はい。尿バルーンを利用している人を受け入れている介護施設はたくさんありますよ。カテーテルが抜けてしまったときの対応は看護師や医師でないとできないので、看護師が常駐している施設を選びましょう。
また、尿バルーンをしていると感染症や皮膚トラブルなどを起こしやすくなります。それらのトラブルにスムーズに対応できることも考えると、看護師が常駐している老人ホームに入居するのがおすすめです。
父が前立腺肥大症の影響で排尿ができなくなり、尿バルーンを使うことになりました。現在は入院中なのですが、体調が落ち着いたら退院できると言われています。
でも、私も仕事をしていますし、尿バルーンの管理をしながら父の介護をするのは難しいので、介護施設に入居させたいと思っているんですが…。尿バルーンを使っていても入れる介護施設ってあるんでしょうか?
はい、たくさんありますよ!
尿バルーンは医療行為のひとつですが、その中でも比較的受け入れしやすいものなんです。
そうなんですね!よかった…。
どんな施設であれば、尿バルーンでも受け入れてくれるんですか?
できれば看護師が常駐している施設が良いですね。尿道に挿入しているカテーテルが万が一抜けてしまったりしたときに、看護師が常駐していればすぐに対応できますから。
そういったカテーテルのトラブルはいつ起こるかわからないので、24時間看護師が常駐している施設が理想です。ただ、24時間看護師が常駐している施設は少ないですから、訪問看護サービスですぐに対応できる体制が整っている施設であれば、尿バルーンの人でも受け入れてくれると思いますよ。
なるほど。尿バルーンを取り扱うのは看護師さんしかできないというわけですね。
基本的にはそうです。ただ、尿バックに溜まった尿を捨てるのは介護職員でもできます。
カテーテルの日常的な管理やトラブルは看護師、定期的な尿の破棄は介護職員がおこなう、というわけですね。
念のため、尿バルーンを利用するときの注意点についてもお伝えしておきますね。
注意点ですか?
はい。介護施設であれば、介護職員や看護師が注意しているので心配はいらないと思いますが、頭に入れておいてください。
尿バルーンの主な注意点は、以下の通りです。
尿バルーンの場合、カテーテルを入れている部分から細菌が膀胱に侵入しやすく、感染症のリスクが高くなります。他にもカテーテルの接続部や尿バッグの排液口からも感染しやすいんです。
そのため、挿入部やカテーテルなどを常に清潔に保っておく必要があります。
感染症か…。怖いですね。
また、カテーテルを入れっぱなしにしているので、皮膚トラブルも起こりやすいんです。例えば、カテーテルを挿入している尿道が切れてしまったり、かぶれてしまうこともあります。
さらに、長期間にわたって尿バルーンを使用していると、カテーテルの周りに結石ができてしまうこともあるんです。
それに、カテーテルと尿バッグをつなぐチューブの扱いにも注意が必要です。チューブが折れ曲がると、尿がバッグに流れていきませんから常にチューブがねじれていないかを確認しないといけないんですね。
カテーテルもチューブにも注意が必要なんですね。
そうなんです。ねじれたり折れ曲がっていないかにも注意しないといけないんですが、中にはカテーテルを自分で抜いてしまう人もいるんですね。
えっ!カテーテルを抜いちゃうんですか!?
認知症の人の中にはカテーテルが入っていることを理解できず、抜いてしまうケースもあるんです。よくわからない異物が挿入されていて違和感を覚えて抜いてしまうんですね。
うーん、こんなにもたくさんの注意点があるんですね。こんなに大変なら、やっぱり在宅介護は難しいな…。
尿バルーンを使いながらご自宅で暮らしている人もたくさんいますが、やはり看護師が常に管理してくれる環境の方が安心ですよね。
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