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健康管理

健康管理 最新研究 調査結果

老いに前向きだと死亡リスク43%減!?人生に目的を持って長生きしよう

新たな研究で、「年齢を重ねることに前向きな人」はそうでない人に比べて、糖尿病、心臓病、脳卒中、がんなどの慢性疾患、認知症などのリスクが低いことがわかりました。 この研究は、50歳以上の約1万4000人を対象にアメリカでおこなわれました。 年齢を重ねることに前向きは人は死亡リスクが低い 今回の研究ではアメリカに住む50歳以上の約1万4000人を対象に4年間の全死亡リスクを調査。すると、歳を取ることに対して満足度の高い人は、そうでない人に比べて、糖尿病、心臓病、脳卒中、がんなどの慢性疾患、認知症など、さまざまな原因による死亡リスクが43%も低いことがわかりました。 年齢を重ねることに前向きな考えを持っている人は、普段の生活も前向きに捉えており、以下のような傾向が見られました。 運動する習慣がある 身体をよく動かす 睡眠の質が良好 孤独を感じたり落ち込んだりすることが少ない 生活に対して楽観的である 人生に対して目的がある アメリカの健康研究所がおこなった別の研究では、「高血圧や糖尿病などの慢性疾患があることが、健康的に年齢を重ねることの妨げにはならない」と結論を出しています。健康に長生きするために大切なのは身体的な健康だけではなく、ストレスを管理したり、社会的なつながりを持つなど、精神面で前向きになることが重要なのです。 心の健康が身体の健康につながる 今回の研究をおこなった研究者は「健康に年齢を重ねるために大切なこと」として以下を勧めています。 老化に対する否定的な考え方を取り払う 自分なりの人生の目的意識を持ち続ける 社会的なつながりを維持する 年齢を重ねても新しいことに挑戦する 人生を前向きに…と考えると難しく感じる人もいるかもしれません。毎日の生活の中で散歩を日課にしたり、バランスの取れた食事をするように心がけたり、できることから始めるのが良いですね。

2024/02/15

フレイル予防 健康管理 調査結果

ガムが身体・認知機能に効果あり!?向上するのは口腔機能だけじゃない!

ロッテは東京大学高齢社会総合研究機構と共に、ガムと身体機能の関係性についての研究を実施。すると、「ガムを噛む習慣のある高齢者は、口腔機能・身体機能・認知機能が高い」ことが明らかになったのです。 この研究結果は国際科学誌に掲載されています。 ガムを噛む習慣がある高齢者は口腔機能が高い 今回の研究では、自立している65歳以上の高齢者1474人のうち、「1週間に30分以上ガムを噛む習慣があるグループ」「ガムを噛む習慣がないグループ」とに分け、さまざまな健康状態を比較しました。 研究結果では、ガムを噛む習慣があるグループは、ガムを噛む習慣がないグループに比べて、「握力」「開眼片足立ち」「認知機能」のすべてにおいて機能が高いことがわかりました。 さらに、ガムを噛む習慣があるグループは、口腔機能の衰えであるオーラルフレイルの有症率が約42%(約0.58倍)低いことがわかったのです。 ガムを噛むだけでなく、口腔体操も効果あり そもそも、オーラルフレイルとは、噛む、飲み込む、話す、などの口腔機能が衰えること。噛む力や舌の動きが悪くなると食生活に支障を及ぼしたり、滑舌が悪くなることで周囲の人や社会との関わりを控えてしまい、孤立してしまう可能性もあります。 ガムを噛むと自然とオーラルフレイル予防ができますが、入れ歯など口内環境によってはガムを噛めない人や、ガム自体が苦手な人もいるでしょう。 ガムを噛めない人は口の体操をするのがおすすめです。日本歯科医師会が推奨する口の体操は5つの項目に分かれており、それぞれ以下の目的があります。 口や舌の動きをスムーズにする 飲み込む力を鍛える 噛む力を鍛える 滑舌を良くする 舌の力を鍛える 口の機能の低下が身体的な衰えに限らず、精神的・社会的な面にも影響が出るのは困りますね。口の体操は体を動かさずに思いついたときにできるので、少しずつ日常生活に取り入れましょう。 参考:「オーラルフレイル対策のための口腔体操」(日本歯科医師会)

