高齢化に伴って高齢の糖尿病患者が増加。全国の糖尿病患者は1000万人以上おり、そのなかの60歳以上の人は3分の2、70歳以上は半数以上であると言われています。
糖尿病患者が増加しているのは世界的にも問題であり、世界の成人の10人に1人は糖尿病という推計も出ているほどです。
そうした状況を受けて、テルモはアメリカのGlookoと協力してパッチ式インスリンポンプのデータを医療従事者に遠隔で送信できるシステムを開発しています。
これによって、簡単かつタイムリーに糖尿病患者の情報を共有できるようになるとのことです。
Contents
医療機器メーカーのテルモが、糖尿病管理ソフトなどを開発しているアメリカのGlookoと提携してパッチ式インスリンポンプの投薬データなどを簡単に共有するシステムを開発することを発表しました。
パッチ式インスリンポンプとは、インスリンを入れたポンプをお腹に貼り付けてインスリンを注入する医療機器。注射針の管理が必要なく、インスリンの投与量も細かく調節できるのが特徴です。
今回の提携では、Glookoの糖尿病管理アプリとテルモのインスリンポンプ「メディセーフウィズ」のデータの連携ができるようなシステムを開発します。
具体的には、インスリンポンプのリモコンをICリーダーやGlookoのアプリをダウンロードしたスマホにかざすことで、即時に医師などに共有できるようになるそうです。
これによって、これまで医師とインスリンポンプのデータを共有するために通院する必要があったものが、遠隔でスムーズに情報を送信可能になります。
ただ、日本での展開は現時点では予定していないそうです。
今回のようなシステムができることで、糖尿病の治療がしやすくなるかもしれないですね。
特にインスリン治療をしている人は、血糖値や投薬履歴などさまざまなデータを医師と共有する必要があります。
それは患者側の手間が大きくなるのはもちろん、多くのデータを管理する医師の負担も大きいもの。このシステムが導入されれば、常に最新のデータが手に入るので業務負担も軽減されるでしょう。
ただ、このシステムは日本では利用できないとのこと。日本でも投薬履歴や血糖値などの身体状況のデータが簡単に共有できるシステムが開発されると治療がしやすくなりそうですね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。