世界一の長寿国ということもあり、多くの地域で高齢者の介護予防のための活動がおこなわれています。
例えば、静岡県湖西市では介護予防教室が開かれて、顔の体操などを実施。さらに、大分県杵築市ではボランティア団体による介護予防体操などがおこなわれています。
しかし、こうした取り組みには課題もあります。それは、運営団体のメンバーの高齢化。それにより人手不足という問題が起きているそうです。
高齢化に伴って、各地では地域の高齢者に対して介護予防教室などの取り組みが盛んにおこなわれています。
例えば、今月11日には静岡県湖西市の老人福祉センターで介護予防教室が開催されました。
この教室では、手で口角を引き上げたり口の中で舌を回したりなど口周りを動かす体操や、発声練習などをおこなって顔の筋肉を動かす運動を実施。こうした体操をおこなうことで、コロナ禍でマスク生活が長引くなかで固まりがちな顔を動かして印象アップできるそうです。
また、大分県杵築市ではボランティア団体「ねこの手」による介護予防のための活動がおこなわれています。
具体的には、団体のメンバーが高齢者宅を訪問して、高齢者の健康状態を確認しながら体操の指導をしたり、介護認定を受けていない高齢者向けの体操や散歩なども実施しています。
しかし、この団体を運営するメンバーが高齢化しており、担い手不足に直面。60~70代の運営メンバー29人で活動を支えているそうです。
運営メンバーが集まらないのには、活動がシフト制のため運営希望者が仕事の時間を融通しにくいことが参加のハードルになっていることがあるそう。若い現役世代の担い手の確保が急務となっているものの、難しいのが実情です。
こうした状況を受けて杵築市は、まずは退職した60代に参加を呼びかけていくとのこと。ボランティア養成講座などを通して、新しい担い手の育成を継続していくそうです。
全国的に「介護予防教室」などが開催されていますが、それを支える人手が不足しているのが現状のようです。
湖西市の活動のように、地域包括支援センターなどの自治体が主体となって運営しているのであればこうした問題は起こりにくいのですが、市民ボランティア団体が主体となると今後も人手の確保は難しいでしょう。
そこで、ボランティアを無償ではなく有償にするのもひとつの手。「社会貢献活動は無償が当たり前」という私たちの意識を根本から変えていかないと、将来的にこうした活動がなくなってしまう可能性もあるかもしれません。
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