車いすの父の通院の送迎が難しくなりました。送迎してくれるサービスはありますか?

車いすの父の通院の送迎が難しくなりました。送迎してくれるサービスはありますか?

更新日 2022/11/28
一人暮らしをしている父親が、転倒してから足腰が悪くなって交通機関を使うのが大変で通院が難しくなってきました。私は遠方に住んでおり、なかなか通院の付き添いにいけません。それに、父は家の外では車いすを使っているので、私では車に乗せられないんです。通院の送迎をしてくれるサービスはありますか?
(高田さん・59歳・会社員)

でしたら、「介護タクシー」はどうでしょうか?介護の資格を持ったドライバーさんが乗り降りの介助もしてくれるサービスです。それに、条件を満たせば介護保険が適用されるので、比較的安く利用できますよ。

介護タクシーとは

実家で一人暮らしをしている父が、転倒したのをきっかけに足が痛むようになったらしく、外では歩きたがらなくて車いすを使うようになりました。それまではバスを使って通院していたのに…。

私も通院のためだけに帰省できないですし、車いすでは車に乗せることができません。何か良いサービスはありませんか?

そういうことなら、介護タクシーを利用してみてはどうでしょうか?介護の資格を持ったドライバーさんが、送迎と車の乗り降りの介助をしてくれますよ。

「介護タクシー」…聞いたことがあります。けど、よく知らないですね。

介護タクシーは、通院や預貯金の引き出しなどの際に利用できるサービスです。いくつかの条件を満たせば介護保険が適用されるので、割安で利用できますよ。

へぇ、その条件っていうのはどんなものですか?

まず、利用対象となるのは、自宅、有料老人ホームケアハウスサービス付き高齢者向け住宅で生活している人で要介護1以上の人です。

お住まいはご自宅なので問題ないと思いますが、お父様は介護認定を受けてらっしゃいますか?

はい、転倒してあまりにも歩けなくなったので、最近、区分変更をして要介護1に上がりました。利用できそうでよかったです。

ただ、介護保険の対象となるには利用の目的に制限があるんです。

え、そうなんですか?

はい。というのも、介護保険の対象になるのは「日常生活上または社会生活で必要な行為に伴う外出」であることが条件。旅行や趣味に関する買い物の場合、介護保険の対象にはならないんです。

具体的には、以下のような目的だと介護保険の適用になります。

  • 通院
  • 補聴器や眼鏡など本人が現場に行かなければならない買い物
  • 預貯金の引き出し
  • 選挙への投票
  • 役所に届け出をする場合

意外と少ないんですね。これじゃあ、最低限の外出しかできなさそうです。

そうなんですよね。なので、これ以外の目的で介護タクシーを利用したいときは、介護保険外サービスとして利用している人もいます。

介護保険外サービスですか?介護保険のサービスと何が違うんですか?

介護保険外サービスは、その名の通り介護保険の対象とならないサービスのことです。つまり、介護保険サービスの支払いは自己負担割合だけなのに対して、介護保険外サービスは全額負担です。費用は高くなりますが、その分、介護保険にしばられずに自由なサービスをうけられるんです。

なるほど。通院やお金の引き出しなどの目的以外でも介護タクシーが使えるわけですね。

その通りです!例えば、旅行やご友人宅に遊びに行くときにも利用できますよ。

介護タクシーのサービス内容

実は、介護タクシーに依頼できることは、送迎と車の乗り降りだけではないんです。

というと?

例えば、以下のようなことも依頼できます。

出発時
  • 介護タクシーが利用者宅まで迎車
  • 着替えなどの外出準備介助
  • タクシーまでの移動と乗車の介助

目的地に到着
  • 降車介助、目的の場所までの移動介助
  • 通院時は受付及び受診科までの移動介助と病院スタッフへの声かけ
  • 受診後の会計や薬の受け取りサポート

帰宅時
  • 降車介助
  • 室内までの移動介助
  • 必要に応じて着替えやおむつ交換

へぇー、結構いろんなことを頼めるんですね。

タクシーを利用する前後の介助も一緒に依頼できるようになっているんです。ご利用者さんのお身体の状態によっては、着替えの手伝いが必要なこともありますからね。

ドライバーさん全員が介護の資格を持っているので、こうした介助も安心して依頼できます。

父は、まだ出かける準備などは自分でできていますが、もっと状態が悪くなったらそのあたりも頼むことがあるかもしれないです。

ただ、注意していただきたいことがいくつかあります。介護保険対象の介護タクシーを利用するうえで知っておいてほしいことは、以下の点です。

  • 乗降介助以外のサービスは「身体介護」「生活支援」になる
  • 病院内での介助はできない
  • 家族の同乗はできない

あれ、病院内の介助はしてもらえないんですね。

そうなんです。介護タクシーのドライバーは、基本的には車の乗り降りの介助がメインなので、病院内の介助はできないことになっています。もし病院内で車いすを押したり介助が必要なときは、病院のスタッフが対応します。

ただし、寝たきりや認知症などの介護度が高くて病院内の移動や手続きが一切できない場合は、ドライバーの付き添いが可能です。

福祉タクシーとの違い

そういえば「福祉タクシー」というものを見かけたことがあります。あれは、介護タクシーと何が違うんですか?

