スマホアプリのなかには、体重を記録したり運動プログラムを提供してくれたりと健康を増進するためのものがたくさんあります。
なかには、血圧計や血糖自己測定器と連動して、測定結果を記録できるものも。高血圧や糖尿病のために日常的に体調を管理しなければいけない人をサポートするアプリも簡単に手に入ります。
しかしミシガン大学の研究によると、高齢者のうち健康アプリを使っているのは28%。そのうち、血糖値管理アプリを利用している糖尿病患者は28%にとどまったそうです。
アメリカのミシガン大学は、高齢者の健康アプリ利用に関する調査を実施。多くの高齢者がスマホを持っているのにも関わらず、健康アプリを活用していないことがわかりました。
この研究は、50~80歳の約2100人を対象におこなわれたもので、オンラインと電話で実施されました。
その結果、28%の人が「少なくとも1つの健康アプリを利用している」と回答。その目的として最も多かったのは「運動(34%)」で、「食事管理(22%)」「減量(20%)」が続いています。
なかでも糖尿病の人は、血糖値を記録するためにアプリを利用しているのは28%。服薬の管理のために利用している人は14%にとどまりました。
また、収入が10万ドル(1100万円)以上の人のアプリ利用率は43%であるのに対して、3万ドル(350万円)未満の人は15%という結果だったそうです。
今回の研究から、健康アプリを活用している人ほど自分の健康を良い状態でコントロールしている傾向があったそうです。
加えて、収入や学歴、年齢によってもアプリ利用率に格差が生まれていることもわかりました。
アプリを利用していない人のなかには、そのセキュリティを理解していなかったり不信感を持っている人も少なくないそう。こうしたことから、収入やネットリテラシーなどの差が、健康の格差につながる可能性もありそうですね。
健康アプリの多くは無料で使えるため、手軽に健康になる手助けをしてくれます。ただ、どういったアプリなのかを理解していないとトラブルになりかねないので、機能やセキュリティ面はしっかり確認してから活用していきたいですね。
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