介護・福祉の現場と言えば、「きつい」「汚い」「危険」の”3K”をイメージする人もいるかもしれません。
そうしたイメージのせいか、現場の人手不足が慢性化しているのが実態です。
この悪い3Kのイメージを払拭するために、山口県社会福祉法人経営者協議会が”福祉っぽくない”PR動画を公開。業界のインフルエンサーとも言える人を起用して、インパクトのある動画に仕上げています。
山口県社会福祉法人経営者協議会が公開したのは、福祉の仕事のイメージを変えるPR動画。意外な経歴を持つ現役福祉職員を起用し、若い世代に福祉の仕事に関心を持ってもらう意図があるそうです。
この動画に登場するのは、業界のインフルエンサーとも言える3名です。
まず、鍛え抜かれた肉体を競うフィットネス大会で、優勝経験もある吉村裕也さん。動画冒頭の筋トレシーンはかなりインパクトがあります。
つぎに登場するのは、東大卒で訪問ヘルパーを20年近く続けている木場猛さん。「僕は(利用者に)なめられたいんです。若くてしっかりした人がやってくれると思って、人生を引退させたくない」という言葉が印象的です。
そして最後は、”おしゃれ番長”の異名を持つ平林景さん。車いすの人も簡単に着脱できるスタイリッシュな巻きスカートを考案して、福祉とオシャレをかけ合わせた新しい福祉のイメージを発信しています。
今回の動画は、山口県立美術館のCMで実績のある監督に制作を依頼し、”福祉っぽくない”ものにしてほしいとオーダーしたそうです。
「福祉の仕事は3Kだ。『かっけー』『希望がある』『食っていける』」をキャッチコピーに、福祉の仕事のイメージを変えていきたいとのことです。
今回、山口県社会福祉法人経営者協議会が制作した動画は、これまでの福祉業界のPR動画とは一線を画す内容となっています。
これまでの動画の多くは、職員と利用者の心温まるエピソードだったり、職場環境の良さをアピールするものでした。
一方でこの動画は、福祉の現場で働く人が自分らしさを発揮しながら楽しんでいる様子をアピール。福祉の仕事を「かっこいい」と思えるような仕上がりです。
今後、この動画をSNSや地元のテレビCMで流すことも検討しているそう。新しい”福祉の3K”で、関心を持つ人が増えることに期待ですね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。