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老人ホームの退去

施設入居 医療体制 老人ホームの退去

母が老人ホームから退去を勧められました。医療行為が必要になったことを理由に、退去勧告を受けることはあるのでしょうか?

母が入院をきっかけに頻繁にたん吸引が必要になり、入居している老人ホームから退去を勧められています。その施設では、たん吸引の対応はできないそうです。 最期まで生活できると聞いてその施設に入居したのに、医療行為が必要になったことを理由に退去勧告を受けることはあるのでしょうか? (平田さん・自営業・60歳) その介護施設の医療体制では処置ができない状態になった場合に、退去を勧められることはあります。その他にも、利用料の滞納や他のご入居者に迷惑をかける行為があった場合にも退去勧告を受けることがあります。もし、新しい施設を探すのであれば、今の身体状況で必要な医療行為をはっきりさせてから施設探しを始めましょう。また、退去時の入居金や退去日のトラブルが多いので、今の施設に事前に確認しておいてくださいね。 老人ホームから退去勧告されることはある? 母が入院したことをきっかけにたん吸引が必要な状態になりました。それを入居中の老人ホームに伝えたところ、「たん吸引に対応できないから退去してほしい」と言われてしまいました。今の施設には「最期まで暮らせる」と聞いて入居したのに、まさか退去勧告を受けるとは思いませんでした!老人ホームから退去を勧められることはあるんでしょうか? うーん。…正直なところ、退去要件に当てはまっていれば退去を勧められることはあります。退去要件については、入居時の契約書や重要事項説明書に記載されていますよ。具体的には、以下のような状況になると退去を勧められることがあります。 利用料を滞納したとき 暴力・暴言で他の入居者に迷惑をかけるとき 入院が長期間になるとき 施設では対応できない医療行為が必要になったとき まあ、「利用料を滞納したとき」は、退去勧告を受けてもしょうがないですよね。賃貸住宅で家賃を払っていないのと同じことですもんね。 おっしゃる通りです。やはり老人ホームも、ご入居者が支払うお金で運営されていますから、費用の未払いが続くと退去勧告に至ります。 二番目の「暴力・暴言で他の入居者に迷惑をかけるとき」というのはどういう状態ですか?他の入居者に暴力を振るう人がいるんですか? 認知症の人の中には、感情を抑えられなくて攻撃的な言葉を使ったり、他の人に手を上げてしまうケースもあるんです。暴力や暴言は認知症の症状のひとつではあるんですが、介護施設は共同生活の場ですから他のご入居者の迷惑になってしまうほどの状態だと退去勧告を受けることがあります。 へー、認知症だとそんな症状が出るんですね! また、その次の「入院が長期間になるとき」については、施設側で一定の入院期間を退去要件として定めている場合もあります。退去勧告される入院期間については、契約時によく確認しておいた方が良いでしょう。 でも、うちの母の場合、入院期間はまだ2ヵ月ほどです。施設の退去要件には「3ヵ月以上」と定められているので、まだ退去勧告される時期ではないと思うんです。長期入院が退去勧告を受けた理由ではないということでしょうか? 確か、施設に「たん吸引に対応できないから退去してほしい」と言われたとのことでしたよね? 母は誤嚥性肺炎で入院したのですが、入院中にさらに嚥下機能が落ちてしまって。食事の後や夜中にたん吸引が必要になってしまったんです。そのことを施設に知らせたら「うちでは夜間のたん吸引はできません」と言われてしまいました。 そういうことであれば、退去を勧められたのは入院期間が長引いたことが理由ではなく、施設が夜間にたん吸引ができる体制ではないことが理由ではないでしょうか?たん吸引は医療行為ですので、看護師などの医療従事者か研修を受けた一部の介護職員しか処置ができないんです。そのうえ、夜もたん吸引が必要となると看護師や研修を受けた介護職員が夜間帯も常駐している必要があります。