心筋梗塞や不整脈、心筋症などさまざまな病気が原因となって発症する心不全。心臓が血液を送り出す機能が低下することで、動機や息切れ呼吸困難などの症状が出ることもあります。
特に高齢者は、年を重ねることで心臓の機能が衰えるため、心不全を発症すると慢性的にくり返す傾向があります。
また、高齢者の筋肉が衰えることで、糖尿病などの生活習慣病のリスクが高くなることもわかっています。
そこで、大阪公立大学は筋肉の質と心不全患者の発症後の経過の関連を調査。その結果、大腿部(太もも)の筋肉内脂肪が多いと、その後の経過が悪くなることがわかりました。
大阪公立大学が、大腿部の筋肉内脂肪と心不全の経過の関連についての研究結果を発表しました。
筋肉内脂肪とは、筋肉内に霜降り状に溜まっている脂肪のこと。高齢者にみられるもので、大腿部の筋肉内脂肪が糖尿病リスクを上げることが過去の研究でわかっています。
また、心不全は心筋梗塞や不整脈、心筋症といった病気が原因となる症候群のこと。心不全は発症すると完治することはないとされており、急に呼吸困難などの症状が再発することもあります。
そこで大阪公立大学は、大腿部の筋肉内脂肪の比率によって心不全の再発や再入院のリスクに関係があるかを調査しました。
その結果、筋肉内脂肪の割合が高い人は症状の再発率が高いことが判明。筋肉内脂肪の比率が心不全の再発に関連していることがわかりました。
ただ、現状ではなぜ筋肉内脂肪の割合と心不全の再発に関連があるのかわかっていないため、さらなる研究が必要だそうです。
心不全は、倦怠感や息切れ、手足の冷えなど日常的な不調を引き起こします。
さらに、それだけでなく突然の呼吸困難で救急車で搬送されることも。高齢者の場合、そのように入退院を繰り返すと、入院期間中に身体機能が低下することで介護が必要になるケースもあります。
それを避けるためには、筋肉量を維持することが大切。ウォーキングや筋トレなど、自分の体力と相談しながら、無理のない範囲で継続していけると良いですね。
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