「野菜は健康に良い」と思いつつも、なかなか意識しないとたくさん食べるのは難しいですよね。
ちなみに、厚生労働省は野菜を1日350グラム摂取することを推奨。しかし、2018年の調査では野菜の平均摂取量は成人男性で約290グラム、女性で約270グラムと推奨量を満たしていないのが実情です。
ただ、今回、オーストラリアの大学が野菜を多く食べている人はストレスが低いという研究結果を発表し、改めて野菜の健康効果が明らかになりました。
その研究によると、野菜を多く食べている人は少ない人に比べてストレスが10%低いことがわかったそうです。
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オーストラリアのエディスコーワン大学が、25~91歳のオーストラリア人8600人を対象に野菜や果物の摂取量とストレスの関係について調査しました。
その結果、野菜や果物の摂取量が1日470グラム以上の人は、230グラム以下の人よりもストレスが10%低いことがわかりました。
ただ、野菜や果物を多く食べることでストレスが低下するメカニズムははっきりと解明されていないそう。研究グループによると、野菜や果物にはビタミン、ミネラル、フラボノイド、カロテノイドといった栄養素が含まれており、それが身体の炎症や酸化を軽減している可能性があるとのことです。
さらに、体内の炎症や酸化によるストレスは、精神的なストレスの増加や不安などにつながることがわかっています。そのため、野菜や果物を多く食べることで、ストレスが少なくなったと考えられるそうです。
ストレスが多い状態が長引くとうつ病などを発症することがありますが、ストレスが影響するのは心の健康だけではなく、身体の健康とも関わりがあります。
なぜなら、ストレスがたまると「食事が乱れる」「飲酒量が増える」「喫煙量が増える」などの生活習慣に悪い影響が出ることがあるため。乱れた生活習慣が続くことで、高血圧や糖尿病などを引き起こしてしまうのです。
また、野菜にはストレスを低下させるだけではなく、生活習慣病を直接的に予防する効果もあります。
例えば、野菜に含まれるビタミンやミネラル、ポリフェノールは、血圧を下げたり発がん物質の発生を防ぐ効果があることがわかっています。
そのため、厚生省が推奨している1日350グラムの摂取を目指して、積極的に野菜を食べていきたいですね。
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