2024/02/06

健康管理 最新研究 糖尿病予防

歩く速度で糖尿病リスクが変わる!?速めの速度でウォーキングしよう

新たな研究で、歩行速度が速い人はそうでない人に比べて糖尿病リスクが低くなる可能性が示されました。 この研究はイランのセムナン医科大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「British Journal of Sports Medicine」という医学誌に掲載されています。 50万人以上のデータを統計的に解析 研究グループは、2023年5月までに発表された論文から、成人の歩行速度と糖尿病の関連性を調べた研究をリサーチ。すると、アメリカ、イギリス、日本でおこなわれた合計10件の研究が見つかったといいます。 それらの研究参加者をすべて合わせると、50万8,121人にも上るそうです。今回、研究グループは論文が示したデータを統計的に解析し、歩行速度と糖尿病の関連性を明らかにしていきました。 糖尿病リスクを減らせる歩行速度は時速4km以上 研究グループが論文のデータを解析した結果、歩行速度が時速3.2km未満の人と比べ、時速時速3.2~4.8kmで歩く人は糖尿病を発症するリスクが15%低くなることが判明。また、時速4.8~6.4kmで歩く人は糖尿病リスクが24%減少し、時速6.4km以上で歩く人は糖尿病リスクが39%も減少することが明らかになったと言います。 さらに、研究グループが以上のデータから糖尿病患者数への影響を推算したところ、時速3.2~4.8kmの歩行速度では100人当たり0.86人、時速4.8~6.4kmだと1.38人、時速6.4km以上では2.24人相当の糖尿病患者が減るだろうという結論に至ったそうです。 別の角度から解析をおこなった場合でも、時速4km以上の速さで歩けば糖尿病の発症リスクを抑えられる可能性が示されたと言います。時速4kmを具体化すると、男性では1分当たり約87歩、女性では約100歩に相当します。 以上の結果を踏まえ、研究グループは「健康のためにウォーキングの時間を増やす戦略は有効だ。それに加え、ウォーキングのメリットをさらに活かすためには、より速い速度で歩くと良いのではないか」と指摘しました。 早歩きには、糖尿病の防止以外にも認知機能の維持や高血圧の防止などさまざまな効果があることが多数の研究から示されています。特に運動する時間を取るのが難しい人は、意識的に早歩きをしてみると良さそうですね。

2024/01/11

お役立ち情報 健康管理

飲むだけで栄養補給!?スッキリ飲みやすく「たんぱく質」が摂取できる

2023年11月30日、ネスレ・ヘルスサイエンスカンパニーは、プロテインを気軽に補給できる栄養補助飲料「アイソカルクリア」の新商品「アイソカルクリア リフレッシュ(すっきりジンジャー風味)」を発売しました。 担当者は「多くの方が飲みやすいと感じられるように、テイストを工夫した」と述べています。 「アイソカルクリア」の特徴 ネスレ・ヘルスサイエンスカンパニーが手がける「アイソカルクリア」シリーズは、1本飲むだけで200kcalと10gのホエイプロテイン(たんぱく質)を補給できるのが大きな特徴。たんぱく質とエネルギーを気軽に摂取できるため、医療・介護現場でも広く用いられているといいます。 また、アイソカルクリアには次のような特徴もあります。 脂肪ゼロ 少しずつ飲めるキャップ付きパックを採用 飲みやすく工夫されたテイスト(ピーチ風味、レモンティー風味、すっきりジンジャー風味) ホエイプロテインの効用 ところで、アイソカルクリアに含まれる「ホエイプロテイン」とは、具体的にどのような成分なのでしょうか? ホエイプロテインとは、牛乳に含まれる水溶性のたんぱく質のこと。コロンビア大学の人間科学部に所属するジェーン・タング氏の研究によると、ホエイプロテインは大豆プロテインやカゼインなどのほかのたんぱく質よりも、素早く体内に吸収されることが明らかになっています。 また、アメリカ乳製品輸出協会が提出したレポートによると、ホエイプロテインは大豆プロテインや小麦プロテインなど、ほかのプロテインに比べてBCAAと呼ばれる必須アミノ酸の割合が高く、栄養価が優れていることも示されています。 年を重ねるにつれて、食欲が減退する人も少なくありません。しかし、健やかな毎日を維持するためにはたんぱく質の補給が不可欠です。今回紹介した「アイソカルクリア」なら、食欲がなくても気軽にたんぱく質が補給できるため、食欲がない人は食事の補助として試してみても良さそうですね。

