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#がん #最新研究 #糖尿病予防 #高血圧

がんリスク44%増!菓子パン、ジュース…加工食品ががんを招く?

ピザやケーキ、インスタントラーメンなどの人が何らかの形で加工した食品はおいしいですよね。最近は食べ物の西洋化が進み、若い世代だけでなく、高齢者も加工食品を食べている姿を見かけます。 このように世代を問わず食べられる加工食品ですが、実は食べすぎると大腸がんになりやすくなるという研究結果があります。 この記事では、将来がんを発症するリスクが高い食品と、逆にがんの発症リスクを下げる食品を紹介していきます。 大腸がんのリスクが高い食品 アメリカのタフツ大学とハーバード大学の研究によると、ピザやケーキなどの加工食品をよく食べている男性は、ほとんど食べない男性に比べて大腸がんのリスクが29%高いことが明らかになりました。 さらに、ソーセージやベーコンなどの加工肉を食べている男性の大腸がんのリスクは、そうでない男性グループに比べ44%も高かったのです。 つまり、加工肉の食べすぎは腸内環境を悪くし、がんの発症リスクを上昇させる可能性があることがわかります。 大腸がんのリスクを高める加工食品の特徴は、全体的に塩分や脂肪、添加物が多く含まれており、食物繊維が少ないこと。その結果、大腸がんだけでなく、高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病のリスクも上昇します。 大腸がんのリスクを下げる食品 では、大腸がんのリスクを下げる食品にはどのようなものがあるでしょうか? 腸内環境の悪化ががんの発症リスクになるのであれば、逆に腸内環境を良くすれば、がんの発症リスクが抑えられるかもしれません。 実際、先述したタフツ大学とハーバード大学の研究で、ヨーグルトをよく食べている女性は大腸がんのリスクが17%減少したことが判明。ヨーグルトや納豆などの発酵食品には、腸内環境を改善する効果があることがわかりました。 もちろん、発酵食品は一度に多く食べる必要はなく、毎日継続して摂取することが大切。一日の献立に発酵食品を取り入れ、腸内環境を改善していきましょう。

2022/11/04

#最新研究 #糖尿病予防 #高血圧

歩数計を持つだけで運動量アップ!?1日8000歩で糖尿病・高血圧予防

健康を維持するためには運動することが重要だとされています。特に、高齢者の方は運動をしないと体が弱ってしまい、立ち上がりにくくなったり骨折しやすくなることもあります。 しかし、「運動しよう」と一念発起し頑張って運動しようと思っても、次第に面倒くさくなってサボってしまう方もいるのではないでしょうか。 実は歩数計を持ち歩くだけで、運動量は増やせるのです。 この記事では、どうして歩数計を持ち歩くだけで運動量を増やせるのか研究結果を元に紹介します。 運動量を増やすコツは歩数計を持ち歩くだけ アメリカの研究で、「運動しよう!」と強く意識していなくても、ただ歩数計を持ち歩くだけで、一日に歩く量を増やせることが明らかになりました。この研究では、歩数データをチェックしなくても、ただ「歩数を測定していることを知っている」だけで歩数が増えることも報告されています。 この研究を牽引したテイラー博士によると、人は自分の行動が監視されていると感じると反応してしまうそう。測定されていること自体が重要だと感じて行動を変化させてしまうとのことです。 また、今や歩数計は購入をしなくてもスマートフォンに歩数計アプリが最初から搭載されていることが多いですよね。もし、自分のスマートフォンに歩数計アプリが入っていなければ、アプリをダウンロードして毎日の歩数をチェックしましょう。 たくさん歩けば糖尿病や高血圧が改善する 生活スタイルや環境がどのように健康に影響があるかを調査した別の研究が、アメリカでおこなわれました。 一人ひとりの活動量を記録できるアプリを使用したグループは、使用していないグループに比べて活動的で歩数が多いことがわかったのです。 また、歩数計を使って運動量と強度を増やすと、糖尿病や高血圧などといった生活習慣病のリスクを減らせることも判明。生活習慣病を防ぐために目安となる増やすべき歩数は、1日8000歩から9000歩ほどだそうです。 最近、運動不足で悩んでいる方や高齢者の方は、ぜひスマートフォンに歩数計アプリを入れてみると良いかもしれません。歩く量を増やして、健康を維持していきましょう。

