自動車運転免許を自主返納する高齢ドライバーは増加傾向にあります。
2016年の自主返納者数は34万5313人でしたが、2020年には約55万2400人に。新型コロナウイルスの感染拡大前の2019年には、過去最大の約60万1000人になっています。
このように自主返納するドライバーが増える一方で、買い物するのが不便になるため返納ができない人も。そこで、「パルシステム茨城 栃木」では運転免許を自主返納した高齢者を対象に手数料を無料にすることを発表しました。
Contents
パルシステム茨城 栃木は、運転免許を自主返納した高齢者を対象に手数料204円を無料にすることを発表しました。
これまでも単身高齢者世帯もしくは高齢夫婦のみ世帯には、手数料を半額にする制度を設けていました。今回は、それに自主返納者も対象に追加。そのうえ自主返納者は手数料を無料にして、自主返納をする支援をおこなっています。
こうした支援を開始した背景には、配達エリアである茨城県と栃木県の高齢化率の上昇があります。両県の高齢化率は茨城県29.7%、栃木県29.1と年々上昇しているそうです。
加えて、65歳以上の高齢者がいる家族形態の全国平均は、夫婦のみ世帯が40.4%、単身世帯19.6%という厚生労働省の調査結果もあります。
また両県内では、食品や日用品を買える店舗が減少。公共交通機関が撤退するなど移動手段が自動車に限られることによって、高齢者の自動車での交通事故も問題となっていました。
そこで、今回の取り組みによって免許返納後の買い物の支援をおこなうことにしたそうです。
運転免許を返納する人は増えていますが、返納後に買い物などの生活が難しいことから返納ができない人がいることも確かです。
ちなみに、神奈川県横浜市の泉警察署が免許を返納した人を対象におこなったアンケートによると、免許返納後に不便に感じることは、買い物の荷物運びを挙げる人が多かったそうです。
このアンケートは地域こそ異なりますが、車がないと買い物をするのが大変になるのは多くの地区で起きている問題と言えるでしょう。
そこで、今回のパルシステムの取り組みのように宅配サービスが利用できると、免許を返納する後押しになるかもしれませんね。
多くの地域で免許を自主返納した人への特典や支援がおこなわれているので、住んでいる地域の警察署などで特典内容を確認してみるのも良いですね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。