ゲームというと若者のものと思いがちですが、高齢者の認知機能の向上に効果があるという研究も報告されており、シニアにも広まっています。
そうした状況を受けて、日本アクティビティ協会が「健康ゲーム指導士」の養成講座を開催。高校生がこの講座を受けて、「どのように説明すれば高齢者にわかりやすいのか」を学びました。
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岡山県玉野市にある玉野光南高校では、高齢者にゲームの遊び方などを伝える「健康ゲーム指導士」の養成講座が開催されました。
この資格は、アクティビティを通じて高齢者の健康寿命の延伸を目指す日本アクティビティ協会が認定しているもの。高齢者とのコミュニケーションスキルや介護施設での指導方法などを学びます。
今回の講座でプレイされたのは、音楽に合わせて太鼓を叩くリズムゲーム「太鼓の達人」。実際に太鼓の形のコントローラーをバチで叩くので、高齢者でも始めやすいゲームです。
ちなみに、健康ゲーム指導士は1200人を超えており、全国の200ヵ所以上の介護施設でゲームを取り入れているなど、高齢者へのゲームの有効性が評価され始めています。
高齢者にゲームを教える資格が登場した背景には、ゲームが高齢者の健康に良い影響があることがわかり、その有効性が注目され始めたためです。
例えば、ゲームメーカーのセガが「『ぷよぷよ』をプレイすると脳が活性化される」という研究を報告しています。
特に活性化したのは、ワーキングメモリーという作業をするときなどに活発になる短期記憶に関係する部分。ぷよぷよが画面の上から落ちてくるのを見ながら戦略を考えることでワーキングメモリーとして情報を処理するため、この部位が活性化するそうです。
また、ゲームに慣れると脳の活性化が落ち着いてしまうので、誰かとの対戦形式にすると「勝ちたい」という気持ちから1人で遊ぶよりも活性化するそうです。
このように、これまで「若者が遊ぶもの」というイメージが強かったゲームが、「実は高齢者の脳に良い影響を与えるもの」という認識に変わりつつあります。
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