在宅介護サービスにはどんなものがありますか?そろそろ母親の介護が始まりそうなので、知っておきたいです。

在宅介護サービスにはどんなものがありますか?そろそろ母親の介護が始まりそうなので、知っておきたいです。

更新日 2022/11/28
最近、同居している母がついさっき言ったことを忘れるなど物忘れがひどくなってきており、そろそろ介護が必要なのではと考えています。まずは自宅で介護をしたいと思っていますが、介護サービスについてよくわからず、どうしたら良いかわかりません。介護サービスにはどんなものがあるんでしょうか?
(和田さん・主婦・58歳)

在宅介護サービスには、自宅にヘルパーが来て介助をしてくれる訪問介護や、昼間に介護施設に行ってレクリエーションなどをおこなうデイサービスなど、実にさまざまなサービスがあります。介護サービスを利用するには要介護認定が必要ですので、まずは役所で認定の申請をするところから始めましょう。

在宅介護サービスにはどんなものがある?

最近、母の様子がおかしくて。もしかしたら認知症なのかも…。ついさっき話したことを忘れるし、しょっちゅう同じものを買ってきたりするようになったんです。

もし自宅で介護をするとなったら、介護サービスを利用することになるんですよね?でも、どんなサービスがあるのかもよくわかっていなくて。

在宅介護サービスは、実にいろんな種類があります。介護を受ける人やご家庭の事情に応じて各サービスを組み合わせて、その人その人の生活を支援しているんです。

在宅介護サービスを大きく分けると4タイプあります。それぞれの特徴をおおまかにお話ししていきますね。

自宅で受けられるサービス

まず、自宅で受けられる介護サービスの主なものは「訪問介護」「訪問看護」「訪問入浴」「訪問リハビリテーション」などです。

訪問介護は、訪問ヘルパーさんが自宅にやってきて、掃除や洗濯、料理といった身の回りの家事をしてくれたり、食事介助や排泄介助といった身体介助をしてくれます。

ああ!訪問ヘルパーさんは聞いたことがあります。

一方で、看護師さんが自宅にやって来てくれるサービスは訪問看護と言います。医療的な支援が必要な人に対して、主治医の指導のもと医療処置をしたり健康管理をしてくれます。

薬の管理相談やリハビリの依頼もできますよ。

へー!看護師さんが家まで来てくれるのはうれしいですね!もし母の足腰が悪くなったら病院に連れて行くのが大変になりそうですし。

あとは、訪問入浴サービスもあります。介護スタッフさんが専用の浴槽を持ち込んで入浴介助をしてくれます。自宅のお風呂では入浴が難しい寝たきりの人でも安心してお風呂を楽しめるんですよ。

寝たきりだと、家族では入浴させられないですもんね。

他にも訪問リハビリテーションというサービスもあります。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士といったリハビリの専門家が訪問して、自宅でリハビリが受けられるものです。

「専門家と一対一でしっかりリハビリしたい」という場合にぴったりのサービスです。

リハビリって自宅でもできるんですね。病院とかリハビリの専門の施設でないとできないと思っていました。

そうなんです。今、お話ししたような訪問サービスはどれも自宅にいながらにして受けられるサービスです。いつもと変わらない環境でサービスを受けられるので、介護される人も安心できますし、何より移動する負担がないので体力が衰えた人でも利用できるのが魅力ですよね。

施設に通うサービス

訪問サービスとは反対に、施設に通うことで受けられるサービスもあります。「デイサービス」と「デイケア」です。

デイサービスでは、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションがおこなわれます。高齢者に配慮された栄養バランスの良い昼食や自宅ではなかなかできない機能訓練ができますよ。

また、他の利用者さんと一緒に過ごす時間が長いので、おしゃべりしたり交流の機会があるのもうれしいところです。

それは良いですね。やっぱり家にいると身体を動かす機会も少なくなりますし、家族以外の人と話すことも刺激になりそうです。

また、デイサービスに似たサービスにデイケアがあります。「通所リハビリテーション」とも呼ばれています。介護老人保健施設や病院などの医療施設に通いながら、リハビリをおこなって生活機能を向上することを目的としています。

デイサービスとは何が違うんですか?

それは、デイケアは医療やリハビリに特化している点ですね。デイケアの施設には医師やリハビリの専門職がおり、医師の指示のもと一人ひとりに合わせたリハビリプログラムを作成してくれます。

デイサービスでも機能訓練ができますが、機能訓練とはリハビリの専門資格を持たない人が指導する運動や体操のこと。対して、デイケアでは医師や専門家が身体機能の回復をするためのリハビリを提供しています。

専門家の指導がほしい場合は、デイケアが良いということですね。

宿泊するサービス

在宅介護サービスでも、一時的に施設に泊まれるサービスがあります。「ショートステイ」「短期入所療養介護」「小規模多機能型居宅介護」といったサービスですね。

ショートステイは、「短期入所生活介護」とも呼ばれます。1泊から利用できるサービスで、施設に空きがあれば最大30日間連続で利用することもできます。身の回りの世話や介護全般、レクリエーションを提供しています。

”在宅”介護サービスなのに、宿泊できるサービスがあるんですね。

そうなんです。介護する人が冠婚葬祭などで家を空けなくてはならないときや、体調不良になったときなどに活用できます。それに、介護疲れをリフレッシュするために、定期的に利用しているご家庭もあるみたいですよ。

介護するご家族の都合にあわせて利用されるケースが多く、介護を長く続けていくためにはぜひ利用したいサービスですね。

ずっと家で介護しないといけないものだと思っていました…。介護する人の都合にあわせてお泊りしても良いんですね。

もちろんですよ!

