オムロンヘルスケアが、日本初の「心電計付き上腕式血圧計」の販売を開始しました。
これは、一般的な血圧計の機能に加えて心電図も同時に記録できるもの。不整脈のひとつである「心房細動」の早期発見によって、脳卒中や心不全などの循環器疾患の予防を目指すとのことです。
健康機器や医療機器の開発などをおこなっているオムロンヘルスケアが、「心電計付き上腕式血圧計」を日本で初めて販売します。
これは、上腕に計測機を巻きつける一般的な血圧計に加えて、心電図の記録をする心電計も備わっているもの。測定した内容は、専用のスマホアプリで確認したりPDFデータに変換できるため、通院時に医師に共有することも可能です。
今回、オムロンヘルスケアが着目した「心房細動」は、心臓内の血液を出し入れする空間のひとつである心房が、電気信号の乱れによって不整脈を起こすこと。心房が細かく震えることで血液の循環が上手くいかなくなり、血栓ができやすくなる病気です。
この心房細動は自覚症状がないうえに、脳梗塞リスクが約5倍になるというデータもある怖い病気。しかし、健康診断で発見されずに見過ごされてしまう場合もあるそうです。
そのため、今回の心電計付き上腕式血圧計で計測した情報をアプリで分析。心房細動の可能性がある場合は、メッセージが表示されます。
またオムロンヘルスケアは、薬局やドラッグストアと連携して、心房細動の早期発見にも取り組むそう。店頭に設置したこの心電計付き上腕式血圧計で心電図を記録した結果、心房細動の可能性がある場合に薬剤師から受診を勧める取り組みです。
このように、病院よりも身近なところにこの測定器を設置することで、より多くの人が心房細動を早期に発見することを目的としているそうです。
心房細動は、重度の後遺症が残ったり死に至ることもある脳梗塞や心不全の原因になることもある病気です。
そのため、早期発見や予防が大切。心房細動は高血圧や糖尿病といった生活習慣病が原因で起こることもあるので、食事改善や禁煙、運動量を増やすことが心房細動の予防にもつながります。
また、「階段をよく利用している人は心房細動のリスクが低い」という研究結果も。ちょっとしたことですが、心掛けてみると良いかもしれませんね。
階段の利用頻度と心房細動についての研究は、こちらの記事で紹介しています。参考にしてみてください。
https://e-nursingcare.com/guide/news/news-6673/
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