に住む70代の女性宛に介護職員を名乗る男から電話があったそう。その内容は「老人ホームに入りたい人がいる。あなたが入居しないなら、入居を希望する人のために名義を貸してほしい」というものでした。
女性が名義を貸すことに同意すると、今度は弁護士を名乗る男らから電話が次々にかかってきて「名義を貸すことは犯罪になる」「今の口座が使えなくなるので、預金をほかの口座に移さなければならない」などと言われたそうです。
それを信じた女性は、2022年9~10月にかけて計5回にわたって現金およそ4400万円を指示された口座に振り込みました。
2023年2月、女性は離れた場所に暮らす長女に相談したことで女性は自分がだまされたことに気づいたのです。
なお、この女性はネットバンキングの預金500万円分も別の口座に振り替えています。警察は、この500万円分の預金もだまし取られた可能性があると見て、捜査を進めています。
愛知県では、県警が主導となって詐欺を防ぐための取り組みをおこなっています。
それは、金融機関やコンビニのスタッフが、高齢者が高額な出金しているのを見かけたら、用途を確認する声かけや警察への通報をするというものです。通報を受けた警察は現場に出動。高額な出金をしようとしている高齢者に出金理由を改めて確認して、詐欺被害を未然に防ごうとしているのです。
この声かけの取り組みによって、2022年では金融機関153件、コンビニ274件の詐欺被害を防げたとしています。
警察は、身に覚えのない電話や請求には応じず、まずは周囲の人や警察に相談してほしいと注意を促しています。
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