2023/12/01

健康管理 調査結果

冬の体調不良の原因は「冷え」!?女性は半数以上が悩んでいると回答

給湯機器などの製造や販売をおこなっているリンナイ株式会社は、全国2350人の男女を対象に、冷えやヒートショックに関する意識調査を実施。その結果、女性の半数以上が冷えの症状に悩まされていることが明らかになりました。 女性の半数以上が「冷え」の症状あり リンナイは2023年9月24日~10月4日の期間中、全国に住む20~60代の男女2350人を対象に、冷えやヒートショックに関する意識調査を実施しました アンケートでは、まず冬の時期に多い体の不調について質問。すると、44%の人が「冷え」に悩んでいると回答したことが判明。特に、女性では59%と半数以上の人が冷えの症状に悩まされていることがわかりました。 ほかにも、肩こりや便秘・下痢、気分の落ち込みなどに悩まされていると回答した人も一定数みられました。 以上の結果について、今回の調査を監修した東京都市大学教授の早坂信哉氏は「冷えは運動不足や筋肉量の低下、食事寮の低下などで熱の生産量が減少すると起こりやすくなる。特に女性は、男性よりも筋肉量が少ないため、より冷えに悩まされる人が多い傾向にある。寒いときこそ、しっかり食べて運動することが大切だ」と指摘しています。 特に高齢者はヒートショックにも注意 冷えを改善するためには、入浴も有効。ただ、冬場に入浴する際は「ヒートショック」に気を付ける必要があります。 ヒートショックとは、急激な温度差によって引き起こされた血圧の乱高下が原因で、失神や脳卒中などの症状が起こること。特に高齢者は循環器や自律神経の機能が低下しているため、ヒートショックが起こりやすいとされています。 今回のアンケートでは、ヒートショックの認知度も調査しました。その結果、「ヒートショックについて、よく(ある程度)知っている」と回答した人が全体の65%に上ったことが判明。一方で、「名前だけ知っている」と回答した人が25%、「まったく知らない」と回答した人が10%いたことも明らかになりました。 温度差が5度以上あればヒートショックは起こりうると言われています。ヒートショックを予防するためには、脱衣所では小型のヒーターを使用するなど、温度差を少なくする工夫が大切ですね。

2023/11/21

健康管理 最新研究 糖尿病予防

果物を食べると糖尿病のリスクが減る!?適量なら食べたほうが健康に

糖尿病を患っている人の中には、「果物には糖質がたくさん含まれている」と思って食べるのを控える人も少なくありません。しかし、近年の研究によって、果物を適量食べるとむしろ糖尿病リスクが低下することがわかってきました。 今回紹介する研究は、中国カドリーバイオバンクによっておこなわれたもので、その研究結果は「PLOS MEDICINE」という医学誌に掲載されています。 50万人の成人を対象にした大規模調査を実施 今回、研究グループは、30~79歳の中国全土に住む50万人を対象にした大規模調査を実施。対象者は生活習慣にまつわる詳細なアンケートに回答し、身体測定と血液検査を受けました。それから、研究グループは約7年間にわたって追跡し、対象者の生活習慣と健康状態を調査しました。 対象者のうち、1万7409人は調査開始の段階から糖尿病を患っていることが判明。また、調査開始の段階では糖尿病ではなかった残りの48万2591人の中でも、追跡調査中に、新たに9504人が糖尿病を発症したことがわかりました。 研究グループが、アンケートの中で果物の摂取量を尋ねると、対象者のうち18.8%が毎日果物を摂取していると回答。また、6.4%はほとんど摂取しないと報告しました。 果物を食べると生活習慣病リスクが低下 研究グループが対象者のデータを解析した結果、研究開始時に糖尿病に罹患していなかった人では、果物を毎日摂取すると、ほとんど摂取しなかった場合に比べて糖尿病の発症リスクが12%低下したことが明らかになりました。 また、研究開始時にすでに糖尿病になっていた人でも、週に3回以上果物を摂取すると死亡リスクが17%低下したことがわかりました。 また、果物を食べる習慣がある人は、果物をほとんど食べない人に比べて心筋梗塞などの心血管疾患のリスクが下がる可能性も今回の研究で示されました。 以上の結果を受けて、研究グループは「果物は糖分が比較的多いため、糖尿病患者は摂取を控えたほうがいいと考えられることがあります。しかし今回の研究で、適量の果物を食べることはむしろ健康的であることがわかりました」と述べています。 果物には、食物繊維やビタミン、ポリフェノールなどの栄養が豊富に含まれています。食べ過ぎには注意しながら普段の食事に取り入れていきたいですね。 参考:「Fresh fruit consumption in relation to incident diabetes and diabetic vascular complications」(PLOS MEDICINE)

