徒歩圏内で行ける商業施設がないために買い物先に困っている「買い物難民」。特に高齢者は自動車免許を返納していたり体力的な問題から、買い物できるエリアが狭くなってしまう傾向があります。
そこで、各地で買い物難民の対策をとっているようです。
例えば、静岡県焼津市では有償ボランティアによって地元スーパーまでの送迎が開始。鹿児島県伊佐市では、地元の女性によって病院だった建物を活用したミニストアがオープンしました。
Contents
静岡県焼津市の港地区では、「港地域おでかけ支援隊」が事業を本格スタートさせました。
この事業は昨年12月から試験的に始まっており、地域の高齢者の声に答えて今年4月から本格始動。特別養護老人ホームの空き車両を活用して、毎月第2・第3水曜日に大型スーパーまでの区間を往復します。
この事業はスーパーまでの送迎だけでなく、ボランティアが付き添いとして同乗。スーパーでの買い物の手伝いもするそうです。
また、鹿児島県伊佐市には、病院跡地を活用した「ミニストアー山野楽しそう」がオープンしました。
このミニストアが開店したのは、地域のスーパーが3月末に閉店したことがきっかけ。そのスーパーが閉店した後は、車で10分かかる店舗まで買い物に出かける必要がありました。
そこで、公民館で体操教室を開いている土生さんが1月に閉院した病院の建物を利用したミニストアを開店。開店初日には100人以上の来店客でにぎわったそうです。
このお店の品ぞろえは、野菜や食品、日用品までさまざま。土生さんが地元の仲間に声をかけて卸してもらっているそうで、まさに地域一丸となって支えているお店です。
買い物難民になってしまう高齢者は「近くにお店がない」「移動手段がない」「認知症のため買い物が不安」などさまざまな悩みを抱えています。特に認知症の人にとっては、お店まで行けても買い物がうまくできない問題があります。
そこで、「港地域おでかけ支援隊」のように買い物の付き添いサービスがあったり、「ミニストアー山野楽しそう」のように地域住民同士のつながりが深いお店であれば、住民による見守りがあるので安心して買い物ができそうです。
また、お店は住民同士のコミュニケーションの場でもあります。お店に行って知り合いと話をすることが、認知症や介護予防にもなるかもしれませんね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。