日本人の死因の第2位である心臓病。心不全、心臓弁膜症、心筋症、不整脈などさまざまな心臓の異常によって起こる病気の総称です。
今回、心臓病の治療機器などを開発しているメーカーのエドワーズライフサイエンス社が、「心臓の健康に関する意識調査」の結果を発表。それによると、多くの人が心臓の状態を診断する聴診を受けておらず、さらに、心臓弁膜症については60%以上の人がよく理解していないことがわかりました。
Contents
医療機器メーカーのエドワーズライフサイエンス社が、65歳以上の高齢者らを対象に「心臓の健康に関する意識調査」を実施。その結果を公表しました。
それによると、聴診を定期的に受けている高齢者は27%にとどまる結果に。聴診は、心臓の状況を判断するうえで最も一般的で重要な診断方法で、聴診をすることで不整脈や心臓弁膜症のひとつである大動脈弁狭窄症を発見できることもあるそうです。
さらに、心不全や心臓病の主な原因となる心臓弁膜症について60%以上の人が理解していないことが判明。「手術をしなくても薬だけで治療できる」「健康的な生活習慣によって、苦しみのない生活を送れる」などの間違った認識をしている人が数多くいることもわかりました。
心臓弁膜症は、心臓の弁の機能が低下して血液の流れが悪くなっている状態。加齢によって心臓の弁の機能低下が起こるリスクが高まるため、年齢とともに発症率が上がる傾向があることがわかっています。
コロナ禍で身体を動かす機会が減ったことで、心臓の異常に気が付きにくくなっている可能性があります。
というのも、心臓の異常の発見のきっかけとなる症状が、活動したときの息切れや動悸といった日常生活で現れるもののため。しかし、外出自粛をすることで歩くことや階段の利用頻度が減ると、異常に気が付きにくくなります。
さらに、息切れや動悸といった症状は、「年だから」と見落とされがち。「去年より息切れしやすくなった」など、少しでも変化があったら医師に相談した方が良いかもしれませんね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。