2023/09/01

健康管理 最新研究 認知症予防

ヨガで記憶力が良くなる!?瞑想しながらのヨガでストレス発散しよう

アルツハイマー病のリスクのある高齢女性がヨガに取り組むと、記憶力に関連する脳領域の活動が活発になる可能性が示されました。研究グループは、特に多くのストレスを抱えているような女性に有効だとしています。 この研究はアメリカのカリフォルニア大学の研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「Journal of Alzheimer's disease」という学術誌に掲載されています。 ヨガに取り組んだ対象者は脳の活動がより活発的に 今回、研究グループは、アルツハイマー病のリスクが高いと判定された60歳以上の女性22人を対象に調査を実施。従来の記憶力トレーニングに取り組むグループとヨガトレーニングに取り組むグループに分け、毎日約20分間のトレーニングをおこなうように指示しました。 12週間後に、脳のさまざまな領域の活動を測定できるfMRIと呼ばれる装置を使って、記憶力に大きく関連しているとされる「海馬」の活動量を分析しました。 その結果、ヨガに取り組んだグループでは、海馬の記憶力に関連する領域の活動がより活発になっていることが明らかになったのです。 以上の結果を受けて、カリフォルニア大学ヘルスシステム神経科学研究所に所属しているヘレン・ラブレツキー氏は「ヨガは、ストレスを感じやすく、主観的な記憶障害のある女性に対して有用である可能性が示された。身体機能が低下した高齢者であっても、身体の動きや呼吸に焦点を当てた穏やかなヨガであれば、安全に取り組めるだろう」としています。 ヨガが介護ストレスをも軽減 カリフォルニア大学の同じ研究グループは、これまでに認知症の高齢者を介護している45人を対象としたヨガの研究も実施。ヨガが介護のストレスに対しても有効であることを発表しています。 その研究によると、1日に12分間の瞑想を取り入れたヨガに取り組んだ人は、そうでない人に比べてメンタルヘルスが改善し、身体の炎症反応も低下したことが明らかになったといいます。 ラブレツキー氏は「特に、高齢の介護者は生活の満足度が低下しやすく、心身の健康状態が悪化しやすいことが知られている。しかし、今回の研究で、ヨガがストレスを緩和する可能性が示されたことはとても元気づけられる発見だ」と述べています。 ヨガや瞑想は心身を落ち着けるのにとても有効だとして、世界中から注目が集まっています。場所も取らず気軽にできるため、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。 参考:「Impact of Yoga Versus Memory Enhancement Training on Hippocampal Connectivity in Older Women at Risk for Alzheimer’s Disease」(Journal of Alzheimer's disease)