2022/11/01

#フレイル予防 #介護予防 #最新研究

糖尿病の人は要注意!?筋肉量が減少する「サルコペニア」のリスクとは

最近、筋力が衰えたなと思うことはありませんか?例えば「階段を昇り降りする時、手すりが必要になった」や「椅子から立ち上がる時、手の支えが必要になった」といったことです。 これは、サルコペニアという病気の可能性があります。 サルコペニアは、高齢者の約10%以上にみられますが、なんと糖尿病の人はその3倍以上の人が患っていると言われています。 今回、東京大学と国立国際医療研究センターは、「なぜ糖尿病の人がサルコペニアを患うことが多いのか」を解明しました。  サルコペニアとは? サルコペニアとは、筋肉量が減少することによる「筋力低下」や「身体機能低下」の状態のことを指します。具体的には、歩くのが遅くなる、手の握力が弱くなるなどの症状があります。 サルコペニアは、加齢により生じる病気です。超高齢化社会に突入している日本においてサルコペニアは問題となっており、転倒や骨折、寝たきりなどにより生活の質を著しく低下させると懸念されています。 では糖尿病の人は加齢に関わらず、なぜサルコペニアを患うことが多いのでしょうか。 糖尿病の人がサルコペニアを患うことが多い原因 糖尿病は、「インスリン」というホルモンの不足や効きにくくなることで起こる病気です。 インスリンは、血液の中の糖をエネルギーに変えて血糖値を下げる唯一のホルモンです。インスリンがなければ血糖値を下げることはできません。 今回の東京大学と国立国際医療研究センターの研究により、糖尿病の人がサルコペニアを患うことが多い原因は、このインスリン不足が原因であることが分かりました。インスリンの作用が低下すると、筋肉の老化が進み、全身の寿命も短くなると言うことです。  さらに糖尿病の人でサルコペニアが多い原因となる分子の特定にも成功しています。 今回の研究結果により、高齢化にともなうサルコペニアやサルコペニアを合併した糖尿病に対する治療薬の開発につながることが期待されています。

2022/10/28

#最新研究 #糖尿病予防 #高血圧

糖尿病リスクが1.79倍!?最高血圧の変動が大きいと糖尿病リスクが高い

血圧と糖尿病。一見なんの関連もないように思えますよね。 しかし、収縮期血圧(最高血圧)の変動と、2型糖尿病の発症リスクに関連があるという研究結果が発表されました。 最高血圧の長期変動と2型糖尿病発症リスクとの関連を調査 名古屋大学は10月11日、収縮期血圧の長期的な変動が、その後の2型糖尿病の発症率の増加と関連していることを明らかにしました。 血圧の変動とは、複数回、測定した血圧がばらつくことです。血圧の変動は、秒や時間の単位でのばらつき(短期的変動)と月や年単位の長期的変動に分けられます。 この短期的変動と2型糖尿病の発症との関連を報告している研究もありますが、長期的変動と2型糖尿病の発症リスクの関連を調査した研究はほとんどありませんでした。 今回、研究チームは、中部地方の自治体公務員の健康データを使用。収縮期血圧の長期的な変動を数学的な指標により示し、その後の約10年間の調査をおこなって、血圧変動の大きさと2型糖尿病の発症率との関係を調べました。 その結果、収縮期血圧の変動が大きいほど2型糖尿病の発症率が高くなることが証明されました。 収縮期血圧の変動が大きいと2型糖尿病発症リスクは1.79倍に 研究の結果、収縮期血圧の変動が大きい人は、変動の小さい人よりも2型糖尿病発症リスクが1.79倍高いことに。 研究グループは「収縮期血圧などの健康に関連するデータを長期的に保存し、解析するツールの開発や、さらなる研究による基準値の検討、また変動及びそれが2型糖尿病発症につながるメカニズムの解明、そして介入方法の検討によりリスクの高い個人の同定や予防プログラムの開発が期待されます」と述べています。 日頃の血圧の変動を見逃さないことが、2型糖尿病の抑制につながるかもしれません。これを機に、毎日血圧を測ってノートに記録してみるもの良いかも知れませんね。