今の施設では、そうした医療体制が整っていないのだと思います。 そうだったんですね…。母は今の施設で友達ができたようだったので、退院後も施設に戻りたかったんですが、別の施設を探すしかないということですね。 新しい介護施設の探し方 退去勧告を受けた理由はよくわかりました。次の施設はどうやって探したら良いんでしょうか?たん吸引が必要な状態で受け入れる介護施設はあるんですか? もちろん、すべての施設が受け入れられるわけではありませんが、たん吸引が必要な状態でも入居できるところはありますよ!お母様の場合、昼と夜にたん吸引が必要なので、看護師が24時間常駐している介護施設が良いでしょう。中でも民間施設の「住宅型有料老人ホーム」「介護付き有料老人ホーム」であれば、たん吸引に対応できる施設が多くありますよ。 へぇ、そうなんですね!住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームでも、すべての施設がたん吸引の対応をしてくれるわけではないんですよね? おっしゃる通りです。夜間もたん吸引が必要な人の施設探しをする場合、「24時間看護師常駐」がポイントなんです。ただ厳密には、住宅型有料老人ホームの場合、老人ホームに看護師が常駐しているわけではなく、別途、訪問看護の利用契約をしてサービスを受けます。対して、介護付き有料老人ホームは施設自体に看護師が常駐しています。どちらにしても、夜間帯のたん吸引に対応できる医療体制が整っている施設を探しましょう。 意外と多い!退去時トラブルにご注意 次の施設の探し方をお伝えしたところで、今の施設をトラブル無く退去するためのポイントをお伝えしますね。というのも、意外と介護施設を退去するときのトラブルが多いんですよ。 そうなんですね!どんなトラブルがあるんですか? トラブルになりやすいのは、以下のようなポイントです。 入居金の返還 原状回復費用 退去の申し出のタイミング もし、今の施設に入って間もない場合でしたら、入居金の返還があるかどうかを今の施設に確認してください。多くの施設では入居金の償却期間が設けられており、入居から数年以内でしたら償却していない分が返金されます。また、契約から90日以内の場合、入居期間分の家賃や食費などを差し引いた入居金が返還されるんです。これを「クーリングオフ制度」と言います。 母は入居してから2年くらいです。ということはクーリングオフ制度は適用されませんが、入居金は戻ってくるかもしれないですよね? はい、償却期間の間だったら返金があります。施設に事前に確認しておいてください。また、居室の原状回復費用もトラブルになりやすいです。通常の使用以上の汚れ・キズがあった場合は、修繕費用が発生することがあります。また、特別に汚れていなくてもクリーニング費用が発生するケースもありますから、こちらも合わせて確認した方が良いですね。 最後の「退去の申し出のタイミング」というのはどういうことですか?退去の申し出に決まりがあるんですか? そうなんです。賃貸住宅を引っ越しするときにも「退去の1ヵ月前に退去の申し出が必要」といったことを契約時に説明されると思います。それは老人ホームでも同じなんです。退去の申し出の時期は施設ごとに異なりますが、「退去の1ヵ月前」が一般的。次の施設探しに集中していて、今の施設へ退去の申し出をするのを忘れていた、なんてことにならないようにしてくださいね。 老人ホームを転居するのは、意外といろんなことを確認しなくちゃいけないんですね。大変だなぁ。 はい、そうなんです。なので、退院日や退去日から逆算していつまでに何を済ませておくか、計画的に手続きや施設探しを進めてくださいね。 医療依存度が上がる、他の入居者への迷惑を理由に退去勧告されることはある 医療行為が昼夜必要なときは、24時間看護師常駐の施設だと安心 入居金の返還があるか、原状回復費用がかかるかは退去前に要チェック! pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; ...