「福祉タクシー」という名前が法律で決められているわけではありませんが、一般的に介護保険外の介護タクシーのことを指しています。

介護保険を使わないので、介護認定を受けていなかったり介護度が要支援1・2の場合でも利用OK。利用目的の制限もありませんから、旅行に行くときにも利用できるんです。

それに、介護保険内の介護タクシーが家族の同乗ができないのに対して、介護保険外のものは家族の同乗も可能になるのも特徴です。

本当に自由なんですね。使い勝手が良さそうだなぁ。

おっしゃる通りです。でも、注意していただきたいのは、介護保険の介護タクシーと違ってドライバーさんが介護の資格を持っていない可能性もあること。もし、有資格のドライバーさんを希望する場合は、事前に確認をしてくださいね。

介護タクシーの探し方・料金は

父の通院のために、介護タクシーを利用してみようかなと思うのですが、どうやってタクシー会社を探せば良いんでしょうか?それに、介護タクシーって料金がものすごく高そうなイメージがあるんですが…。

やはり、普通のタクシーとは少し違うので、利用するのに戸惑いますよね。順番にお話ししていきますね。

介護タクシーの探し方

介護タクシーを探すときには、まず担当のケアマネジャーさんに相談してください。ケアマネジャーさんは地域の介護サービスに詳しいので、介護タクシーサービスを提供している事業者についても教えてくれるでしょう。

それに、介護保険の対象の介護タクシーを利用するにはケアプランの作成が必要です。介護タクシーでどんなサービスを提供してもらうのか、どんな頻度で利用するのかなどケアマネジャーさんとよく相談して決めてくださいね。

まずは、ケアマネジャーさんに相談、ですね。

ケアマネジャーさんがピックアップしてくれたリストをもとに、介護タクシーの事業者を決めて、問い合わせをしてみます。お父様のお身体状況に加えて、「お宅の前に段差や階段はあるのか」「どんな介助が必要なのか」なども伝えておきます。

お父様の場合、「車いすのまま玄関まで入る」「手前で下りて段差は歩いて上る」など、お身体の状態によってケア内容が変わると思うので、そのあたりの打ち合わせもしておくと良いかもしれませんね。

介護タクシーの料金は高い?

介護タクシーの料金の基本的な考え方は以下の通りです。

タクシーの運賃+介助料+車いすや寝台などの介護機器レンタル料金

普通のタクシーと異なるのは、介助料は介護用品をレンタルした場合の費用が追加される点。また、介護保険が適用されるのは介助料のみで、自己負担額は1回100円程度です。

「タクシーの運賃」というと、普通のタクシーと同じように距離で金額が決まるんでしょうか?

そういった「距離制運賃」の場合と、「◯分で◯円」といったような「時間制運賃」で金額を決めている事業所のどちらもあります。そこは、法律で決まっているわけではないので事業所によって異なりますね。

タクシーの運賃については、以下のようなパターンがあります。

時間制:30分毎1,000円、または30分500円+以降30分毎に2,000円 など
距離制:2キロ750円+1キロ毎300円(迎車含む) など

距離制運賃の場合は、一般のタクシーと同じくらいのメーター料金を設定していることが多いみたいですね。

ちなみに、介護保険が適用されない場合の料金の目安は次の通りです。

  • 基本介助(乗降介助):500~1,500円
  • 室内介助:1000円
  • 外出付き添い:1200円
  • 病院内介助:900円(30分)

やっぱり、介護保険外だとかなりお金がかかるんですね…。自由に使えるとはいえ、頻繁には利用できないなぁ。

そう思ってしまうのが正直なところですよね。

高田さんのお父様の場合は介護保険の対象となると思うので、まずはケアマネジャーさんに介護タクシーを利用したいということを相談してみてくださいね。

  • 介護タクシーは乗降の介助も含めた送迎サービス
  • 条件を満たせば、介護保険が適用される
  • 介護保険外であれば、旅行や気分転換にも利用できる
  • 利用の際は、まずはケアマネジャーに相談

地域から老人ホーム・介護施設を探す

北海道・東北

北海道札幌市)|青森県岩手県宮城県仙台市)|秋田県山形県福島県

関東

東京都神奈川県横浜市 / 川崎市 / 相模原市)|埼玉県さいたま市)|千葉県千葉市)|茨城県栃木県群馬県

甲信越・北陸

新潟県新潟市)|富山県石川県福井県長野県山梨県

東海

愛知県名古屋市)|岐阜県三重県静岡県静岡市 / 浜松市

関西

大阪府大阪市 / 堺市)|京都府京都市)|兵庫県神戸市)|滋賀県奈良県和歌山県

中国・四国

岡山県岡山市)|広島県広島市)|鳥取県島根県山口県徳島県香川県愛媛県高知県

九州・沖縄

福岡県福岡市 / 北九州市)|熊本県熊本市)|佐賀県長崎県大分県宮崎県鹿児島県沖縄県

よく読まれている記事

よく読まれている記事

article-image

介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

article-image

グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

article-image

【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

介護の基礎知識

total support

介護の悩みを
トータルサポート

total support

介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。

鎌倉新書グループサイト