2023/08/30

AI 健康管理 最新テクノロジー

レントゲンで疾患の進行度がわかる!?AI判定の体内年齢と見比べ

2023年8月17日、大阪公立大学の研究グループが、胸部のレントゲン画像から体内年齢を推定するモデルを開発したことを発表。実際の年齢とAIが推定した体内年齢を比べることで、高血圧などの慢性疾患の進行具合が測定可能だとしています。 今回の研究は、「The Lancet Healthy Longevity」という学術誌に掲載されています。 AI学習を用いて体内年齢を推定するモデルを開発 今回、研究グループは、AIの機械学習を用いて、健康診断などで撮影された胸部のレントゲン画像から体内年齢を推定するモデルを開発しました。 開発にあたって、AIモデルの精度を検証するために、2008~2021年の間に3施設から合計3万6051人の胸部のレントゲン画像を収集。胸部のレントゲン画像と対象者の年齢間で現れる特徴を学習させました。 評価の結果、開発したモデルは非常に高い精度で対象者の体内年齢を測定できることが明らかになりました。 慢性疾患の進行具合も推定可能 さらに研究グループは、開発したAIモデルが、疾患がどれくらい進行しているかを測る指標としても有用かどうかを検証。2018~2021年の間に、上述したところとは別の2施設から収集した、何らかの疾患がある患者3万4197の胸部のレントゲン画像を分析しました。 その結果、実際の年齢とAIが推定する年齢の差と、高血圧や慢性腎不全、不整脈といった慢性疾患の進行度の間に高い関連性を示したことが判明。つまり、AIが推定した年齢が実際の年齢より高いほど、慢性疾患がより進行している傾向にあることが明らかになったのです。 一方、尿路感染症や虫垂炎などの急性疾患との間には関連性がみられなかったと言います。 今回の結果を受けて、研究グループは「この研究をさらに発展させて、余命や合併症の予測にも応用していきたい」と述べています。 胸部のレントゲン写真は簡単に撮影できるため、今回の研究がさらに発展していけば、よりスムーズな健康チェックができるようになりそうですね。 参考:「AIが胸部レントゲン画像から体内年齢を推定 重症化リスクを予測するバイオマーカーの開発に期待」(大阪公立大学)

2023/08/22

健康管理 調査結果 高血圧

通院する原因の1位は「高血圧」!?定期的に健康診断を受けよう

厚生労働省は、今後の企画に役立つ資料を作成するために、全国の国民に対して「国民生活基礎調査」を実施。2023年7月4日にその結果を公表しました。 調査の結果、通院することになった原因の多くが「高血圧」であることが明らかになったのです。 通院者率1位は男女ともに「高血圧」 厚生労働省がおこなった調査によると、何らかの病気や怪我が原因で通院している人は、人口1000人に当たり417人であることが判明。年齢別にみると、高齢になればなるほど通院率が上昇し、80歳以上では1000人当たり約728人が通院していることがわかりました。 次に、通院することになった原因について調べたところ、男女ともに「高血圧」が1位だったことが判明。2位以下を多い順に並べると、男性では「糖尿病」「脂質異常症」、女性では「脂質異常症」「目の病気」と続きました。 さらに、病気や怪我の自覚症状がある人(有訴者)の割合を性別ごとに調べると、男女ともに「腰痛」や「肩こり」に悩まされている人が多いことが判明。3位以下は、男性では「頻尿」「関節の痛み」「鼻づまり」、女性では「関節の痛み」「目のかすみ」「頭痛」という結果になりました。 日常生活における機能制限がある人の過半数が高齢者 今回の調査では、日常生活を営む上で欠かせない6つの機能(視覚、聴覚、歩行、認知、身だしなみを整えるなどのセルフケア、コミュニケーション)のどれか一つでも欠けている人のことを「日常生活における機能制限がある人」と定義し、その割合を調べました。 すると、日常生活における機能制限がある人のうち、70歳以上の高齢者が過半数を占めていることが明らかになりました。 また、がん検診の受診率についても調査したところ、胃がん、肺がん、大腸がんともに概ね例年通りであることがわかりました。その割合は男女ともに肺がん検診が最も高く、男性は53.2%、女性は46.4%でした。 高齢になると、どうしても身体の不調が出やすくなります。早期に治療につなげるためにも、定期的に健康診断を受けておきたいですね。

