生活をするのに介助が必要とされる「要介護1」以上の介護認定を受けている人は、全国で約500万人いるとされています。
その数は年々増えていますので、どうやって一人ひとりが要介護状態にならないか対策することが重要です。そして、この要介護状態の手前と言われるのが「フレイル(虚弱)」状態です。
つまり、「いかにフレイルにならないか」が要介護を予防する対策とも言えます。
その一環として、奈良県生駒市ではウェブ上で「かんたんフレイル判定」というコンテンツを公開。誰でも簡単にフレイルかどうかをチェックできます。
オンライン上で開催されている「ケアリンピック生駒-オンライン-」という介護・医療のイベントで、フレイルを簡易的にチェックできる「かんたんフレイル判定」を公開しています。
フレイルとは、健康な状態と要介護状態の間の状態のこと。「なんだか気持ちが落ち込む」「食欲がない」といった症状が出ることがあります。
この状態をそのままにしておくと、体力や気力が低下していきます。そのため、活動量が減って、歩いたりトイレに行ったりと日常的な動作も一人では難しくなってしまいます。
そうなったら要介護状態です。家族に助けてもらったり、介護サービスを利用する必要があります。
このような状況を避けるために、生駒市ではかんたんフレイル判定を「ケアリンピック生駒」のサイト上で公開しています。
この判定では「汁物などでむせることがありますか」「以前は楽にできていたことがおっくうに感じられますか」といった25個の質問に答えることで、簡易的にフレイルの判定を受けられます。
生駒市は、「”かんたん判定”なので、よくない結果でも気を落とさないで」としつつも、気になる人は地域包括支援センターに連絡してほしいとしています。
新型コロナウイルスの拡大により、家の中で過ごす時間が増えた人も多いのではないでしょうか。
高齢になると、そうした活動量の低下が身体機能や気力に影響することがあります。それが進行していくと、フレイルや要介護になるというわけです。
そこで、今回のフレイル判定のように手軽にチェックできる検査があると助かりますよね。
ちなみに、今回のフレイル判定は簡易的なもののため、身体状況が本当に心配であれば地域包括支援センターやかかりつけ医に相談してください。
今回のフレイル判定で、家族や自分が「気持ちが落ち込む」「外に出るのがおっくう」といった”フレイル予備軍”になっていないか、考えるきっかけになるかもしれませんね。
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