採血なしで血糖コントロールできる「FreeStyleリブレ」が保険適用が拡大

採血なしで血糖コントロールできる「FreeStyleリブレ」が保険適用が拡大

更新日 2022/03/16

国内の患者数は1100万人とも言われている糖尿病。現在のところ糖尿病を完治させる方法は確立されておらず、日常的な血糖値などのコントロールが重要です。

しかし、そのためには血糖値の自己測定の必要がありますが、1日に何度も指先に針を刺して血液を検査するのは痛みもありますし、手間もかかるため血糖コントロールをする人の負担となっていました。

そうしたことを解決したのが、血糖値を24時間チェックできるシステム「FreeStyleリブレ」。来月1日からは、インスリンの自己注射をしている人すべてに保険適用となり、さらに利用しやすくなるそうです。

体調管理をいつでもできるように

厚生労働省が、2022年度の診療報酬改定について公表しました。

来月1日から、アボットジャパン社の持続グルコース測定器「FreeStyleリブレ」の保険適用が「1日1回以上インスリン製剤の自己注射をおこなっている人」に拡大されることがわかりました。

この測定器は、24時間センサーでグルコース値を測定し、専用の読み取り機やスマホでその結果を確認できます。

グルコース値とは、細胞と細胞の間の間質液に含まれるグルコース(ブドウ糖)の値のこと。摂取した糖は血管から間質液へ、そして間質液から細胞へ吸収されるため、グルコース値と血糖値には相関関係があることがわかっているそうです。

そのため、血糖値の代わりにグルコース値を測ることで糖尿病の人の体調管理ができるわけです。

この測定器の特徴は、針を刺さずに測定ができること。薄型のセンサーを上腕の後ろ側に貼り付けることで、常に測定がおこなわれます。そして、センサーに専用の読み取り機を充てるだけでそのときのグルコース値や、直近数時間のデータも確認できます。

採血の痛み・測定の手間が減少

「採血が痛い」「測定に手間がかかる」といった自己血糖測定の問題は、この測定器で解決できるかもしれません。

また、自己血糖測定では測定時点の血糖値しかわかりませんが、この測定器では睡眠中なども含めて常にグルコース値を測定できるので、1日のグルコース値の波をチェックできるのも魅力的です。

ただ、グルコース値の急激な上昇・低下がある場合やグルコース値と一致しない症状が出ているときには、自己血糖測定が必要。そのときは通常通りの採血による血糖測定をすることになります。

とはいえ、日常の体調管理をするのにはとても便利。来年度からは保険適用されるので、経済的にも負担が減って助かりますね。

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