ちなみに、ショートステイの中でも医療ケアに特化したものを短期入所療養介護と呼びます。この施設には医師や看護師が配置されているので、経管栄養、ストマ管理などの医療ケアが必要な人も安心して利用できるサービスです。

このサービスでも、リハビリ専門職によるリハビリが受けられます。

短期間のお泊り、といっても手厚い体制があるんですね。

他にも、ちょっと変わった在宅介護サービスに「小規模多機能型居宅介護」というものがあります。これは、訪問・通い・宿泊のサービスを同じ介護事業所によって提供されるものです。

同じ介護事業所からサービスを受けることで、何かメリットがあるんですか?

はい。同じ事業者からサービスを受けているので、空きがあれば「デイサービスを利用した後、そのままショートステイを利用」といったことも可能です。同じ建物でデイサービスやショートステイをおこなっていることが多いので、移動する必要もないのが助かりますよね。

へぇ!そんなこともできるんですね。それは便利かも。

それに複数の事業者と契約すると、当然ですがサービスの度に介護スタッフさんが変わります。対して、小規模多機能型居宅介護は訪問介護もデイサービスもショートステイも、共通のスタッフさんです。顔なじみのスタッフさんからサービスを受けられるのは安心ですよね。

生活環境を整えるサービス

段々と身体機能が衰えてくるご高齢者にとって、生活する自宅の環境はとても大切です。少し整えるだけで、自分でできることが増えることもあるんですよ。

そうした支援をおこなうサービスが「福祉用具レンタル」「介護リフォーム」です。

福祉用具レンタルでは、工事不要で設置できる手すりや介護用ベッドなどがあります。介護保険が適用されるので、高額な福祉用具もかなり出費を抑えて利用できますよ。

介護用具ってレンタルができたんですね!安く済むのなら助かるなぁ。

介護リフォームも介護保険によって補助金が支給されます。家のなかの段差をなくしてバリアフリーにしたり、転倒しても怪我をしにくい柔らかい床材への張り替えなども補助金の対象になります。

在宅介護をするにあたっては、介護される側にとってもする側にとっても自宅の環境は重要です。負担を減らすためにも検討してみると良いかもしれません。

やっぱり在宅介護は大変?

北野室長
介護される人の状態やご家庭の事情にもよりますが、正直なところ、やはりご自宅で介護するのは大変。介護する人の負担が大きくなりやすい傾向があります。

介護サービスを利用していても、主に介護をするのはご家族。となると、身体的な負担はもちろん、介護されるご高齢者の健康状態などに気をつけていないといけないうえに、経済的な負担も増えることで、精神的な負担を感じることが多くなるでしょう。

負担が大きくなりすぎると、仕事と両立できずに介護離職をしてしまう人もいますし、ストレスをためすぎて、介護対象であるご高齢者にぶつけてしまうことも…。「介護に疲れて」という理由で手を上げてしまう悲しい事件もニュースで見かけたりしますよね。

なので、そうなる前に利用する介護サービスの量を増やしたり、施設に入居することもひとつの手。ちょっとでも楽な介護をしてくださいね。

在宅介護サービス利用の流れ

本当に在宅介護サービスっていろんなものがあるんですね。でも、実際にこのサービスを使うにはどうしたら良いんでしょう?

まずは、介護認定を取らなければいけません。介護認定というのは、介護サービスを受ける人の状態を調べて要支援1要介護5までの判定をするもの。認定が下りていないと、介護保険適用のサービスは受けられないので、介護サービスを受けるための第一歩ですね。

介護認定を受けるためには、まず役所に申請をします。その後、認定を受けたらケアマネジャーさんに一人ひとりの状況に応じたケアプランを作成してもらいます。このケアプランをもとに、在宅介護サービスを利用していく、という流れですね。

在宅介護サービスを利用する前に、まずは役所に行かなきゃいけないんですね。ちょっと面倒そう…。

ちょっと手間なのもありますが、介護認定の申請をしてから認定が下りるまでに1ヵ月以上かかることもあるんです。

「すぐに介護サービスを使いたい!」と急ぎの場合には、申請さえしておけば認定が下りる前にサービスを開始できますが、それは裏ワザ的な方法なので余裕を持って申請してくださいね。

介護サービスは計画的に利用していく必要があるので手間なことがあります。でも、利用すると介護される人と介護する人の両方の暮らしを良くしていけるので、どんどん活用していってください!

  • 在宅介護サービスは一人ひとりにあわせて組み合わせて利用する
  • まずは役所に要介護認定の申請をして
  • 在宅介護は介護する人の負担が大きくなりやすい
  • 介護の負担が増えたら、利用するサービスを増やしたり施設入居を検討してみて

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