2023/07/27

健康管理 最新研究 高血圧

高血圧に頭部への衝撃が効く!?ポイントはウォーキングの上下の動き

新たな研究で、ウォーキングなどの運動中に経験する、垂直方向に振動するときに生じる頭部への衝撃が、高血圧を改善する可能性が示されました。 この研究は、国立障害者リハビリテーションセンターや東京大学、国立循環器病研究センターなどの研究グループによっておこなわれ、その研究結果は「nature biomedical engineering」という医学誌に掲載されています。 ラットの頭部に衝撃を加えて実験 研究グループはまず、麻酔をした高血圧状態のラットの頭部を毎秒2回のペースで上下に動かす実験を実施。1Gの衝撃を頭部にリズミカルに与えることで、血圧にどのような影響が加わるのかを調べました。 1日30分間の実験を、2~3週間かけておこなったところ、脳内の組織液が流れ、細胞に力学的な刺激が加わったことで、血圧を上げる「アンジオテンシン受容体」というタンパク質の出現量が減少したことが判明。また、血圧を上げるタンパク質が減少した結果、血圧そのものも低下したことが明らかになりました。 人間に置き換えても同様の効果 研究グループは、人間がおこなうジョギングやウォーキングでも、足の着地時に頭部に約1Gの衝撃が加わることから、今度は人間に置き換えて、先述したラットと同じような実験をおこなうことにしました。 人間に対して座面が上下に動く椅子を用いて頭部への衝撃を再現する実験を実施。1日30分間の実験を週3回、計4.5週間おこなったところ、ラットと同様に高血圧が改善されたことがわかったのです。 研究グループは、今回の結果を受けて「この成果は、寝たきりの高齢者や四肢をうまく動かせないような身体障害がある人など、運動したくても運動できない人にも適用できる、疑似運動療法の開発につながる可能性がある」と述べています。 今回の研究がさらに発展し、運動が物理的に難しい人にも運動と同様の効果が得られる装置が開発されれば、高齢者がより健やかに生きていけるようになりそうですね。

2023/07/20

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介護付き有料老人ホームとは│提供されるサービス・費用・入居条件などを解説

介護付き有料老人ホームは、介護スタッフが24時間常駐している介護施設。介護サービスや身の回りの世話を受けられます。 この記事では、介護付き有料老人ホームの種類及び入居のための条件や必要な費用、サービス内容などを詳しく説明しています。 https://youtu.be/oK_me_rA0MY 介護付き有料老人ホームの特徴 介護付き有料老人ホームとは、有料老人ホームのうち、都道府県または市町村から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設です。24時間介護スタッフが常駐し、介護や生活支援などは施設の職員により提供されます。 主に民間企業が運営しているため、サービスの内容や料金は施設ごとに異なります。また、入居基準も施設により異なり、自立している方から介護が必要な方まで幅広く受け入れている施設も。選択肢が幅広いため、自分に合った施設を選ぶことができます。 看取りまで対応している施設も多数あり、「終の棲家(ついのすみか)」を選ぶうえでも選択肢のひとつとなります。 全体の概要をまとめるとこのようになります。 費用相場 入居時費用 0~数千万円 月額利用料 15~30万円 入居条件 要介護度 自立~要介護5※1 認知症 対応可 看取り 対応可 入居のしやすさ ◯ ※施設の種類によって異なります。 特定施設入居者生活介護とは 特定施設入居者生活介護は、厚生労働省の定めた基準を満たす施設で受けられる介護保険サービスです。ケアマネジャーが作成したケアプランに基づき提供される食事や入浴・排泄など介助のほか、生活支援、機能回復のためのリハビリなどもおこなわれます。指定を受けてこのサービスを提供する施設は、一般的に「特定施設」の略称で呼ばれています。 介護付き有料老人ホームの種類と入居基準 介護付き有料老人ホームには「介護専用型」「混合型」「健康型」の3種類があり、それぞれ入居条件が異なります。 介護度 ...

2021/11/10

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グループホームとは|入居条件や費用、入居時に気をつけたいポイントを解説

