腎臓の機能低下が長期間にわたって続いている状態である「慢性腎臓病(CDK)」。加齢に伴って腎臓の機能が低下する病気で、超高齢社会である日本の新しい国民病とも言われています。
また、慢性腎臓病の患者の70%近くが高齢者であり、医療と介護の両面で患者への支援が必要です。
そこで、インターネットインフィニティー社がケアマネジャーに対して、慢性腎臓病についてアンケートを実施。その結果、慢性腎臓病を放置しておくことの危険性を理解しているものの、病気についての学びの機会がほとんどないため、対策ができない状況であることがわかりました。
Contents
ケアマネジャー向けの情報サイトなどを運営するインターネットインフィニティー社が、ケアマネジャーを対象に慢性腎臓病についてのアンケートを実施しました。
慢性腎臓病とは、腎臓の機能の低下が慢性的に続いている状態のこと。治療しないままだと末期腎不全となり、人工透析をしないと命の危険がある病気です。
この病気の原因の多くは、糖尿病や高血圧などによって腎臓がダメージを受けることで、腎臓の機能が低下していくこと。初期段階ではほとんど自覚症状はないものの、進行していくにつれて手足のむくみや倦怠感などの症状が現れます。
加えて、この病気の患者の多くは高齢者。そのため、介護サービスの要であるケアマネジャーによる生活支援が患者の治療にとって重要だそうです。
今回のアンケートの結果、ケアマネジャーの多くが「進行すると人工透析が必要になる」「自然に治ることはない」といった病気を放置することの危険性を把握していることがわかりました。
その一方で、慢性腎臓病の治療に関する学びの機会が「全くない」と答えた人は72.2%。病気の危険性を理解しつつも、治療についての知識が不足しているために患者やその家族に治療を勧められていない可能性があるそうです。
慢性腎臓病は、重症化すると患者の生活に大きな影響を与える病気です。
しかし、病気の初期では自覚症状が少なく、治療の必要性を感じないことも。そこで、高齢者の身近な専門家であるケアマネジャーが病気を啓発することで、治療を受ける気持ちになるかもしれませんね。
ただ、ケアマネジャーの多くが、業務過多のため勉強会などに参加する余裕もない状況。勤務環境の改善をする必要もあるのではないでしょうか。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。