2022/10/27

#心疾患 #最新研究 #糖尿病予防 #肥満

「夜型」だとメタボになりやすい!?脂肪の代謝と生活リズムの関係とは

米ラトガーズ大学とバージニア大学の研究で、いわゆる「夜型」の人は「朝型」の人と比べて脂肪の燃焼が少なく、血糖値を下げるインスリンが効きにくい(多く必要とする)ことが判明。そのため、2型糖尿病や心臓病のリスクが高まる可能性があると発表されました。 「夜型」の人はご用心 今回の研究は、運動不足によって高血圧や高血糖などの可能性の高いメタボリックシンドロームの人、51名を対象に実施。コントロールされた食事と運動を実践しながら、1週間にわたるモニタリングがおこなわれました。 その結果、朝型の人は安静時、運動時ともにより多くの脂肪を燃やすうえに、インスリン感受性(インスリンの効きやすさ)が高いことが分かりました。一方で夜型の人は、脂肪を燃やす代わりに糖をエネルギー源としてしまい、インスリン抵抗性(インスリンが効きにくい)も高いため、2型糖尿病や心臓病などの病気にかかるリスクが高まる可能性があることが判明しました。 実証された「早起きは三文の徳」 また、朝型と夜型の脂質の代謝の違いによって、「概日リズム※1」がインスリンの働きに影響を与える可能性があることもわかりました。 つまり、『「クロノタイプ※2」は代謝やホルモン作用に影響を与える可能性があり、疾患リスクを予測するものとして利用できる』と論文の筆頭著者でラトガーズ大学の運動学・代謝学教授であるスティーブン・マリン氏は述べています。 よく「早起きは三文の徳」、「早寝・早起きは長生きのもと」言われていますが、どうやら、本当だったみたいですね。 とはいえ、夜型の人がすぐに朝型に変えるのは難しいもの。生活リズムを30分でも早くできると、健康にも良い影響があるかもしれませんね。 ※1概日リズム 約25時間周期で変動する生理現象で、動物、植物、菌類、藻類などほとんどの生物に存在している。一般的に体内時計とも言う。 ※2クロノタイプ 一般に「朝型夜型」と呼ばれるもので、特別な用事がなければ、朝型の人は日の出ごろに目覚めて早い時間帯に活発に活動し、夜は早々と床につくのに対して、夜型の人は日が高くなってからようやく起きだし、昼間はなかなか元気が出ず夜になってから目が冴えてきて、深夜遅くにようやく眠りにつく。

2022/10/27

#最新研究 #認知症予防

魚を多く食べると認知症リスクが低下!「n-3系脂肪酸」がカギ

米神経学会(ANN)は中年期に魚をよく食べている人は、食べていない人に比べ思考スキルが優れており、脳も健康であるという研究結果を発表しました。 魚に含まれているn-3系(オメガ3)脂肪酸は、血液の流れをスムーズにして血栓や動脈硬化を抑え、心疾患や脳卒中などのリスクを下げてくれることが知られています。しかし、脳の健康にも良いというのは、どのようなことなのでしょうか。 n-3系脂肪酸とは n-3系脂肪酸は、血液の流れをスムーズにし血栓や動脈硬化を抑える効果があると言われています。n-3系脂肪酸を多く摂取することで、心血管疾患や脳卒中などのリスクを下げるそうです。 n-3系脂肪酸の種類と含まれている食品には、以下のようなものがあります。 EPA、DHA:魚(サバ・イワシ・サーモン・マグロなど)α-リノレン酸:油(大豆油やアマニ油など)その他:ナッツ類(クルミなど) ちなみに、日本人を対象にした調査では、n-3系脂肪酸を多く摂取している人は認知症の発症も少ないことが分かっています。 n-3系脂肪酸の効能 心筋梗塞や脳卒中の効果的な予防策を調べるための大規模研究である「フラミンガム心臓研究」の参加者(平均年齢46歳の米国人2183人)を対象とした研究では、n-3系脂肪酸を多く摂っているグループは、全脂肪酸の5.2%だったが、少ないグループでは3.4%でした。 さらに、多く摂っているグループは、思考力テストの平均スコアが高く、特に抽象的推論が優れていて、脳の海馬領域の平均体積が大きいという結果が出ました。 今回の結果に対して、米テキサス大学サンアントニオ健康科学センターのクラウディア サティザバル氏は「n-3系脂肪酸、とくにEPAとDHAを多く摂ることで、認知力の回復を向上させる効果を得られる可能性があることが示されました。今後さらに詳しい研究を行い確かめる必要がありますが、平均年齢46歳の中年者でもこうした効果を期待できることが分かったのは興味深いです」と述べています。 健康維持のための食生活は、魚(和食)が良いというのは、以前からよく言われていましたが、認知症予防にもなることに驚きです。毎日の食生活に積極的に取り入れて、いつまでも元気でハツラツとした生活を送りたいですね!

2022/10/24

#最新研究 #糖尿病予防 #肥満 #高血圧

糖尿病・高血圧症・肥満の予防に!納豆菌パワーが世界で注目!

