予備軍の人を含めると、2000万人もいるとされている糖尿病患者。その治療法には食事療法や運動療法など生活習慣を改善するものもありますが、よく知られているのはインスリン注射によるものではないでしょうか。
しかし、実際にインスリン注射での治療が始まるとなると不安になるもの。「自分で正しく注射できるのか」「今まで通りの生活ができるのか」など、さまざまな心配事が出てくることでしょう。
そうした糖尿病患者をサポートするために日本IDDMネットワークは、「希望のバッグ」を無料で配布。インスリン治療が始まる患者に療養に役立つツールを1つのリュックにまとめています。
Contents
認定NPO法人日本IDDMネットワークは、インスリン治療に関する冊子や治療に役立つ道具などをまとめた「希望のバッグ」の配布をおこなっています。
日本IDDMネットワークは、阪神・淡路大震災がきっかけとなって発足した団体。被災地の糖尿病患者がインスリンの入手が困難だったことを受けて、緊急時の対応を含めた患者・家族の会の全国的な連携をおこなうために前身の「全国IDDM連絡協議会」が立ち上がりました。
このバッグは、インスリン治療が必要と言われた糖尿病患者やその家族、インスリン治療についての情報が欲しい人向けに作られたもの。送料を負担するだけで糖尿病治療に関する正しい知識を手に入れられます。
バッグの中身は、専門家による解説や患者の体験談、糖尿病でも加入できる保険一覧などがまとめられた冊子、インスリン治療に関する薬、医療機器の一覧、注射器や血糖測定器が入るポーチなど。リュックタイプなので、非常時の持ち出し袋としても活用できます。
この他にも、患者の家族に向けたパンフレットなども入っているので、患者本人だけでなく家族にも役に立つ情報が手に入ります。
もし、糖尿病と診断されたら、さまざまな不安を感じることでしょう。
そこで、日本IDDMネットワークは糖尿病治療を始める患者が治療に関する疑問を解決して不安を解消できるように、この「希望のバッグ」プロジェクトを開始したそうです。
また、同じく糖尿病と戦う人の体験談を冊子に載せることで、「病気で苦しんでいるのは自分だけではない」と勇気づけたいという思いも込められています。
自分や身近な人が糖尿病と診断されて不安に感じていたら、こうした道具を活用してみるのも良いかもしれませんね。
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