認知症の方の介護は大変です。「そろそろ施設への入居を検討しよう」と思っても、認知症の症状があると、入居を断られてしまうのではと心配もあるでしょう。 グループホームは認知症高齢者のための介護施設です。住み慣れた地域で暮らし続けられる地域密着型サービスであり、正式な名称を「認知症対応型共同生活介護」といいます。 こちらの記事では、グループホームについて解説します。また、グループホームで受けられるサービスや費用、施設選びのポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/EofVO7MRRDM この記事を読めばこれがわかる! グループホームの詳細がわかる! グループホームを選ぶ際のポイントがわかる! グループホームへ入居する際の注意点がわかる! グループホームとは グループホームとは、認知症高齢者のための介護施設です。専門知識と技術をもったスタッフの援助を受けて、要支援以上の認知症高齢者が少人数で共同生活をおくります。 「ユニット」といわれる少人数のグループで生活し、入居者はそれぞれ家事などの役割分担をします。 調理や食事の支度、掃除や洗濯など入居者の能力に合った家事をして自分らしく共同生活を過ごすところが、ほかの介護施設や老人ホームとは異なるポイントです。 グループホームの目的は、認知症高齢者が安定した生活を現実化させること。そのために、ほかの利用者やスタッフと協力して生活に必要な家事を行うことで認知症症状の進行を防ぎ、できるだけ能力を維持するのです。 グループホームは少人数「ユニット」で生活 グループホームでは「ユニット」と呼ばれるグループごとに区切って共同生活を送るのが決まり。1ユニットにつき5人から9人、原則1施設につき原則2ユニットまでと制限されています。 少人数に制限する理由は、心穏やかに安定して過ごしやすい環境を整えるため。環境変化が少なく、同じグループメンバーで協力して共同生活することは、認知症の進行を防ぐことに繋がります。 認知症の方にとって新しく出会う人、新しく覚えることが難しいので、入居者やスタッフの入れ替わりが頻繁にある施設では認知症の高齢者は心が落ち着かず、ストレスを感じ生活しづらくなってしまいます。その結果、認知症症状を悪化させるだけでなく、共同生活を送る上でトラブルを起こすきっかけとなります。 慣れ親しんだ場所を離れて新しい生活をするのは認知症の方には特に心配が尽きないもの。その心配を軽減するため、より家庭にできるだけ近づけ、安心して暮らせるようにしています。 グループホームの入居条件 グループホームに入居できるのは医師から「認知症」と診断を受けている方で、一定の条件にあてはまる方に限ります。 原則65歳以上でかつ要支援2以上の認定を受けている方 医師から認知症の診断を受けている方 心身とも集団生活を送ることに支障のない方 グループホームと同一の市町村に住民票がある方 「心身とも集団生活を送ることに支障のない」という判断基準は施設によって異なります。入居を希望している施設がある場合には、施設のスタッフに相談しましょう。 また、生活保護を受けていてもグループホームに入ることは基本的には可能です。しかし、「生活保護法の指定を受けている施設に限られる」などの条件があるので、実際の入居に関しては、行政の生活支援担当窓口やケースワーカーに相談してみましょう。 グループホームから退去を迫られることもある!? グループホームを追い出される、つまり「強制退去」となることは可能性としてゼロではありません。一般的に、施設側は入居者がグループホームでの生活を続けられるように最大限の努力をします。それでも難しい場合は、本人やその家族へ退去を勧告します。「暴言や暴力などの迷惑行為が著しい場合」「継続的に医療が必要になった場合」「自傷行為が頻発する場合」etc。共同生活が難しくなった場合には追い出されてしまうこともあるのです グループホームで受けられるサービス グループホームで受けられるサービスは主に以下です。 生活支援 認知症ケア 医療体制 看取り それぞれ詳しく見てみましょう。 生活支援 グループホームでは以下の生活面でのサービスを受けられます。 食事提供 :◎ 生活相談 :◎ 食事介助 :◎ 排泄介助 :◎ 入浴介助 :◎ 掃除・洗濯:◯ リハビリ :△ レクリエーション:◎ 認知症を発症すると何もできなくなってしまうわけではなく、日常生活を送るだけなら問題がないことも多いです。 グループホームには認知症ケア専門スタッフが常駐しています。認知症進行を遅らせる目的で、入居者が専門スタッフの支援を受けながら入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこないます。 食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで、そして洗濯をして干すといった作業や掃除も、スタッフの介助を受けながら日常生活を送ります。 グループホームでは、入居者の能力(残存能力)に合った家事を役割分担して自分たち自身でおこなうことになります。 例えば、食事の準備として買い出しから調理、配膳、後片付けまで。また、そして洗濯をして、干すまで…など。そのために必要な支援を、認知症ケアに長けた専門スタッフから受けられるのが、グループホームの大きな特徴です。 