2022/11/18

施設入居 老人ホームの暮らし 老人ホームの退去

老人ホームの住み替えはしても良いものでしょうか?母は今の老人ホームが合わないようなので、別の施設に転居させたいです。

老人ホームの住み替えはしても良いものでしょうか?母が今の老人ホームが合わないようなので、別の施設に転居させたいです。 (井上さん・58歳・自営業) 老人ホームの住み替えは、大いに”アリ”です!ただ、今の施設に相談することで解決できることもあるので、まずは今の施設との話し合いをしてみてはどうでしょうか?それでも転居したいということであれば、お母様の希望する条件をはっきりさせてから次の施設探しを始めましょう。 介護度に合った老人ホームに住み替えを 老人ホームに入っている母が「引っ越したい」と言って聞かないんです。どうしたら良いでしょうか? おや、施設で何かあったんですか? どうも今の施設が母には合わないようで…。「夜中に騒ぐ人がいて寝られない」とか「認知症の人ばかりで話し相手がいなくてつまらない」と言っています。老人ホームなんてそんなものだと思うので、母には気の毒ですが我慢してもらうしかないと思うんですよね。 そんなことありませんよ!もし、今の施設でどうにもならない問題であれば老人ホームを替えることも検討しても良いんじゃないでしょうか。 施設を変えても良いんですか?今の施設は、母に何かあっても最期までお世話をしてもらえると思って入居を決めたのですが…。 もちろんです!「老人ホーム=終の棲家」とイメージされる方が多いですが、実は入居される方の介護度や身体状況によって住み替えるのが、老人ホームの”上手な活用法”なんです。 初めて知りました! お母様の場合、介護度の低い入居者さんが多い施設に転居しても良いかもしれないですね。他の入居者さんと介護度や身体状況が大きく異なると暮らしにくいということもありますが、お母様の介護度が悪化してしまうこともありえますから。 そうなんですか!? というのも、介護度の高い人が多い施設というのは、自分で家事などをしなくても職員さんがすべてやってくれます。それに、認知症の人が多いとコミュニケーションを取る相手も限られてくるので、生活に刺激がなくなってしまうんです。 確かに…母もそんなことを言っていました。 そうなると、自分で身体を動かす機会や脳への刺激が減って、身体機能が低下したり認知症を発症してしまうかもしれません。なので、入居される方の介護度に応じた施設選びが大切なんです。 次の施設探しをするときのポイントは? さっそく転居先の老人ホームを探し始めようと思うので、ポイントを教えてください! わかりました!…でも、施設探しを始める前に今の施設と話し合いをする場を設けることをおすすめします。 話し合い、ですか? 実は、住み替えしなくても今の施設に相談することで問題が解決することもあるんですよ。 それってどういうことですか? 例えば、「夜に騒ぐ人がいて眠れない」「認知症の人が多くて話し相手がいない」というお悩みは、居室の位置やフロアを変更してもらうことで解決できるかもしれません。あとは、あえてお母様が1人で過ごす時間を増やしてもらって、ご自身の趣味に集中できる環境を整えると「つまらない」という問題もなんとかなるかもしれませんよ。 老人ホームって、そんなに融通が効くものなんですか? うーん。こればかりは、施設ごとに対応が異なるのでなんとも言えません。ただ、施設に伝えなければ何も変わりませんから、まずは施設としっかり話し合ってください。もしかしたら、これまでコミュニケーションが足りなかっただけで話してみたら意外と要望が通ることもあるかもしれませんよ。 わかりました。一度、施設の担当者さんに相談してみます。 それでもお悩みが解決できなかったら、次の施設探しを始めましょう。 そのときは、どんなところに気をつけたら良いでしょうか? はじめにすることは、「希望条件の優先順位付け」ですね。「今の施設ではどんなことが解決できないのか」「これだけはゆずれない条件は何か」など、”必ずクリアしたい条件”があると思うので、そこをはっきりさせましょう。 なるほど。今回の施設選びは失敗したくないので、改めて考えてみます。 それと、施設の見学をするときは複数の施設を見比べてください。同じ条件で見つけた施設でも、雰囲気や職員さんなどとの相性はありますから。 複数の施設を比較するんですか…。結局、何が違うのかわからないままに終わってしまいそうです。 そういうときは、第三者の視点でのアドバイスも活用してみてください。「いい介護 入居相談室」では、たくさんの施設を熟知しているベテラン相談員がそれぞれの施設のメリット・デメリットを公平にご案内しているので、参考になると思いますよ。 転居するときの手続きトラブルが多い 今の施設から転居する際に、気をつけていただきたいことがいくつかあります。 気をつけることですか? まずは、今の施設の入居金についてです。もし入居金を払っていて償却期間内に退去する場合、返還金があります。加えて契約日から90日以内であれば、入居していた期間分の家賃や食費などを差し引いた入居金がクーリングオフ制度によって返金されるんです。 そうなんですね!母は入居してからまだ1ヵ月ほどなので、クーリングオフ制度が適用されそうです! であれば、今の施設にどのくらいの金額が返還されるのかを事前に確認しておいてくださいね。あとお金の関連で要注意なのが、原状回復費用です。通常の使用による以上の汚れ・キズがあった場合の修繕費用ですね。お母様は入居期間が短いのでないかもしませんが、原状回復費用についてのトラブルは多いのでよく確認しておきましょう。 特別に部屋を汚しているようには思えませんが…。汚れがないか退去前に部屋を見ておきます。 それと、これはお金に関することではありませんが「何ヵ月前に退去の申し出が必要なのか」もチェックしておいてください。 うーん…。老人ホームを退去するには、いろいろと確認しておかないといけないことがあるんですね…。 そうなんです。なので、はじめに退去時期を決めてそこから逆算して計画的に退去手続きや施設探しを進められると良いですね。 老人ホームの住み替えはアリ! 周囲と介護度のズレがあると、介護度が上がってしまう可能性も 施設探しの前に、今の施設と話し合いをしてみて 転居時の手続きやお金のトラブルに要注意 pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: ...

2022/07/19

施設入居 老人ホームの費用 老人ホームの退去

今の老人ホームから転居を考えています。どんな点に気をつけたら良いですか?

