全国に糖尿病の患者は1000万人いるとされています。なかでも高齢者が糖尿病になると、若い世代よりも自覚症状が出にくく、気がつかないうちに悪化しているケースもあります。
そのうえ、高齢になると血糖値を下げる薬の効果が強く出やすいため、重度の低血糖症を引き起こすことも。低血糖になると認知機能に障害が出る可能性があるので大変危険です。
そのため、日々の生活習慣の改善によって糖尿病の重症化を予防することが大切です。
そこで、リンクアンドコミュニケーションは大阪府阪南市でAI健康アプリ「カロママ プラス」を使った実証実験を実施。AI(人工知能)による生活習慣のアドバイスや、管理栄養士とのオンライン相談などを通して血糖値が改善し、生活習慣の改善もされていたそうです。
企業や自治体など向けに健康管理サービスを提供しているリンクアンドコミュニケーション社が、大阪府阪南市で糖尿病の患者向けのサポートプログラムの実証実験をおこないました。
この実証実験は、2021年10月から3ヵ月にわたっておこなわれたものです。
プログラムでは、同社のAI健康アプリ「カロママ プラス」を利用。アプリに食事、睡眠、運動といった健康情報を登録してAIコーチの「カロママ」による生活習慣のアドバイスや、管理栄養士とのオンライン面談・チャット相談も実施しました。
加えて、1日1食(28食分)の冷凍ヘルシー弁当を提供。アプリによるオンラインサポートと、管理栄養士への相談や宅配弁当によるリアルな支援を組み合わせて生活習慣の改善に取り組みました。
この実証実験の結果、プログラム前後に血液の採取ができた6人のうち4人が「HbA1c」の値が改善。「HbA1c」は直近1~2ヵ月の血糖値を反映するため、長期的な血糖値の改善に取り組むときの指標になるものです。
加えて、プログラム前後に数字が回収できた8人のうち、6人が減量に成功。平均で2.2キログラム体重が減り、肥満の度合いを示すBMIの平均値は24.9から24.2に減少しました。
糖尿病の治療をする際にまず大切なのは、生活習慣の改善。ですが、これまでの習慣を変えるのはなかなか大変ですよね。
そこで、アプリなどで毎日の食事を管理できると手軽にできそうですし、頻繁にアドバイスをもらえるので「何を食べたら良いの?」という疑問も解消できそうです。
糖尿病の治療は、継続することが重要。こういった健康アプリを活用して少しずつでも生活習慣を改善していきたいですね。
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