グループホームは日中の時間帯は要介護入居者3人に対して1人以上のスタッフを配置する「3:1」基準が設けられています。施設規模によっては、付き添いやリハビリなどの個別対応が難しいので、入居を検討する際は施設に確認しましょう。 認知症ケア 施設内レクリエーションやリハビリのほかに、地域の方との交流を図るための活動の一環として地域のお祭りに参加や協力をしたり、地域の人と一緒に公園掃除などの活動を行う施設も増えてきました。 グループホームとして積み上げてきた認知症ケアの経験という強みを活かし、地域に向けた情報発信などのさまざまな活動が広がっています。 地域の方と交流する「認知症サロン」などを開催して施設外に居場所を作ったり、啓発活動として認知症サポーター養成講座を開いたりするなど、地域の人々との交流に重きを置くところが増えています。 顔の見える関係づくりをすることで地域の人に認知症について理解を深めてもらったり、在宅介護の認知症高齢者への相談支援につなげたり。 こうした活動は認知症ケアの拠点であるグループホームの社会的な価値の向上や、人とのつながりを通じて入所者の暮らしを豊かにする効果が期待できます。 医療体制 グループホームの入居条件として「身体症状が安定し集団生活を送ることに支障のない方」と定義しているように、施設に認知症高齢者専門スタッフは常駐していますが、看護師が常駐していたり、医療体制が整っているところはまだまだ少ないです。 しかし近年、高齢化が進む社会の中で、グループホームの入居者の状況も変わってきています。 現在は看護師の配置が義務付けられていないので、医療ケアが必要な人は入居が厳しい可能性があります。訪問看護ステーションと密に連携したり、提携した医療機関が施設が増えたりもしているので、医療体制について気になることがあれば、施設に直接問い合わせてみましょう。 看取り 超高齢社会でグループホームの入所者も高齢化が進み、「看取りサービス」の需要が増えてきました。 すべてのグループホームで看取りサービス対応しているわけではないので、体制が整っていないグループホームの多くは、医療ケアが必要な場合、提携医療施設や介護施設へ移ってもらう方針を採っています。 介護・医療体制の充実度は施設によってさまざまです。介護保険法の改正が2009年に行われ、看取りサービスに対応できるグループホームには「看取り介護加算」として介護サービスの追加料金を受け取れるようになりました。 看取りサービスに対応しているグループホームは昨今の状況を受け増加傾向にあります。パンフレットに「看取り介護加算」の金額が表記されているかがひとつの手がかりになります。 グループホームの設備 グループホームは一見、普通の民家のようで、家庭に近い雰囲気が特徴ですが、立地にも施設基準が設けられています。 施設内設備としては、ユニットごとに食堂、キッチン、共同リビング、トイレ、洗面設備、浴室、スプリンクラーなどの消防設備など入居者に必要な設備があり、異なるユニットとの共有は認められていません。 入居者の方がリラックスして生活できるように、一居室あたりの最低面積基準も設けられています。このようにグループホーム設立にあたっては一定の基準をクリアする必要があります。 立地 病院や入居型施設の敷地外に位置している利用者の家族や地域住民と交流ができる場所にある 定員 定員は5人以上9人以下1つの事業所に2つの共同生活住居を設けることもできる(ユニットは2つまで) 居室 1居室の定員は原則1人面積は収納設備等を除いて7.43㎡(約4.5帖)以上 共有設備 居室に近接して相互交流ができるリビングや食堂などの設備を設けること台所、トイレ、洗面、浴室は9名を上限とする生活単位(ユニット)毎に区分して配置 グループホームの費用 グループホーム入居を検討する際に必要なのが初期費用と月額費用です。 ここからは、グループホームの入居に必要な費用と、「初期費用」「月額費用」それぞれの内容について詳しく解説していきます。 ...

2021/11/15

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【動画でわかる】有料老人ホームとは?費用やサービス内容、特養との違いは

介護施設を探している中で「老人ホームにはいろいろな種類があるんだ。何が違うんだろう?」と疑問を感じることがあるかもしれません。 そこで今回は、名前に「老人ホーム」とつく施設の中でも、「有料老人ホーム」を中心に紹介。よく似ている「特別養護老人ホーム」との違いも見ていきます。 「老人ホームの種類が多すぎて訳がわからない」と思ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。 https://youtu.be/eMgjSeJPT8c 有料老人ホームの種類 有料老人ホームには、以下の3種類があります。 介護付き有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム この3種類の違いを以下にまとめています。 種類 介護付き有料老人ホーム ...

2021/10/28

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