住宅型有料老人ホームに入居している母を別の介護施設に転居させたいと考えています。母の介護度が上がったことで訪問介護サービスを利用する回数が増え、費用が上がってしまったので、安く抑えられる施設を探しています。何か気をつけるポイントはありますか? (松本さん・59歳・主婦) 次の施設探しで後悔しないために、希望条件の優先順位付けをしましょう。また、今の施設を退去するときに、入居金の返還があるか、いつまでに退去の申込みが必要かも確認しておいてください。退去の時期から逆算して、計画的な施設探しをしてくださいね。 転居する理由をはっきりさせることが大切 北野室長、実は介護施設に入っている母を別の施設に転居させたいと考えているんです。 そうなんですね。どうして転居させたいと思ったんですか? 母は今、住宅型有料老人ホームに入居しているんですが、介護度が上がったら費用がかなりかかるようになってしまって…。もっと安く抑えられる施設に変えたいんです。 なるほど、なるほど。今は外部の訪問介護サービスを利用されている状況ですか? はい、訪問ヘルパーさんと週3回のデイサービスを利用しています。入居したときはそんなに介助が必要なかったんですが、足が悪くなって車いすに乗るようになってからは、車いすの乗り降りやトイレも手伝ってもらわないといけなくなって…。 となると、訪問介護の頻度が増えて、介護サービス費がかさんでいるということですかね? そうなんです!「介護度が上がっても入居し続けられる」と言われたから入居したのに、実際はどんどんお金がかかってしまって。こんな金額だと支払い続けられないです。 ”住宅型あるある”ですねぇ。住宅型有料老人ホームだと、介護サービス費の上限がなく、利用した分だけ支払うので介護度が上がると高額になってしまうことがあるんですよ。 そんな…。もっと安く抑えられる施設はあるでしょうか?次の施設は失敗したくないので、施設探しで気をつけるポイントを教えてください! まずは、転居する理由をはっきりさせて次の施設の希望条件の優先順位付けをすることですね。 優先順位付けですか?とにかく今より安くしたいです。 そうですよね。あとは、「身体介助をしてもらえる」「介護度が上がっても予算内で収まる」という点も必須条件ですよね。 どちらかというと「身体介助をしてもらえる」というのが優先順位が一番高いかも。母は介助がなければ生活できませんから。 そうそう!そんな感じで”絶対に外せない条件”をはっきりさせていきましょう! 退去手続きのトラブルが多い 次の施設のことを考えるのも大切ですが、あわせて今の施設の退去手続きの確認も大切です。特にお金に関するトラブルが多いので、施設の「重要事項説明書」を確認しておきましょう。 そうだった!重要事項説明書って契約時にチェックした書類ですよね? そうです。サービス内容や契約内容などについて記載されているものですね。この書類の中でも特に重要なのが、料金の部分です。入居金の返還がある場合はどれくらい返ってくるのか、居室の原状回復費用の支払いが必要なのか、などを確認しておきましょう。 すっかり忘れていました。家で書類を探してみます。 また、クーリングオフ制度を利用できる場合もあります。入居してから90日以内に退去する場合は、家賃やサービス代などを差し引いた入居金が返還される制度です。 確か入居金は支払っていないので、返金はないはずです。 であれば、心配なさそうですね。あと大切なのが退去日です。今の施設に「何ヵ月前に退去の旨を伝える必要があるのか」もチェックしておいてください。 そうか、今の施設に早めに連絡しておかないといけないんですね! なので、いつまでに退去するのかを決めて、その日から逆算して施設探しの計画を立てていくとスムーズに施設の住み替えができると思いますよ。 次の老人ホームを探す方法は? 次の施設はどうやって探したら良いんでしょう?とりあえずネットで探しているのですが、施設の違いがイマイチよくわからなくて。 そうなんですよねえ。ネットだといろんな施設を見られるので下調べには便利なんですが、たくさんありすぎるからこそどの施設が良いかわからなくなりますよね。それに、結局は見学に行かないとわからないこともたくさんありますし。 ホントそうなんです!気になった施設があったら、直接連絡して見学すれば良いですか? もちろんそれでもOKです。…が、いくつもの施設を見学するとなると、ご自身で日程の調整をするのは大変じゃないですか? 確かに、自分で一つひとつの施設に連絡するのは大変そうですね…。 なので、施設探しをするときはぜひ「いい介護 入居相談室」にご相談ください。複数の施設の見学をするときも相談員がまとめて手配しますし、ベテランの相談員が施設のことをわかりやすくご説明しますよ。施設探しでわからないことがあったら、気軽にご相談くださいね。 転居する理由をはっきりさせよう! 退去時に入居金、原状回復費用などのトラブルが多い 退去時期から逆算して施設探しの計画を立てる いい介護なら、施設に詳しい入居相談員に相談できる pre { margin: 40px 0; background: #333; padding: 20px; color: white; overflow: scroll; line-height: 1.1; } pre:before { content: ...

2022/07/15

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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