そのもの株式会社は、「納豆の健康パワー」を世界へ広めたいという思いで、自社製品「sonomono納豆菌による納豆粉末」の健康効果を実証する研究をおこないました。 その結果、「納豆」には、糖尿病・高血圧症・肥満の予防や治療への有効性が期待されることが明らかになりました。この研究をまとめた論文は、国際学術誌「Nutrients」に掲載されています。 そのもの株式会社の研究でも「納豆の健康パワー」が証明されましたが、今「納豆」が、その高い栄養価で世界的に注目を集めています。 なぜ「納豆」が世界的に注目されているの? 日本人の平均寿命はなんと世界一です。この日本人が長寿ということは世界的にも注目されており、長寿の要因が研究されています。研究の中で日本人の伝統的な食文化が注目を集め、2013年には「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。 では、何が長寿の要因なのでしょうか。それは、「納豆」などの伝統的な発酵食品が日本人の長寿に影響を与えているといわれています。 国立がん研究センターの研究では、「発酵性大豆食品(納豆、味噌)の摂取量が多いと死亡リスクが低くなる可能性がある」と発表されています。このことから、日本人の長寿を支えている納豆は、健康食品として世界的に注目されているのです。 世界的に需要が高まる「納豆」 今、世界的に注目されている納豆ですが、実はアメリカでも納豆の製造がおこなわれています。日本以外の国では納豆製造企業数が最も多い国です。それだけアメリカで納豆の需要が高まっているという証なのではないのでしょうか。 この他にも納豆は各国に輸出もされています。世界中で納豆が生活に根付く日も近いかもしれません。 しかし、納豆の匂いや粘りが苦手という人は少なくありません。納豆が苦手な人は、納豆菌を手軽に取り入れられるサプリメントなどがあります。 そのもの株式会社の「sonomono納豆菌による納豆粉末」もそのひとつです。誰もが手軽に無理なく納豆を取り入れ、健康に過ごせることを願います。

2022/10/21

#最新研究 #肥満

夜遅くの食事は肥満の元!?食事が遅いだけで脂肪が作られやすくなる

夜は遅くなるほど消費カロリーが減少する時間帯。そんな時間に夕食・間食をとると空腹感が増し、脂肪がたまりやすくなることが米国の「ブリガムアンドウィメンズ病院」の研究で明らかになりました。 食生活のリズムと肥満の関係 研究グループは「食事以外の環境・条件が一定に保たれている場合に、食事時間のみ変えて健康にどう影響するか」を調査しました。 その結果「食事のタイミングが4時間後ろにずれただけで、空腹感や食後のカロリー燃焼、脂肪の蓄積などに大きな変化があらわれることが明らかになった」としています。 今回の研究は肥満と判定された16人の患者に参加してもらい、下記の2つの実験を行いました。 早い時間帯に食事1.より4時間遅らせて食事 ※共通条件:同じ食事内容・一定の睡眠と覚醒のスケジュールで2~3週間、実験室で過ごす。 実験室では参加者に空腹と食欲について記録してもらい、血液サンプルを採取、体温・エネルギー消費量などの測定をしました。 その結果、食事を遅らせると空腹感・食欲を調節しているホルモン(レプチン・グレリン)の分泌に大きな変化があらわれ、食欲に影響することが明らかになりました。 夜食が太るワケ レプチンは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、食欲をコントロールする働きをしています。4時間食事を遅らせた人ではレプチンが減少し、日中のエネルギー消費も低下。カロリーをより遅い速度で消費するように変化したそうです。 さらに、脂肪生成の増加と脂肪分解の減少に関わる脂肪組織の遺伝子の発現があらわれ、脂肪が体にたまりやすくなりました。 今回の研究結果は、食事の時間帯が遅くなるほど、肥満になる可能性が高くなることが立証されました。 今後の研究では、調査結果をより集団に適合でさせることを目指しているそうです。さらに就寝時間についても調べ、食事と睡眠がエネルギーのバランスにどのように影響するかを解明することも考えているとのことです。 「寝る前に食事すると太る」というのは昔から言われていましたが、今回、科学的に立証される形となりました。長く健康でいるためにも規則正しい食生活を心掛けたいですね。

