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食べ過ぎは、肥満や糖尿病、心臓病などの原因になりかねない生活習慣であることはよく知られていることですが、だからといってなかなか改善できないもの。さらに、コロナ禍での運動不足も合わさって、健康状態や体重が気になるようになった人もいるのではないでしょうか。 そうした状態から健康を取り戻すためには、まずは「普段、どれだけのカロリーを摂取しているのか」を把握することから始めると良いのかもしれません。 というのも、イギリスでおこなわれた研究で「多くの人が摂取カロリーを800キロカロリーも過小評価してしまう傾向がある」という結果が報告されているため。摂取したカロリーを正しく把握することが食生活を見直すきっかけになるかもしれません。 800キロカロリーも少なく見積もっている? イギリスのエセックス大学が、摂取カロリーの自己評価と実際の数値の違いについての研究結果を発表しました。 この研究は、さまざまな体型の成人221人を対象におこなわれたもの。対象者に食事日記をつけることで毎日の食事内容を自己申告させ、対象者の尿を検査することでそれぞれの消費カロリーをチェックしました。 その結果、肥満の人は平均1200キロカロリー、痩せている人は平均800キロカロリーも摂取カロリーを少なく申告していることがわかりました。 これは、肥満の人の方が摂取カロリーを少なく申告しているというわけではなく、体格が大きくなるほど必要なカロリーが増えてその分だけ多く食べているため、報告した摂取カロリーと実際の摂取カロリーの差が大きくなったということだそうです。 つまり、体格に関わらずほとんどの人が自分の摂取カロリーを少なく見積もっており、実際にはそれよりもかなり多くのカロリーを摂取していることがわかりました。 この結果を受けて研究グループは、「糖尿病や肥満の人の食事療法は、自己申告の摂取カロリーによって目標を設定するが、摂取カロリー量の認識が正しくないこと知ることでもっと現実的な目標を設定できるようになるかもしれない」としています。 まずは今の食べているものを把握 健康のために野菜を多く食べるなど、食事に気を使っている人も多いのではないでしょうか。しかし、「1日にどれだけのカロリーを摂取しているのか」まで把握している人は少ないかもしれません。 今回の結果を知ると「もしかしたら、自分も食べすぎているかも」と気になるところですよね。 そこで、最近ではスマホアプリで食べたものを簡単に記録できるものが登場しているので、まずは今の摂取カロリーを記録してみると良いかもしれません。記録してみると、意識せずに食べているお菓子があったりするので、それをきっかけに食生活の見直しをしてみてはどうでしょうか。
2022/06/06
高血圧や糖尿病、肥満など健康の悩みを抱えつつも「どうしたら良いかわからない」と思っている方もいるのではないでしょうか。 そこで、大手お酢メーカーのミツカンがお酢の健康効果を確かめる「お酢15mL体験プログラム」を愛知県半田市と共同で実施。その結果、参加者の血糖値・血圧の抑制、体重減少の効果があったそうです。 体重減少、血圧・血糖値の低下効果も? ミツカンが「お酢15mL体験プログラム」を実施。1日15ミリリットルのお酢を食事に取り入れると、どのような健康効果があるのかを確かめました。 このプログラムに賛同した愛知県半田市は、同社の創業の地。半田市は県内でもメタボリックシンドロームの該当者率が高く、市民の健康状態の改善を図るために今回のプログラムに協力することになったそうです。 このプログラムでは、「体重・血圧を測定するグループ」と血糖値が高めな「食後血糖値を測定するグループ」に分けて実施されました。 体重・血圧を測定するグループは、1日15ミリリットルのお酢の摂取と運動。運動については、スマートバンドを使って活動量を確認しながら、1日120キロカロリーの消費を目指してウォーキングや体操などをおこないました。 食後血糖値を測定するグループは、「うどん1玉を食べる」「うどん+お酢」「うどん+お酢+運動」という3パターンの日に分けることで、それぞれの場合での食後血糖値を比較しました。 その結果、体重・血圧を測定するグループの参加者の約64%の体重が減少。さらにBMI(体格指数)25以上の肥満気味の参加者の平均体重が1.8キログラム減少しました。加えて、最高血圧と最低血圧の両方の数値が低下したこともわかったそうです。 また、食後血糖値を測定するグループはお酢を摂取しなかった日と比べて、お酢を摂取した日の食後血糖値の上昇が抑制。お酢が血糖値のコントロールに効果があることがわかりました。 続けられるお酢メニューを お酢が健康に良いことはよく知られていますが、あの独特の酸味で食事に取り入れにくいと感じることもあるのではないでしょうか。 今回のプログラムの参加者は、サラダのドレッシングとしてリンゴ酢とオリーブオイルを合わせたり、お酢とはちみつのソーダ割りや牛乳割りをしてメニューに取り入れていたそう。いろんなお酢の使い方を見つけて、楽しんで参加していたことがわかりますね。 健康状態を改善するには、継続が大事。自分のお気に入りのお酢メニューを探してみると、長く続けられるのではないでしょうか。
2022/05/11
コロナ禍が長引き、運動する機会が減ったと感じる人もいるのではないでしょうか。 それで怖いのが、肥満や身体機能の低下。特に高齢になると代謝機能が低下することで肥満になりやすくなるので、一層の注意が必要です。 そこで、イギリスの保健当局は新しいガイドラインを発表。それによると、ウエストサイズが身長の半分以上だと肥満と判断できるそうです。 この指標は、これまで肥満の指標になっていたBMIよりも簡単かつ正確に判断できるとのことです。 ウエストは身長の半分以下に イギリスの保健当局は、肥満に関する新しい指標を発表しました。 それは、身長とウエストサイズの比率。身長の半分の数値よりもウエストサイズが大きい場合は、肥満と判断できるそうです。 例えば、身長170センチメートルの男性であれば、ウエストが85センチメートルを超えると肥満と判断できます。 これまで肥満の指標として使われていたBMIの数値は、身長の数字の二乗で体重の数字を割ることで算出。体脂肪率や身体のどの部分に脂肪が多いのかを考慮していないため、BMIの数値だけでは不十分と考えられてきました。 そのため、イギリスの保健当局は糖尿病や高血圧、心臓病などの生活習慣病のリスクが高くなることがわかっている腹部周辺の脂肪をウエストサイズを測って把握することを推奨しています。 ちなみに、ウエストサイズは、肋骨と腰の骨の中間にメジャーを巻いて息を自然に吐いてから測るのが正しい測定方法だそうです。 BMIだけでは肥満はわからない よく知られている通り、肥満は高血圧や糖尿病、心臓病などさまざまな生活習慣病の原因になりかねません。 しかし、肥満の指標として一般的に知られているBMIは、日本人には一概に当てはまらないことも。BMIは低いのに体脂肪が多い「隠れ肥満」が多いこともわかっています。特に高齢になると、筋肉が低下しやすくなるので隠れ肥満のリスクが上がるのです。 この隠れ肥満の場合、筋肉が少なく腹部周辺に体脂肪がたくさん付いているケースが多いので、身長とウエストサイズの比率を確認することで肥満を発見できるそうです。 また、今回、発表された目安は「ウエストサイズを身長の半分以下に」とシンプルなものなので、この指標を使って手軽に健康管理できそうですね。
2022/05/09
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