次の施設探しで後悔しないために、希望条件の優先順位付けをしましょう。また、今の施設を退去するときに、入居金の返還があるか、いつまでに退去の申込みが必要かも確認しておいてください。退去の時期から逆算して、計画的な施設探しをしてくださいね。
北野室長、実は介護施設に入っている母を別の施設に転居させたいと考えているんです。
そうなんですね。どうして転居させたいと思ったんですか?
母は今、住宅型有料老人ホームに入居しているんですが、介護度が上がったら費用がかなりかかるようになってしまって…。もっと安く抑えられる施設に変えたいんです。
なるほど、なるほど。今は外部の訪問介護サービスを利用されている状況ですか?
はい、訪問ヘルパーさんと週3回のデイサービスを利用しています。
入居したときはそんなに介助が必要なかったんですが、足が悪くなって車いすに乗るようになってからは、車いすの乗り降りやトイレも手伝ってもらわないといけなくなって…。
となると、訪問介護の頻度が増えて、介護サービス費がかさんでいるということですかね?
そうなんです!「介護度が上がっても入居し続けられる」と言われたから入居したのに、実際はどんどんお金がかかってしまって。こんな金額だと支払い続けられないです。
”住宅型あるある”ですねぇ。住宅型有料老人ホームだと、介護サービス費の上限がなく、利用した分だけ支払うので介護度が上がると高額になってしまうことがあるんですよ。
そんな…。もっと安く抑えられる施設はあるでしょうか?次の施設は失敗したくないので、施設探しで気をつけるポイントを教えてください!
まずは、転居する理由をはっきりさせて次の施設の希望条件の優先順位付けをすることですね。
優先順位付けですか?とにかく今より安くしたいです。
そうですよね。あとは、「身体介助をしてもらえる」「介護度が上がっても予算内で収まる」という点も必須条件ですよね。
どちらかというと「身体介助をしてもらえる」というのが優先順位が一番高いかも。母は介助がなければ生活できませんから。
そうそう!そんな感じで”絶対に外せない条件”をはっきりさせていきましょう!
次の施設のことを考えるのも大切ですが、あわせて今の施設の退去手続きの確認も大切です。
特にお金に関するトラブルが多いので、施設の「重要事項説明書」を確認しておきましょう。
そうだった!重要事項説明書って契約時にチェックした書類ですよね?
そうです。サービス内容や契約内容などについて記載されているものですね。
この書類の中でも特に重要なのが、料金の部分です。入居金の返還がある場合はどれくらい返ってくるのか、居室の原状回復費用の支払いが必要なのか、などを確認しておきましょう。
すっかり忘れていました。家で書類を探してみます。
また、クーリングオフ制度を利用できる場合もあります。入居してから90日以内に退去する場合は、家賃やサービス代などを差し引いた入居金が返還される制度です。
確か入居金は支払っていないので、返金はないはずです。
であれば、心配なさそうですね。あと大切なのが退去日です。今の施設に「何ヵ月前に退去の旨を伝える必要があるのか」もチェックしておいてください。
そうか、今の施設に早めに連絡しておかないといけないんですね!
なので、いつまでに退去するのかを決めて、その日から逆算して施設探しの計画を立てていくとスムーズに施設の住み替えができると思いますよ。
次の施設はどうやって探したら良いんでしょう?とりあえずネットで探しているのですが、施設の違いがイマイチよくわからなくて。
そうなんですよねえ。ネットだといろんな施設を見られるので下調べには便利なんですが、たくさんありすぎるからこそどの施設が良いかわからなくなりますよね。
それに、結局は見学に行かないとわからないこともたくさんありますし。
ホントそうなんです!気になった施設があったら、直接連絡して見学すれば良いですか?
もちろんそれでもOKです。…が、いくつもの施設を見学するとなると、ご自身で日程の調整をするのは大変じゃないですか?
確かに、自分で一つひとつの施設に連絡するのは大変そうですね…。
なので、施設探しをするときはぜひ「いい介護 入居相談室」にご相談ください。複数の施設の見学をするときも相談員がまとめて手配しますし、ベテランの相談員が施設のことをわかりやすくご説明しますよ。
施設探しでわからないことがあったら、気軽にご相談くださいね。
介護施設への入居について、地域に特化した専門相談員が電話・WEB・対面などさまざまな方法でアドバイス。東証プライム上場の鎌倉新書の100%子会社である株式会社エイジプラスが運営する信頼のサービスです。