認知症の母親へのプレゼントはどうしたら良い?介護施設の母に誕生日プレゼントをあげたいです

認知症の母親へのプレゼントはどうしたら良い?介護施設の母に誕生日プレゼントをあげたいです

更新日 2024/03/18
認知症の母親へのプレゼントにおすすめのものはありますか?

数ヵ月前に老人ホームに入った母親に、誕生日プレゼントを贈りたいと思っています。ただ、認知症が進行していることや老人ホームに住んでいることで、贈ってはいけないものがあるのでは、と気になっています。

(八木さん・会社員・58歳)

すてきですね!でしたら、ご家族や思い出の写真、お母様の好きなお菓子などをプレゼントするのはどうでしょうか?

ただ、注意しておきたいのが、お母様の身体状況や飲んでいる薬などによって食べられないものがあるかもしれないことです。それに、認知症の方にプレゼントを贈ってもそれが自分のものと認識できないことがあり、それが不安の原因になってしまうこともあります。

認知症の親におすすめのプレゼントは?

数ヵ月前に老人ホームに入った認知症の母に、誕生日プレゼントを贈りたいと思っています。認知症の人へのプレゼントにおすすめのものはありますか?

誕生日プレゼントですか!すてきですね!

例えば、次のようなものはどうでしょうか?

  • 家族の写真
  • 好きなお菓子
  • 塗り絵
  • クロスワードパズル

ご家族や思い出の写真を写真立てに入れてプレゼントするのもおすすめです。昔のことを思い出すのは、「回想法」と言って、認知症の方のリハビリとしても取り入れられています。写真を見ながら、昔の思い出をお母様にお話ししてもらうのも良いと思いますよ。

また、認知症が軽度の方や、認知症の一歩手前の軽度認知障害の方になら塗り絵やクロスワードパズルなどの脳トレグッズをプレゼントしても良いかもしれませんね。

うーん、母は認知症が進んでしまったので、脳トレグッズは使えないかもしれないです。でも、昔の写真は良いですね!考えてみます。

また、”モノ”のプレゼントだけでなく、”コト”のプレゼントもおすすめです。

”コト”のプレゼントですか?どういうことですか?

つまりは、一緒に過ごす時間を作るということです。認知症になると、直近の出来事の記憶がなくなりますが、感情の記憶は覚えていると言われています。

そのため、一緒に外食したり旅行に行ったり、散歩や買い物に出かける時間をプレゼントするのもおすすめです。

老人ホームに入って一緒に過ごす時間が短くなっているので、プレゼントにぴったりだと思いますよ。

一緒に過ごす時間かぁ。気にしたことがなかったです。それも良いかもしれません。

認知症の親へのプレゼントで注意したいこと

母の認知症が進行してしまっているんですが、プレゼントするのに気をつけることはありますか?

認知症ということだけではなく、ご高齢ということや老人ホームに入居されている点でも、気をつけることがあります。

特に以下のものは、プレゼントすると迷惑になってしまうことがあります。

  • においの強いもの
  • 生きた植物
  • 壊れやすいもの

確かに、老人ホームで生活している人ににおいが強いものや壊れやすいものをプレゼントしたら、他の人の迷惑になったり、怪我をしたりしてしまいそうですよね。

でも、生きた植物が迷惑になるのはどうしてですか?

生きた植物、例えば、生花の花束や植木鉢などは、受け取った方が世話をできない場合、スタッフさんの負担になってしまうことがあるからです。

なので、お花を贈る場合は、世話をしなくても良い造花のお花にすると喜ばれるでしょう。

プレゼントが混乱の原因になることも

認知症の方の場合、置物や飾り物などのプレゼントが、混乱の原因になることがある点は頭に入れておいてください。

え?どういうことですか?

認知症の方は直近の記憶から忘れてしまいます。なのでプレゼントをもらっても、もらったことを忘れてしまうかもしれません。

そして、認知症の方は見慣れないものがあると、「見慣れないものがある。誰のだろう?」と不安を感じることがあり、それが混乱の原因になってしまうことがあるんです。

認知症だからあげても忘れてしまうかも、とは思っていたのですが…。混乱させてしまうこともあるんですね。

また、自分へのプレゼントということを忘れてしまって、捨ててしまう可能性もあります。

捨てられているのを見たら、プレゼントした方も悲しくなりますよね。もしかしたら、食べ物や日用品などの消耗品の方が、認知症の方へのプレゼントには向いているかもしれません。

食べ物を贈るときの注意点

食べ物をプレゼントする場合も注意が必要です。

食べ物は喜ばれそうですが…なぜですか?

ご高齢者の場合、噛んだり飲み込んだりする力が低下していることが多いです。そのため、固いものや噛み切りにくいものは食べられないためNG。老人ホームに入居後に噛んだり飲み込んだりする機能に変化がないか、事前に施設に問い合わせておきましょう。

また、飲んでいる薬によっては食べられないものがあります。「老人ホームに入居している間に飲んでいる薬が変わっていないか」「食べてはいけないものがあるか」をプレゼントする前に確認しておいてくださいね。

薬によって食べられないものがあるんですね!知らなかったです。

あと、賞味期限が短いものも避けた方が良いでしょう。多くの老人ホームで食事が出ますし、ご高齢者は食が細くなっていることから食べきれない可能性があります。

お菓子の詰め合わせなどをプレゼントするときは、賞味期限が長いものを選んでくださいね。

お菓子もプレゼントの候補に入れていました。賞味期限に要注意ですね。

老人ホームの親に宅配便でプレゼントする場合

仕事のため、誕生日当日には母に会いに行けそうにありません。なので、宅配便でプレゼントを送ろうと思っているのですが、注意しておくことはありますか?

まず、気をつけたいのが宛名です。老人ホームは、1つの建物にたくさんの人が暮らしているので、宛名を正確に書くことが大切です。以下のことに気をつけましょう。

  • 施設名を正式名称で書く
  • 宛名をフルネームで書く
  • 大規模施設の場合、階数や部屋番号を書く

また、念のため、宅配便でプレゼントを送ることを施設に連絡を入れておきましょう。

介護が必要な方の場合、ご自分でダンボールや包装紙を開けられないことが多いですから、施設のスタッフさんに開けてもらって、ご本人に手渡してもらうようにお願いしておくと、スムーズに対応してくれるでしょう。

老人ホームの親に直接プレゼントする場合

もし、老人ホームを訪ねてご本人に直接プレゼントする場合、面会は15~17時の時間帯がおすすめです。

15~17時ですか。何か理由があるんですか?

15~17時の時間帯は、多くの施設で自由時間としていることが多いからです。夕食までの時間で近所を散歩したり買い物に出たりしやすい時間でもあるので、面会にピッタリなんです。

反対に、一緒に外食に出かけたい場合は10~11時に老人ホームを訪ねると良いでしょう。ドライブして昼食を摂って、買い物などをして午後に帰ってくる…というお出かけがしやすいからです。

外食をする場合は、数日前には老人ホームに連絡して昼食を止めるようにお願いしてくださいね。

お昼を一緒に食べに出かけるのも良いですね!次はそうしようかな。

  • 家族の写真、好きなお菓子などが認知症の人へのプレゼントにおすすめ
  • ”モノ”だけでなく、一緒の時間を作る”コト”のプレゼントもおすすめ
  • もらったものが自分のものと認識できずに不安の種になる可能性も…

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