アメリカのマサチューセッツ総合病院が先月に発表した研究によると、新型コロナウイルスに感染して入院した患者で、新たに糖尿病と診断される人が多いそうです。
そうした患者は、新型コロナに感染したストレスのために一時的に高血糖になっている可能性があるとのこと。そのため、「新型コロナが治って退院したあとは正常な血糖値に戻る可能性が高い」と発表しました。
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先月、マサチューセッツ総合病院が「新型コロナに感染後、新たに糖尿病と診断された患者は一時的な高血糖になっている可能性がある」と発表しました。
ちなみに糖尿病は、新型コロナが重症化するリスクを上げる要因のひとつとされています。糖尿病で血糖値のコントロールが上手くいっていない人は、重症化率や死亡率が高いそうです。
また、新型コロナに感染して入院した際に糖尿病と診断されるケースが多く、そうした場合も新型コロナの重症化リスクが上がることが報告されています。
しかし、新型コロナに感染したから糖尿病になったのか、それ以前から糖尿病だったのかはよくわかっていなかったそうです。
そこで同病院では、既存の糖尿病患者と新たに糖尿病と診断された患者の血糖値や新型コロナの重症化率を調査しました。
その結果、新たに糖尿病になった人は、既存の糖尿病患者と比べて血糖値がそれほど高いわけではないのにも関わらず、新型コロナの重症化率が高かったそうです。
また、新たな糖尿病患者の約40%は、新型コロナが治った後は正常な血糖値になるか、糖尿病予備軍程度の数値まで下がったとのこと。感染1年後にインスリン治療を必要としていた人は8%だけでした。
そのため「新型コロナのウイルス感染による急性ストレスによるもの」という可能性を同病院は示しています。
もしかしたら、糖尿病と診断されて以前から治療をしている人より、糖尿病予備軍で何も対策をしてこなかった人の方が新型コロナの重症化リスクが高くなるかもしれません。
というのも、「普段から血糖値を良好にコントロールしている人は、さほど重症化リスクが高くない」という研究結果があるためです。
そのため、糖尿病予備軍でこれまで対策をせずに放置してきた人は要注意です。
まだまだ新型コロナが収束する見込みがない以上、重症化しないために病院で糖尿病の詳細な検査を受けたり、生活習慣の見直しをした方が良いかもしれません。
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