退院後の生活については、まずは病院のケースワーカーさんに相談してみましょう。ケースワーカーさんによっては、地域の介護施設の情報を持っていることもあり、入居できる施設を紹介してくれることもありますよ。
また、一から施設探しをするとなると、入居まで1ヵ月ほどかかるので退院までのスケジュールも確認しておきましょう。
入院中の母がもうすぐ退院して良い、と医師から言われました。しかし、母は入院中に体力が落ちてほとんど自分で歩けなくなってしまいました。私も、仕事や家のことで手一杯で自宅では介護するのは難しい状況です。
そのため、退院後は老人ホームに入居させたいのですが、老人ホームのことがまったくわからず、どうやって施設を探したら良いのか…。1人で探すのは難しいと思うので、できれば誰かに相談したいです。相談できるところはありますか?
はい。施設探しの相談先はいくつかあります。具体的には以下の窓口です。
入院中の場合、施設探しの相談を最初にすると良いのは病院のケースワーカーさんです。ケースワーカーさんは退院後の生活がスムーズに行くように支援してくれます。病院によっては、地域の介護施設と連携していて、詳しい情報をケースワーカーさんが把握していることもありますよ。
ケースワーカーさんに施設探しのことも相談して良いんですね!それは助かります。
ときにはケースワーカーさんが老人ホームの情報を持っていなかったり、紹介された施設が希望に合わないことも。そういうときは、お住まいの地域の地域包括支援センターや役所の福祉課などの窓口に相談しましょう。
地域包括支援センターや役所などの公的な窓口でも、老人ホームについての情報をもらえます。特に特別養護老人ホームなどの公的施設については、公的な窓口の方が詳しく教えてもらえますよ。
公的施設だけではなく民間施設も検討したい場合や、遠方で施設探しをしたい場合、老人ホーム紹介センターが便利です。
「いい介護」をはじめとした老人ホーム紹介センターは民間施設を主に紹介しています。病院や地域包括支援センターでは狭い範囲の老人ホームの情報しか得られないことが多いですが、老人ホーム紹介センターでは広いエリアで施設探しがしやすいのが特徴です。
特に、早く入居先を見つけたいときや複数の施設を見比べて入居先を決めたいときにおすすめです。
今回は、退院日が迫っているので少しでも早く入居先を決めたいです。老人ホーム紹介センターで相談するのも良いかも。
施設探しってどうやってすれば良いんでしょうか?入居までどうやって手続きを進めていけば良いのか、まったくわかりません。
それでしたら、老人ホームに入居するまでの流れをお伝えしますね。次の通りです。
一から施設探しをするとなると、入居までは1ヵ月ほどかかります。退院までの期日に間に合うかどうかスケジュールを確認してくださいね。
そういえば、老人ホームにはたくさんの種類があると聞いたことがあります。どんな施設があるんでしょうか?
おっしゃる通りです!老人ホームには、民間施設が4種類、公的施設が5種類あります。それぞれの費用や入居条件などを次の表にまとめたので、ぜひ施設探しの参考にしてください。
民間施設
施設の種類 | 入居時費用 | 月額利用料 | 入居条件 | 認知症の受け入れ |
---|---|---|---|---|
介護付き有料老人ホーム | 要介護1以上 | |||
住宅型有料老人ホーム | 自立~要介護3程度 | |||
サービス付き高齢者向け住宅 | 自立~要介護1程度 | |||
グループホーム | 要支援2以上 |
公的施設
施設の種類 | 入居時費用 | 月額利用料 | 入居条件 | 認知症の受け入れ |
---|---|---|---|---|
特別養護老人ホーム(特養) | 要介護3以上 | |||
介護老人保健施設 (老健) | 要介護1以上 | |||
介護医療院 | 要介護1以上 | |||
養護老人ホーム | 自立 | |||
ケアハウス | 自立~要介護3程度 |
うわぁ、こんなに種類があるんですね。結局、うちの母にはどの施設が良いんでしょうか?
今後の生活をどう過ごしたいかで、選択肢は変わりますね。例えば、再びご自宅で過ごしたいのなら、老健でリハビリをして身体機能を回復する方法。また、終の棲家を探したいのなら有料老人ホームや特養などを探すのがおすすめです。
老人ホームにもいろんな種類があって、それぞれ特徴があるんですね。
そうなんです。それぞれの老人ホームの詳細は、以下の記事でも解説しているのでぜひ参考にしてくださいね。
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