できれば施設見学をしていただきたいです。施設を直接見ることで資料ではわからない雰囲気がわかりますし、費用やサービスについても職員さんに質問もできます。また、見学される場合は、必ず事前に予約をしてくださいね。
入院中の父の老人ホーム探しをしているのですが、施設の見学は必須なのでしょうか?仕事が忙しいので、できれば資料だけで決めたいのですが…。
なるべく見学していただきたいですね。というのも、実際に見学に行っていただくと、資料ではわからない情報がたくさん手に入るからです。
それは、どういう情報ですか?
例えば、施設全体の雰囲気ですね。スタッフさんや他の入居者さんの表情が見られますし、設備を見ていただくことで、入居後の生活をイメージしやすくなります。
こういった、施設の雰囲気はどうしても資料だけでは伝えきれない部分なので、実際に施設に足を運んでいただくことをおすすめしています。
確かに、パンフレットにも設備や居室の写真はありますが、生活をイメージすることまでは難しいですね。
イメージできずに入居してしまうと、「思っていたものと違った」とすぐに退去する原因にもなってしまうんですよ。
そうなると、再び施設探しをしなければいけなくなりますから、二度手間になってしまいます。
それは避けたいです。
それに、老人ホーム側としても早期退去されることはデメリットです。もし高橋さんが資料だけを見て入居する施設を決めたとしても、ほとんどの施設は「まずは見学に来てください」と言うと思いますよ。
ちなみに、複数の施設を見学して比較することをおすすめしています。
いくつも見学するんですか?時間が取れるかなあ。
何とか確保してください!似た条件の施設を実際に目で見て、施設ごとの雰囲気や対応の違いを比較をしていただきたいんですよ。
施設ごとに雰囲気が違うものなんですね。何ヵ所くらい見学すれば良いですか?
目安は3ヵ所です。最低でも2ヵ所は見ていただきたいですね。
1ヵ所だけでも良くないのですが、施設をたくさん見学しすぎてしまうと「はじめに見た施設はどんなところだったっけ?」と混乱してしまうと思います。
わかりました。…何とか3ヵ所を見学できるように仕事を調整してみます。
見学はどんなところに気をつけて見てくれば良いでしょうか?
先ほども触れましたが、施設の雰囲気には注目していただきたいです。
特に、お父様と関わる機会が多い人の表情を見てほしいですね。例えば、「介護スタッフさんが笑顔で働いているか」「スタッフさんの入居者さんへの対応はどうか」などを見てみて、お父様が”この施設で生活できるかどうか”をイメージしてみてください。
そんなに人の表情を見ることが大切なんですね。
けっこう重要なんですよ!やっぱり、介護するのは設備ではなく”人”ですからね。
あとは、「清掃が行き届いているかどうか」もチェックしてください。見た目もそうですが、においまで確かめるのが大切ですよ。
なるほど、においは見学に行かないとわからないポイントですね。
あと、見学のときに費用やサービス内容についても質問してみましょう。たまに、資料に書いてあるもの以外にも費用が発生することもありますし、入院・通院時の対応といった細かいサービス内容はパンフレットではわからないことがあります。
確かに…。そう考えると、いろいろと聞きたいことが出てきそうです。
そうなんですよ。実際に見学に行くと、見たいものや聞きたいことが多くてわからなくなってしまう方が多いんです。
なので、見学の前に質問したいことや確認したいことをチェックリストにしておくと良いかもしれませんね。
この後、ちょうど時間があるので、さっそく老人ホームに見学に行ってみます!
ちょっと待ってください!見学の予約はしていませんよね?
え、見学するのに予約が必要なんですか?
そうなんです!”飛び込み見学”をしてしまうと、見学の担当者がいなくて詳しい情報を説明してもらえないことがあるんです。
介護スタッフさんは対応してくれないんですか?
介護スタッフさんは介護業務に専念していることが多いんです。介護スタッフさんが業務から離れてしまうと、入居者さんの生活に影響が出てしまうこともあるので、施設長さんなどの別のスタッフさんが見学の案内をしてくれることがほとんどです
予約をすれば、その担当者さんが時間を確保してしっかり案内してくれますから、まずは見学の予約をしてくださいね。
そうなんですね。じゃあ、見学の予約をするときはどうしたら良いですか?
施設に連絡を直接するか、「いい介護」の入居相談室までお電話ください。
「いい介護 入居相談室」にご連絡いただければ、複数の施設を見学する場合に高橋さんがそれぞれの施設にわざわざ電話する手間がかかりません。もし、施設を絞り込むのにお困りの場合は、施設を選ぶところからお手伝いするので、何でもご相談くださいね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。