糖尿病や「血糖値が高め」と診断されているため、食事の管理を厳しくしている人もいることでしょう。もしかしたら、「アルコールは一切飲めない」と思っている人もいるかもしれません。
そうした人にうれしい研究結果が発表されました。
それは、「食事と一緒にワインを飲むと糖尿病リスクが下がる可能性がある」というもの。少量のワインであれば健康に良い効果があるそうです。
アメリカのチューレーン大学の研究グループが「食事と一緒にワインを飲むことが糖尿病リスクを低下させる可能性がある」という研究結果を発表しました。
この研究は、がんや糖尿病、心疾患などを発症していないイギリス人約31万人の健康データを分析したもの。10年前後の追跡期間のなかで約8500人が糖尿病を発症したそうです。
今回、研究グループが注目したのは「アルコールの種類」と「アルコールを摂取するタイミング」。これまで飲酒量と糖尿病リスクの関係を調査したものはありましたが、飲酒のタイミングに着目したものはなかったそうです。
そこで、今回は飲酒習慣のある人を「食事と一緒に飲む」「食事時には飲まない」「決まっていない」の3グループに分けて分析しました。
その結果、食事と一緒に飲酒するグループは、他のグループに比べて糖尿病リスクが14%減少。なかでもワインを飲む人だけが糖尿病リスクが低く、ビールなどの他のアルコール飲料ではリスク低下との関係がなかったそうです。
また飲酒量については、女性はワイン1日1杯まで、男性は最大2杯までが目安。節度を持って飲むことが大切としています。
お酒が好きな人にとっては、完全に断酒しなければいけないわけではないのはうれしいですよね。
しかし、やはり量は少なめに抑える必要がありそう。「お酒は一切飲めない」と無理に我慢するのではなく、適量に留めることが大切ということですね。
もちろん、だからといって勝手な判断で飲酒するのはNG。医師の指導のもとで、無理なく自分に合った量でお酒を楽しむのが良さそうです。
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