2000年には218万人だった要介護・要支援認定者数は、2022年2月末現在で689万人に達し、2000年からの22年間で約3倍に増えています。
今後も高齢者人口の増加に伴い要介護認定者数も増加することが予想されることから、子や子の配偶者が介護を担うケースが多くなり介護の負担が増すことが予想されます。
その対策として、家族の負担を軽減して安心した介護生活を送るためには介護の知識や技術、介護生活で起こりうるトラブルなどを把握しておく必要があります。
そこで、各自治体では、高齢者を介護している家族が介護に関する知識や技術、介護者の健康管理等について学ぶための「家族介護教室」を開催しています。
例えば、東京都世田谷区では区民を対象に負担の少ない介護方法を学べる家族介護教室を開催しています。
また、静岡県三島市では初めての介護を体験している人を対象にした家族介護教室を開く予定です。
東京都世田谷区では、区民を対象とした家族介護教室が、今年度中に6回開催される予定とです。特別養護老人ホームの職員などが講師を務め、実演を交えながら介護のコツをわかりやすく指導。テーマは毎回異なっていて「在宅での排泄ケアとオムツの選び方」や「頑張らない移動・移乗の介護」、「介護保険制度・区の制度」などの中から、参加者が興味ある回を選んで参加できるそうです。
世田谷区は「介護の経験がない方も、経験がある方もぜひご参加ください。」と呼びかけています。
また静岡県三島市では、三島北地区地域包括支援センターが初めての介護を体験している家族を対象にした家族介護教室を開催するそうです。
全2回の講義には、「認知症の人と家族の会」の熊井亮子氏を講師に迎えるそうです。
講義は第1回のテーマが「認知症の捉え方、コミュニケーション、会話のコツなど」、第2回は「認知症予防について、家族としての心構えなど」を予定し、参加者を募集しています。
家族介護教室は全国の自治体で開かれており、色々なテーマに合わせながら講義や実習などが行われているようです。
例えば、介護の知識や技術の習得以外にも、アロマを用いたリラクゼーションで参加者の日頃の疲れをいたわったり、参加者の抱える介護の不安や悩みを講師がアドバイスをしたりする内容もあります。
ちなみに、家族介護教室に関する情報は、お住まいの市区町村のホームページなどで知ることができます。
家族介護教室が、介護者にとって心の余裕を持てる場所になると良いですね。
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