2年以上にわたるコロナ禍で「誰かと一緒に笑う」という場面が減った人もいるのではないでしょうか。
外出の自粛によって家族や友人と会う機会が減り、1日中、誰とも会わない日がある人もいるかもしれません。
しかし、東北大学の研究によって「友人と笑う」人は、「1人で笑う」人よりも要介護リスクが3割も低いことがわかりました。
今年4月、東北大学は「友人と一緒に笑う高齢者は1人で笑う高齢者よりも介護リスクが下がる」という研究結果を発表しました。
この研究は、「笑う場面」や「誰と一緒に笑うか」に着目したもの。これまでの研究では、笑いの頻度のみに着目しており、これらの要因と要介護リスクの関係を調査したものはなかったそうです。
今回の研究では、約1万2600人の高齢者を約6年間にわたって追跡調査。アンケートで「友人と話をしているとき」「子供や孫と接しているとき」「テレビやビデオをみているとき」といった場面を対象者が選択することで、「笑う場面」「誰と一緒に笑うか」を調べました。
その結果、誰かと一緒に笑う人は1人でいるときのみ笑う人よりも要介護リスクが23%低いことがわかりました。さらに、誰かと笑う場面が多い人ほど要介護リスクが低いことも明らかになったそうです。
加えて、友人と笑う人は1人で笑う人よりも要介護リスクが約30%低いことも判明しました。
内閣府の調査によると、単身高齢者世帯が増加傾向。そのうえ、長引くコロナ禍で孤立する高齢者が増えています。
こうした高齢者の孤独は、要介護の前段階であるフレイルや要介護リスクを上昇させることがわかっています。
というのも、外出の頻度が下がることで活動量が減って身体機能が低下したり、人との交流がないことで気持ちが落ち込んだり認知症のリスクが高まるから。そのため、孤独を避けることが要介護リスクを下げることにつながります。
さらに、今回の研究で「友人と笑うこと」が要介護リスクを低下させることもわかりました。
コロナ禍では、直接会うことは難しいですが、電話やオンライン会議アプリなどを使って友人と話す機会を増やしていきたいですね。
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