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コロナ禍で外出する時間が減ると、どうしてもテレビや動画を見て座りっぱなしの時間が増えてしまいますよね。 しかしそれによって、血栓ができるリスクが高くなるのが怖いポイント。欧州心臓病学会によると、1日4時間以上視聴していると血栓症のリスクが35%も上昇するそうです。 もし血栓ができて、脳や心臓の血管が詰まると「脳梗塞」や「心筋梗塞」を起こしてしまうこともあるので、注意したいところですね。 テレビを長時間見ると、血栓ができやすい⁉ 欧州心臓病学会は、「長時間座ったままでいることは血栓のリスクが高まる」という研究結果を発表しました。 この研究は、すでに終わっている3つの調査結果を分析したもので、40歳以上の男女約13万1400人が対象。テレビの視聴時間をアンケートを取り、1日4時間以上のグループと1日2.5時間未満のグループに分けて分析しています。 この研究では、血栓ができて病気を発症する指標として「静脈血栓塞栓症」の発症率を調査しています。 この静脈血栓塞栓症とは、「深部静脈血栓症」「肺血栓塞栓症」をまとめた呼び方です。 深部静脈血栓症は手足に血栓ができる病気で、むくみなどを引き起こします。そして肺血栓塞栓症とは、深部静脈血栓症でできた血栓が肺の動脈を詰まらせ、肺塞栓症を発症します。 ちなみに静脈血栓塞栓症は、主に長時間座り続けることで足に血栓ができて発症するそうです。 この研究の結果、テレビを1日4時間以上見ている人は、2.5時間未満の視聴時間の人と比べて血栓ができるリスクが35%も高くなったそうです。 さらに、研究グループは「テレビを長時間見る習慣のある人は、高カロリーのスナックやファストフードを好んで食べる傾向がある」と指摘。こういった食べ物は肥満や糖尿病、高血圧を引き起こす原因になるので、さらに血栓ができるリスクを上げるそうです。 加えて、今回の結果を受けて「テレビやパソコンを長時間にわたって使うときは、30分ごとに立ち上がって、ストレッチやエアロバイクなどで身体を動かすべき」とアドバイスしています。 「座りっぱなし」が不健康に 確かに「長時間座りっぱなしでいると健康に悪い」とはよく聞きますが、だからといって30分ごとに運動するのは難しいですよね。 テレビであれば研究グループの言う通り、エアロバイクをこぎながらでも見られますが、デスクワークで座る時間が長い人はまず実現できないでしょう。 そのため、思い出したときに立ち上がって伸びをしたり、オフィスを一回りしてみたりする方が実行しやすいかもしれません。 今までよりはちょっと意識して、「座りっぱなし」の時間を減らしたいですね。
2022/03/09
「心房細動」という言葉を知っていますか? これは、不整脈の一種で心臓内にある「心房」が痙攣のように震えてうまく血液を送れなくなる状態のこと。動機や息切れを起こしたり、血栓ができることで脳梗塞や心筋梗塞になりかねない状態です。 この心房細動になるリスクを「階段を利用する頻度」で簡易的に判断しようという試みが、国立循環器病研究センターでおこなわれました。 その結果、建物の3階まで昇るときに階段を利用する頻度が「6割以上」と答えた人の心房細動リスクは、「2割以下」と答えた人の約7割にとどまることがわかりました。 階段の使用頻度が不整脈に関係する? 国立循環器病研究センターが、階段を利用する頻度と心房細動リスクの関係についての調査結果を発表しました。 これまでも同センターは、運動量と心房細動リスクの関係性について研究をおこなっていました。 しかし、運動習慣がある人のリスクが低くなることはわかっていたものの、一定の運動量を超えるとむしろ健康を害することがあり、”ちょうど良い”運動を調べる必要があったそうです。 そこで、「健康を害さない程度の運動」かつ「日常的におこなう運動」として「階段の利用」を運動量の指標に設定したそうです。 今回の調査では、以前からおこなわれている大阪府吹田市民を対象にした調査データを活用し、階段の利用頻度と心房細動リスクを分析しました。 その結果、「3階まで昇るときに階段をどのくらいの割合で利用しますか」という質問に、「2割未満」と答えた人に比べて「6割以上」と答えた人の心房細動リスクは約7割に低下することがわかりました。 運動を意識的に生活に取り入れる 今回の調査結果に対して研究グループは、階段の利用頻度が高い人は「階段以外のところでも体を動かそうとしている可能性が高い」と考察しています。 確かに、意識的に階段を使うようにしている人は、普段から運動する習慣がある人なのかもしれませんね。 この研究は「階段の利用頻度」だけに注目しているので今回の結果だけがすべてとは言えませんが、ひとつの参考にはなるのではないでしょうか。 例えば、階段を使う頻度を上げてみたり生活に軽い運動を取り入れてみたりなど、ちょっとした工夫で心房細動のリスクを下げられるかもしれません。 膝に負担をかけるのが心配な人は、身体の負担にならない程度の運動に取り組んでみてはどうでしょうか。
2022/03/09
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