2022/10/20

#最新研究 #認知症予防

これからの認知症予防はゲームで!1日20分で高齢者の記憶力が向上

『太鼓の達人』や『ダンスダンスレボリューション』といった単語に聞き覚えはありませんか?これらは有名なリズムゲームです。 リズムゲーム(音楽ゲーム)とは、音楽のリズムに合わせて擬似的に楽器を演奏したり、ボタンを押したりして楽しむゲームのこと。楽曲のリズムに合わせて指定された操作を正しくおこなうほど、高得点が得られます。 そして、今年10月にカリフォルニア大学の研究チームは、「リズムゲームで遊ぶと高齢者の短期記憶力が向上する」という驚きの論文を発表しました。 カリフォルニア大学の研究チームが新たなリズムゲームを開発 カリフォルニア大学のアダム・ガザレイ教授は、ゲームが脳にどのような影響を与えるか、10年前から研究をおこなってきました。 今回、ガザレイ教授をはじめとする研究チームは、ドラム奏者のミッキー・ハート氏と共に「Rhythmicity(リズミスィティ)」というリズムゲームを開発しました。 Rhythmicityは、BGMに合わせて画面上に表示される手がかりをタッチするというゲームで、プレイを進めるにつれて、プレイヤーは演奏パターンを憶えなくてはいけない点が特徴です。 ゲームを用いた実験で被験者の短期記憶が向上 今回、このゲームを用いて興味深い実験がおこなわれました。 その内容は、60~74歳の高齢者47人を「Rhythmicityをプレイするグループ」と「通常の単語検索ゲームをプレイするグループ」に振り分け、1日20分、合計8週間プレイしてもらうというものです。 その後、被験者の脳波を測定しながら、被験者が初めて見る人物の顔を識別させてみました。 分析の結果、Rhythmicityをプレイした被験者は短期記憶の向上が見られ、短期視覚記憶に関連する脳部位の活動も増加していることが判明したとのことです。 研究チームは、「リズムゲームをプレイしたグループは短期記憶の改善がみられ、リズムトレーニングが脳の機能を向上させるという重要な証拠となった」としています。 ゲームが高齢者の心身を健康にする可能性がある ガザレイ氏らの研究チームは、他にもさまざまなゲームを用いて、ゲームが高齢者の心身に良い影響を与えることができるという研究を発表しています。そして、ゲームが高齢者の認知能力も向上させられることを明らかにしてきました。 これまでゲームは、どちらかというと「悪者扱い」されてきました。しかし、これからは高齢者の認知症予防などのためにゲームを活用する時代が来るのかもしれませんね。

2022/10/19

#最新研究 #糖尿病予防

減量で糖尿病リスクが20%減少!?長期的な治療には、運動が効果的

糖尿病などの生活習慣病には運動が良いと言われています。運動をするとどのくらい効果があるのか、米国の研究結果から見てみましょう。 研究結果から分かる減量の有効性 糖尿病には1型と2型の2種類があり、多くが2型糖尿病だと言われています。原因は運動不足や食べ過ぎといった、生活習慣が大きく影響しています。 ハーバード公衆衛生大学院による、24~78歳までの男女20万人を対象にした調査を解析した2型糖尿病についての研究では、計画的に体重を減らすことは、方法に関係なく肥満の人にとって良い影響がある可能性があることが明らかになりました。 特に、肥満があり4.5㎏以上の減量に成功した人は、体重を減らさなかった人と比べてその後の体重増加や糖尿病のリスクが少なかったそうです。 減量に一番効果があったのは運動! 研究グループは減量に成功した方法を分類して調べたところ、長期的な体重管理には運動の習慣化が効果的だという結果に。運動に取り組んだ肥満の人は4年間で体重が平均4.2%減り、24年先の糖尿病リスクが21%減少しました。過体重の人や痩せている人も減量の効果が見られました。 一方で、食事制限や健康食品の利用などの減量法では、  運動ほど大きな効果が得られなかったそうです。 痩せている人の過剰な運動は逆効果になることも… 逆に痩せている人が運動により体重を減らすと糖尿病のリスクが9%上昇するといった研究結果も出ています。 これについてハーバード公衆衛生大学院で栄養疫学を研究するチーソン氏は、「減量は、過体重や肥満の人には有益であると考えられますが痩せている人では同じような利益が得られない可能性があります。痩せている人が減量をするとかえって体重増加や糖尿病のリスクを高めてしまう可能性があります」と話しました。 自分の現状に合わせた取り組みが必要ということですね。 改めて運動を意識してみよう 今回の研究結果からソン氏は「体重の長期的な変化と2型糖尿病の発生リスクは十分に解明できていません。しかし肥満がある人が運動などによって体重管理をすることで肥満や肥満に関連する疾患を予防したり、改善する効果的な戦略になるでしょう」と運動の効果を評価しています。 普段運動に時間が割けない人も、秋が深まった今の時期に軽い運動から始めてみてはいかがでしょうか?

2022/10/18

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

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