新型コロナの感染拡大以降、1人で食事をする「孤食」の増加が問題になっています。
今回、孤食をしている人は、狭心症のリスクが2.8倍も高いことが韓国の研究でわかりました。
また、日常的に孤食をしている人は、摂取しているカロリーや栄養素が少ないこともわかったそうです。
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韓国でおこなわれた「高齢女性の孤食と心血管疾患のリスク」についての研究結果が発表されました。
この研究は、65歳以上の女性約600人を対象におこなわれたもの。対象者を孤食(1人で食事をすること)をしているか、誰かと一緒に食事をしているかの2つのグループを比較調査しました。
心血管疾患とは、狭心症や心筋梗塞、不整脈、脳梗塞などの動脈硬化によって起こる疾患の総称。糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満などの生活習慣病が原因となって発症することが多い病気とされています。
今回の研究の結果、孤食の人は誰かと食事をしている人と比べて、狭心症の発症リスクが2.58倍に上昇することがわかりました。
また、食品の栄養表示に対する意識が薄いことが判明。加えて、摂取カロリーが少なく、炭水化物や食物繊維、カリウム、ナトリウムといった栄養素の量も少なかったそうです。
単身世帯の増加や新型コロナ拡大の影響で、1人で食事する人が増えています。加えて、配食やデリバリーサービスなどの普及により、孤食の増加が加速しているようです。
また、孤食は狭心症のリスクだけでなく、さまざまな生活習慣病の原因になる可能性があるという研究結果もあるそう。孤食によって栄養への関心が薄れることに加えて、早食いやウエストサイズ、血圧の上昇なども報告されているのです。
さらに、メンタルへ影響が出る可能性もあるそう。高齢者は気持ちが落ち込むと活動量が減り、身体機能が落ちる危険性もあるので、孤食が要介護状態となるきっかけになりかねません。
コロナ禍では、誰かと一緒に食事をするのが難しい状況ですが、電話で家族と話す時間を増やしたり、オンラインで顔を見ながら食事をしたりするのも良いかもしれませんね。
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