家族の介護をしていると、「なんで介護が上手くできないのか」など思い悩むことがあるかもしれません。
なかでも男性の介護者は、孤立しやすい傾向があることがとある調査でわかりました。
この調査は、山梨県がおこなったもので介護のために孤立していると思われる男性が65%に上ることが明らかになっています。
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山梨県が昨年におこなったアンケート調査によると、介護のために孤立していると思われる男性介護者が65%に上ることがわかりました。
この調査は、男性介護者の支援に取り組む「山梨やろうの会」に委託して実施されたもの。ケアマネジャーや要介護1以上の家族を介護している男性にアンケートをおこないました。
ケアマネジャーへは、担当している男性介護者のなかに介護のために孤立していると思われる人がいるかどうかを聞き取り。「現在、担当している」と回答したのは38.5%、「以前、担当していた」は26.6%となり、合わせて65.1%という結果になりました。
さらに、孤立している原因について最も多かったのは「1人で抱え込む」の62.4%。「弱音を言わない」が44.1%と続きました。
また、男性介護者の63%が60歳以上。全体の61%が仕事と両立しながら介護をしているそう。男性介護者からは「ストレスが溜まる」「仕事との両立が大変」といった声も挙がっているとのことです。
この調査結果を受けて山梨県は、本格的な支援をおこなうために6月補正予算に経費を計上。ケアマネジャーなどが企業などを訪問して相談に応じたり、悩みを共有できる場を設けるなどの支援策を早急に検討するとしています。
現在、家族の介護をしている男性の多くが、長年、会社勤めをしてきた人が多い世代。そのため、地域とのつながりが希薄で近くに悩みを相談できる人がいないのかもしれません。
しかし、男性だからといって一概に同じ悩みを持っているというわけではありません。
特に、介護は一人ひとりの要介護者の状況が大きく異なるもの。つまり、介護者の状況も大きく異なるのです。
だから「男性だから孤立しやすい」「女性だから孤立しにくい」と性別によって課題を区別するのではなく、その人自身に寄り添ったサポートが必要になるのではないでしょうか。
介護者の支援をおこなう際は、女性や男性の区別がなく、同じ「介護の悩みを抱える人」が相談し合えるような環境づくりが必要なのかもしれません。
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